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2022年1月のサイエンス人気記事トップ10
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宇宙

Starlinkのパラボラアンテナに「猫が集まる」欠陥が見つかる 64

ストーリー by nagazou
暖房付きひなたぼっこ 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

SpaceX社が展開する衛星インターネットのStarlinkのパラボラアンテナに、豪雪地帯で「猫が集まる」欠陥が見つかったというTwitter投稿がちょっと笑いを呼んでいる(Aaron Taylor氏のツイートFuturism.comGIGAZINE)。

記事によると、パラボラアンテナには雪が積もるのを防ぐために気温を検知して熱を発する機能があるというのだが、それに気づいた猫たちが、暖かなアンテナの上に集結してしまったという。なおこの猫たちには、暖房付きの猫ハウスが用意されているとのことだが、パラボラアンテナの方が気に入ってしまったようである。

笑い話ではあるが、この手の話は意外と当事者にとっては洒落にならないものかもしれない。スラド諸氏もこうしたトラブルに出くわしたりしているだろうか?

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宇宙

赤色超巨星が超新星爆発する様子を観測することに成功。天文史上初 34

ストーリー by nagazou
観測成功 部門より
米カリフォルニア大学などの研究チームは、死期を迎えた巨大な恒星が超新星爆発を起こす様子をリアルタイムで観測することに成功したという。観測に成功したのは地球から約1.2億光年離れた銀河NGC5731にある赤色超巨星「SN 2020tl」。この赤色超巨星は太陽の10倍以上の質量を持つものだそうだ。今回、SN 2020tlの超新星爆発の様子が観測できたことにより、赤色超巨星がSN 2020tlfのような発光を伴っている場合、近いうちに超新星爆発を迎えると予測することが可能になるとしている(The Astrophysical JournalCNNEngadget)。
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ニュース

ENEOS、和歌山製油所を2023年10月に閉鎖へ。和歌山県知事は反発 154

ストーリー by nagazou
EVシフトの影響かも 部門より
石油元売り最大手のENEOSが25日、和歌山県有田市にある和歌山製油所を2023年10月をめどに閉鎖する方針を発表した。和歌山製油所は1941年に操業し80年以上の歴史がある。ガソリンなどの一般燃料や航空燃料など、石油製品の生産拠点となっており、原油処理能力は日量12万7500バレルで国内製油所全体の6.8%を占める。しかし、ここ数年は赤字が続いていたという。環境問題の規制などから今後はガソリンなど石油製品の国内需要は減少すると見込まれることから閉鎖を決めたようだ(ENEOSリリース[PDF]iZa朝日新聞日経ビジネス)。

この発表に対して和歌山県の仁坂吉伸知事が強く反発している。知事は

「有田市は(製造業の)90%以上が、あの工場。次の展望も示さないで閉めますというのは、その地域に死ねと言うのと同じ」

と話し、ENEOSの幹部に対して「とにかく雇用を守ってもらいたい」と伝えたとしている(KSB瀬戸内海放送)。

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宇宙

ロスコスモス CEO 曰く、バイコヌールは落ち着いている 20

ストーリー by headless
掌握 部門より
燃料価格引き上げに端を発した抗議活動による混乱が続くカザフスタンだが、ロスコスモス CEO のドミートリ・ロゴジン氏が現地からの情報として、宇宙基地のあるバイコヌールの状況は落ち着いていると報告している (ロゴジン氏のツイート [1][2]Neowin の記事)。

カザフスタンのバイコヌールはロシアの租借地で、閉鎖行政地域組織 (ZATO) による行政管理が行われている。 国内での混乱が始まって 1 週間ほどになるが、バイコヌールでは特に大きな混乱はなく、住人は行政機関や宇宙基地の運営に協力的だという。宇宙基地の重要な施設の警備は強化されたものの、 ZATO が状況を完全に掌握しており、ロスコスモスの支部や行政組織等は通常通り機能しているとのことだ。
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宇宙

IAU による惑星の定義は文化的なものであり、科学的な定義では月も冥王星も惑星だとする主張 33

ストーリー by nagazou
冥王星の呪い 部門より
headless 曰く、

2006 年に国際天文学連合 (IAU) が採択した惑星の定義は民間分類に基づくものだと主張する天文学者のグループが惑星物理学に基づく惑星の定義を提唱している (論文The Next Web の記事)。

コペルニクス革命時に科学者が考案した地質学的特徴で分類する惑星の概念は理論に裏付けられ、科学にとって実用的なもので、主惑星と衛星の両方を含んでいたという。しかし、それから 2 世紀ほど過ぎ、太陽中心説を受け入れ始めた科学とは無縁な大衆は目的論や占星術上の想定などを含む地球中心説の要素を維持すべく、軌道に注目した民間分類を作り出したそうだ。

それでも天文学者は 1920 年代まで主惑星と衛星の両方を含む惑星の定義を維持して教え続けていた。しかし、天文学コミュニティは 1910 年ごろから 1955 年ごろまで惑星に対する興味を失い、民間分類を受け入れてしまう。1960 年代以降は宇宙機による探査ミッションが新たな情報をもたらし、コペルニクス主義の惑星の定義が復権していたが、2006 年に IAU は民間分類をコペルニクス主義による分類とする誤った考えを取り入れ、科学的ではなく文化的な惑星の定義を選んでしまったとのこと。

惑星物理学的に定義される惑星は、重力によりほぼ球形を保つことのできる大きさを持ち、かつ核融合を引き起こすほどには大きくないというもの。これはIAUによる惑星の定義 (a) 太陽を周回する軌道上にある、(b) 重力によりほぼ球形を保つだけの質量がある、(c) 軌道周辺を一掃している、のうち (b) のみということになる。軌道周辺の一掃は重要なことではあるが、惑星の他の特徴と比べて重要度は低い。今回の主執筆者を含む論文執筆者 8 名のうち 4 名は 2018 年、過去 200 年にわたる文献を調査した結果、(c) を惑星の定義としているものは 1 件しかなく、しかも誤りが証明された理由を根拠としているものだったとする研究成果を発表している。

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NASA

ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡、難関のサンシールドの展開に成功 17

ストーリー by nagazou
複雑すぎる変形に成功 部門より
AC0x01 曰く、

12月25日に打ち上げられ、ラグランジュ点への飛行中のNASAのジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 (JWST) だが、難関とみられていたサンシールド(日除け)の展開に成功したという(NASAの展開作業のツイート, Soraeの記事)。

このサンシールドは、約21m×14mという巨大なもので、観測機器を極低温に保つためには必須のもの。JWSTには恐ろしいことに344もの単一障害点があり、一つでも失敗すればその性能を発揮できないが、今回のサンシールドの展開でそのうちの75%をクリアしたという。ただし、この後には直径6.5mの主鏡や副鏡の展開、また目的地への軌道変更が控えているため、まだまだ安心できる段階ではなさそうである。

総費用100億ドル(約1兆1500億円)ともいわれるJWSTは、果たしてその真価を発揮できるのか?観測データが待ち遠しいところである。

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地球

東京都、新築戸建に太陽光発電の設置義務化を検討中。2022年度中にも 141

ストーリー by nagazou
都内なら元から価格高いから大丈夫……なのか? 部門より
東京都の小池百合子知事は2021年12月7日の都議会本会議で、「新築建築物への太陽光発電設備の設置を標準化し、ゼロエミッション東京の実現を目指す」と発言、新築一戸建て住宅に太陽光発電設備の設置を義務付ける条例制定を目指すと発表した。同様の義務化は過去に国でも検討したことがあるが、住宅価格の上昇を懸念する声が強いことから見送られた経緯がある。都は有識者検討会の議論を踏まえた内容を4月ごろに公表する方針(東京新聞)。

都の検討案では、設置を義務づける対象者を住宅供給メーカーなど事業者に絞るのが特徴。日照条件を考慮し、義務化の対象となるのは販売数全体の85%程度を想定しているという。達成できない場合は事業者名を公表するなどの罰則を科す方針。なお、同知事は12月28日に電気自動車(EV)向けの急速充電設備の維持管理費用を、都が全額補助する考えも示している(東京新聞その2)。
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EU

EU、原子力と天然ガスを「持続可能」エネルギーと分類する方針 120

ストーリー by nagazou
ご都合主義 部門より
欧州委員会は1日、原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーと位置づける方針を発表した。原子力発電を地球温暖化対策に役立つ「持続可能」エネルギー源として扱う方針を発表した。方針を明確にすることにより、これらのエネルギーに投資を呼び込みやすくする目的があるという。今回の決定は世界の原子力政策にも影響を与えるかもしれないという(日経新聞朝日新聞NHK)。

EUはでは発電、交通、建築など様々な経済活動ごとに、環境面での持続可能性などについて仕分けする「EUタクソノミー(分類)」というルールが設定されている。このEUタクソノミーの発電分野に一定の条件のもとで原発や天然ガスの項目を追加する。1月中にも正式決定するとしている。
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国際宇宙ステーション

米国が国際宇宙ステーションの運用期限延長方針。2030年までの運用表明 4

ストーリー by nagazou
延長に反対するところはなさそうだけど 部門より
NASAは12月31日、国際宇宙ステーション(ISS)の運用期間を2030年まで延長する方針を発表した。当初の計画では2024年までとなっていたが、これを6年間延長して30年までとする方針。ISSはアルテミス計画向けに予算を割り振るため、運用を民間団体に移譲する案が検討されていた。リリースによれば、米バイデン政権から、運用を2030年まで延長するよう指示が出たとしている。ISS運用に関わる日本や欧州、ロシア、カナダの国際パートナーが同意するかが課題となる。またISS延長に必要な予算の拠出に関しては、米議会の承認が必要となる(NASAリリースNHK読売新聞Engadget)。
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ビジネス

日本ハム、ソーセージ「シャウエッセン」の巾着型包装を変更へ。包装削減のため 87

ストーリー by nagazou
変更 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の記事によると、日本ハムは、主力のソーセージ「シャウエッセン」の包装を見直すそうだ。

発売時から続けてきた袋の上部をしばる、いわゆる「巾着型」を止めて、長方形の袋にするらしい。これにより、プラスチック使用量を3割削減できるそうだ。

巾着型にしたのは、「売り場で目立つ」(同社)からだそうだが、プラスチックの環境負荷が問題となっている中で、包装削減を行い、更に他の商品でもプラスチック削減を行うようだ。

一方、最近の原材料や資材の高騰のため、シャウエッセンを含む400品目以上の値上げを行い、シャウエッセンは約7%値上がり(数十円)するそうだ。

スーパー等に行くと、特に必然性が見られない包装の商品はいくつかある。皆様の印象に残る包装はあるだろうか。個人的には、一部のパンの大袋に付いているプラスチックの袋止めは不要と思う。ついでに伺いたいが、皆様の好きなソーセージや食べ方は何だろうか。

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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