中国ロケット技術研究院、パラシュートによるブースター制御落下システムのテストを成功させていた 17
ストーリー by headless
制御 部門より
制御 部門より
中国ロケット技術研究院 (中国運載火箭技術研究院) がパラシュートを用いたブースターの制御落下システムを開発したそうだ
(The Register の記事、
Ars Technica の記事、
CGTN の記事、
研究院のニュース記事)。
既に 5 月 17 日の長征 3 号乙による北斗導航衛星の打ち上げでテストが行われており、ブースターを所定の着地ゾーンへ正確に誘導することに成功したという。落下制御技術は内陸からのロケット打ち上げでブースター着地ゾーンの安全性を向上させるため研究院が独自に開発したものだといい、パラシュートはブースターのノーズコーン内に格納されているという。どこに落ちるかわからない中国のブースターは世界を不安にさせてきたが、これにより着地ゾーンは 80% 縮小されるとのことだ。
既に 5 月 17 日の長征 3 号乙による北斗導航衛星の打ち上げでテストが行われており、ブースターを所定の着地ゾーンへ正確に誘導することに成功したという。落下制御技術は内陸からのロケット打ち上げでブースター着地ゾーンの安全性を向上させるため研究院が独自に開発したものだといい、パラシュートはブースターのノーズコーン内に格納されているという。どこに落ちるかわからない中国のブースターは世界を不安にさせてきたが、これにより着地ゾーンは 80% 縮小されるとのことだ。
予測は可能 (スコア:0)
死兆星が見えた住人は申告してください
おつかれ? (スコア:0)
長征3号乙
将来的に長征5号に使えるもの? (スコア:0)
というのは長征5号のことですよね。
今回のはもっと小さなロケットの弾道落下する(軌道に乗らない)ブースターの話だと思うので、まぁ直接は関係なさそう。けど、ひょっとしたら燃料を使い切ったあと軌道を何周もしてから落ちてくる長征5号にも、あらかじめ搭載しておいて制御落下させるのに使えたりするのかしら。可能性やいかに。
Re:将来的に長征5号に使えるもの? (スコア:1)
制御可能なパラフォイルで任意の場所に向けて操縦できる技術なので、ロケットブースター以外にも使い道がありそうな気がします。
・・・宅配便のロボット配達で、小型ドローンで運ぶのではなく、輸送機で高空からばらまくとか?(例:自動車の配達 [youtube.com])
Re: (スコア:0)
何周もしてから制御落下により目標地点に落とせる・・・夢の兵器じゃん!
ワシントンの命運は我が手中に有り!
中国自身の解説記事 (スコア:0)
「ロケットの開発:打ち上げ以外に残骸の回収も重要な課題に [jst.go.jp]」(『科技日報』の翻訳)
書いた記者は、将来的にSpaceX方式(「着陸」による機体回収)を夢見ている。
中国が液体酸素とケロシンを燃料にする大・中・小型のキャリアロケットを全面的に投入するにつれて、研究者はロケットを垂直着陸させ、ほとんど損壊していない状態で回収する技術やそれを再利用する技術の研究も全力で展開している。実現すれば、分離して、大気圏に再突入した第一段、第二段エンジンは「残骸」になることはなく、リサイクルされ関連の科学研究試験に使用されることになる。
Re: (スコア:0)
中国の場合、内陸からの打ち上げなのでブースターが民家を直撃する事故を何度も起こしてるからなぁ。
(まあ同じ問題はロシアのバイコヌール宇宙基地にもあるのですが)
皮肉を無理やりひねり出すとバカになる (スコア:0)
中国はとっくに北米を射程圏内に入れたミサイルを持ってるわけでこれは単なる宇宙開発用。
軍事ネタに持ってってあてこすろうとすると滑る。
本当にわからない? (スコア:0)
> どこに落ちるかわ からない中国のブースターは世界を不安にさせてきたが、これにより着地ゾーンは 80% 縮小されるとのことだ。
宇宙開発に詳しくないのだけど、中国以外の国のブースターはどこに落ちるか分かってるの?
別に不安には思ってなかったが、不安になってきた。
この間爆破したH3のブースターは、成功してたらどこに落ちるかわかってたのかな。
というか中国がどこに落ちるかわからないで飛ばしているというのが正しい情報なのか。
どの辺に落ちるかわかるけど回収しやすくなるって話ではないの?
Re:本当にわからない? (スコア:1)
普通は海に向けて打ち上げるので、どこに落ちても大丈夫。
日本(種子島/内之浦)やアメリカ(ケープケネディ)は東が海だし、
ヨーロッパの東方向は思いっきり陸地なので、東が海な南米フランス領ギアナに打ち上げ基地がある。
中国も海南島(東は台湾とフィリピンの間の海)に発射場があるので、
内陸から打ち上げるしかないのはロシア(バイコヌール)ぐらい?
Re:本当にわからない? (スコア:1)
上のほうにもあるけど、日米欧の従来タイプの一段目は宇宙空間に届く前に燃料が尽きて落ちてくる。ので、たいていは予想通りのところに落とせる。
中国のやつは一段目が強力で宇宙空間にまで行ってしまうので、地球を何週か回ってから落ちてくる。同じように地球を回ってから落ちてくる人工衛星などは姿勢制御ロケットで落とす場所を制御するけど、今までの中国の一段目はその制御が無く、どこに落ちるか分からない状態だった。
今回中国は、落とす場所の制御方法としてパラシュートを使う方法を開発したよ、ということ。落とす場所の制御のためだけに姿勢制御ロケットを積むよりは安上がりに思える。
Re: (スコア:0)
問題は2種類ある。
1.打ち上げ時に、切り離された下段ロケットが落ちていく先。中国だと陸地に落ちることがある。
2.打ち上げ後、衛星と一緒に周回軌道に乗った上段ロケットが落ちていく先。無制御で落ちていくことが多い。
1は、中国やロシアのような内陸から打ち上げる場合に、陸地に落ちちゃうのでその落ちる先を精密制御したい、という話になる。
おそらく、今回の発表はその話。将来的にFalcon9のように垂直着陸で再利用したいとの話なので。
なお、中国は海南島にも発射基地を作ったので、非軍事の打ち上げはこっち中心になるはず。海岸沿いなので陸地に落ちることはなくな
Re: (スコア:0)
>ちなみに、ロケット打ち上げ等で起きた被害は無限責任で国家が賠償する、という国際条約になっている。
そういや北朝鮮のロケットを韓国が回収してたけど、宇宙条約だと打上国への返還義務があったような、と思った。
(まあ韓国からすれば北朝鮮は国家ではないので問題ないのかもしれないが)
Re: (スコア:0)
宇宙ロケットではなく弾道ミサイル実験なので、兵器の鹵獲は問題ありません!
という考えかと。
※残骸は鹵獲って呼ばないんだっけか?
まぁ、いずれにせよ、国連決議違反なので北朝鮮側に理は無い。宇宙ロケットであっても禁止されてるからね…。
Re: (スコア:0)
宇宙条約はロケットとミサイルを区別しないんですよ。
締結されたのは弾道ミサイルがそのまま打ち上げロケットに転用されてた時代ですし。
まあ、宇宙賠償条約も救助返還協定も実際に国家間で適用されたことが無くて死文化してますので
この議論自体にそれほど意味は無いです。
Re: (スコア:0)
実際に戦争になればどんな条約にもほとんど意味がないことはこの2年でよくわかったし