パスワードを忘れた? アカウント作成
13840040 story
アメリカ合衆国

マーク・ケリー元宇宙飛行士、次のミッションは連邦議会を目指す 4

ストーリー by headless
地球 部門より
元NASA宇宙飛行士のマーク・ケリー氏が次のミッションとして、米上院議員補欠選挙(アリゾナ州)に民主党から出馬すべく、キャンペーンを開始している(公式サイトケリー氏のツイートキャンペーン動画The Vergeの記事)。

ケリー氏は米海軍のパイロットとして、湾岸戦争の砂漠の嵐作戦で39回のミッションを飛んでいる。2001年から2011年には4回のスペースシャトルミッション(うち2回コマンダー)で合計54日間宇宙に滞在した。国際宇宙ステーションに1年近く連続滞在し、レタスを栽培したり、枯れそうになっていたヒャクニチソウに花を咲かせたりしたスコット・ケリー宇宙飛行士とは一卵性双生児だ。2人は長期の宇宙滞在における生物学的変化の研究対象にもなっている。

妻のガブリエル・ギフォーズ氏は元米下院議員(アリゾナ州選出)。2011年に銃乱射事件で頭部に銃弾を受けて以降、銃規制の推進者となった。ケリー氏は妻のリハビリを手伝うためNASAを退職し、2012年にアリゾナ州へ移る。2013年にはサンディフック小学校銃乱射事件を受け、ケリー氏とギフォーズ氏は銃による暴力を減らし、安全なコミュニティーを作るための組織「GIFFORDS」を設立したとのことだ。
13839470 story
火星

火星探査車Opportunity、ミッション終了 14

ストーリー by headless
功績 部門より
NASAは米国時間13日、火星探査車Opportunityのミッション終了を宣言した(プレスリリースNASAジェット推進研究所のニュース記事動画)。

2004年に火星へ着陸したOpportunityは火星の冬を越すことはできないと考えられていたが、当初予定していた90火星日(Sol 90)を大幅に上回る14年半におよぶ探査を実現した。探査での移動距離も計画では1kmだったが、昨年2月までに45km以上移動。地球外の天体上での探査車移動距離最長記録を達成していた。ところが昨年3月から太陽がまったく見えなくなるほどの砂嵐が火星全体を覆う。その結果、太陽電池パネルからの充電ができなくなり、6月10日を最後に通信が途絶えていた。

NASAジェット推進研究所(JPL)のOpportunityチームは8か月にわたって通信の回復を試みており、砂嵐が収まってきた昨年9月以降はコマンドの送信回数を増加させていた。この2週間ほどはOpportunity復旧の最後の機会と位置付け、より幅広いシナリオを想定したコマンドを送信していた。しかし12日に送信した最後のコマンドへの応答はなく、復旧は不可能と判断された。
13838951 story
ビジネス

アース製薬、上場以来初の最終赤字。猛暑の影響か 36

ストーリー by hylom
こんな影響が 部門より

アース製薬が上場以来初の最終赤字になったという、猛暑の影響でアウトドアを楽しむ人が減ったためん虫除けなどの売り上げが減少したことや、入浴剤の販売が伸び悩んだことが原因だとされている(NHK日経新聞

同社社長は「去年の気候は会社の予想が全く当たらず、経験したことのない1年だった」と述べているとのこと。

13838207 story
サイエンス

昆虫のうち40%の種が数十年のうちに絶滅するという研究結果 33

ストーリー by hylom
ゴキブリは生き残るのか 部門より

世界中に生息する昆虫のうち、40%の種で絶滅の危険があるという(Biological Conservation誌掲載論文BBCThe Guardian、、Slashdot)。

この研究では過去の73の調査結果を元に、世界規模での昆虫の生息状況を調査したもの。その結果、今後数十年の間に世界の昆虫のうち40%の種が絶滅するという結論が得られたいう。

原因としてもっとも大きいのは人間による開発によって昆虫の生息地が破壊されていることで、そのほかにも肥料や殺虫剤、化学物質による汚染、侵略菌や病原菌、気候変動といった理由も挙げられている。

一方で害虫は繁殖サイクルが速いことから環境変化に適応し、数が増加するとの指摘もあるという。

13838196 story
宇宙

国立天文台などが中間質量ブラックホールを発見か 20

ストーリー by hylom
見えない何か 部門より
yamajun88曰く、

国立天文台などが、太陽の3万倍の質量を有する中間質量ブラックホールが天の川銀河の中心近傍に存在することが示唆されたと発表した(マイナビニュースThe Astrophysical Journal Letters)。

天の川銀河の中心には太陽の400万倍の質量をもつ大質量ブラックホール「いて座A*」が存在する。また、太陽の数倍から数十倍の質量を持つ恒星質量ブラックホールが宇宙に存在することも確認されている。しかし、それらの中間の質量をもつブラックホールは見つかっておらず、数多くの銀河の中心に存在するとされる大質量ブラックホールの起源は謎であった。

研究グループはアルマ望遠鏡を使用し、天の川銀河の中心の領域をミリ波〜サブミリ波の波長で高解像度観測した。そして、分子ストリームが不可視の大質量オブジェクトの周りを軌道旋回しているのを発見した。分子ストリームの形状と運動を解析した結果、太陽の3.2±0.6万倍の質量をもつ点の周りを回っていることが分かった。

研究グループは、今回の結果は銀河の中心に中間質量ブラックホールが存在することの状況証拠であり、また、高速で運動するコンパクトな雲状天体を観測することでブラックホールを検出できることを示したとしている。

13838180 story
火星

Mars Oneの営利部門が破産 5

ストーリー by hylom
なんと 部門より
headless曰く、

Mars Oneは11日、営利部門であるMars One Ventures AGが破産したことを発表した(ニュースリリース)。

Mars One Ventures AGは2年前、株式公開のためInFin Innovative Finane AGを逆さ合併する形で発足し、フランクフルト証券取引所に上場していた。破産はMars One Ventures AGのみにかかわるもので、Mars One本体ともいえる非営利部門Mars One Foundationの財務には影響しないという。Mars One Foundationはミッションを次の段階に進めるための資金調達を直接、または営利部門を通じて引き続き行っていくと述べている。

Mars Oneプロジェクトは2023年までに人類を火星に送り届けるという触れ込みで参加者を募集し、10万人以上が応募するなど話題を呼んだ。しかし、最近では話題に上る機会も減り、Mars Oneのニュースリリースも資金調達や人事関連が主となっていた。

13837239 story
医療

インスリンの経口投与を可能にするカプセル、ヒョウモンガメの甲羅をヒントに開発される 15

ストーリー by hylom
インスパイア 部門より
headless曰く、

MITを中心とした研究グループがインスリンの経口投与を可能にするという、ブルーベリー粒ほどの大きさのカプセルを開発した(MIT NewsSlashGearArs Technica論文概要)。

インスリンなどの生体高分子は病気の治療に高い効果を持つ一方、消化器官で分解されやすく、吸収効率も悪いため、経口投与で効果を発揮させるのは困難だ。研究グループのメンバーの一部は数年前、胃壁や腸壁に注射可能な多数の細かい針を備えたカプセルを開発しているが、針が確実に刺さるとは限らないのが難点だったという。

研究グループでは今回、ひっくり返っても元に戻るヒョウモンガメの甲羅をヒントにカプセルSelf-Orienting Millimeter-Scale Actuator(S.O.M.A.)をデザインした。これにより、カメの腹に相当する注射針を備えた部分が確実に胃壁へ着地するという。注射針はフリーズドライのインスリンで作られており、糖で作られたディスクで固定されている。カプセルが胃に入ってディスクが溶けると、針がスプリングにより押し出されてインスリンが注射される。

インスリンは服用から1時間ほどで血管内に送り込まれ、カプセルは便と一緒に排泄される。胃には痛点がないため、患者の不快感も少ないとみられる。ブタを使用した実験では300マイクログラムのインスリンを注射することに成功しており、後に1型糖尿病患者が必要とする5ミリグラムまで増やすことに成功しているとのことだ。

13836466 story
地球

「ちきゅう」による南海トラフ断層の掘削、プレート境界断層への到達は不可能との見込み 59

ストーリー by hylom
残念 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

JAMSTEC(海洋研究開発機構)が南海トラフで行っている深海探査機「ちきゅう」による超深度採掘において、目標としていたプレート境界断層への到達が不可能である見込みとの告知を行った(JAMSTECの「プレート境界断層に向けた超深度採掘」ページ毎日新聞)。

プロジェクト(IODP・国際深海科学掘削計画 第358次研究航海)では無人探査機の潜行やライザーなどが完了し、採掘を行っていた。計画ではプレート境界断層まで掘削してプレート境界断層を採取する予定だったが、掘削地点の地質構造は予測していた以上に掘削が困難なものでした」とのことで、目標としていたプレート境界断層への到達は不可能との見込みだという。

関係者の無念は察するに余りあります(でもまたチャンスがきっとあるでしょう、とは無責任な部外者の慰め)。

13836464 story
テクノロジー

ドローンによる死亡事故、これまでに3例が発生していた 71

ストーリー by hylom
飛んでくる重量物 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

ドローンが人に衝突することによる死亡事故が全国で3件発生していたという(西日本新聞)。これを受けて政府が対応策を含めた航空法の改正を検討しているとのこと。

地上(水上)安全確保の為、それに関わる部分は有人搭乗操縦機と同等の規制が必要でしょうな。逆に、ドローンの規制水準まで、有人搭乗操縦機規制も緩和しても良いだろう、諸外国(大陸国・島礁群国)のように。

事故はいずれも農薬散布中のヘリコプター型機体で、回転翼や機体が操縦者や操縦補助者に衝突したというものだそうだ。

13835782 story
ビール

ビールとワインを飲む順番と悪酔いの強さの関係を調べる実験 50

ストーリー by headless
影響 部門より
「ビールとワインを一緒に飲んではいけない」「ワインの前にビールを飲んでも問題ないが、ビールの前にワインを飲むと悪酔いする」といった言い伝えについて、ドイツ・ヴィッテン/ヘルデッケ大学の研究グループが実験を通じて確かめている(論文The Registerの記事)。

2017年に行われた実験では3人1組の被験者について、1人はビール→ワインの順に飲んでもらい、1週間後にはワイン→ビールの順に飲んでもらっている。もう1人は逆順で、最後の1人は対照群としてワインのみまたはビールのみを飲んでもらい、1週間後にはビールまたはワインに切り替えて飲んでもらったとのこと。なお、被験者は実験と実験の間の1週間、アルコール飲料の摂取を避けるよう指示されている。

ビールとワインは呼気中アルコール濃度(BrAC)が0.05%を超えた時点で切り替え、切り替え後に0.11%を超えた時点で終了する。主な評価項目は実験終了後の急性悪酔いスケール(AHS)による悪酔いの強さと、それに結び付けられる各要素となっている。2回の実験を完了した被験者は19歳~40歳の計90名(男45、女45)。飲み物の組み合わせや順序による悪酔いの強さに対する顕著な影響はみられなかったという。ちなみに、嘔吐する人は対照群で多くみられたとのこと。

なお、被験者は大学で公募しているが、健康状態などによるスクリーニングが行われている。東アジア系の人は除外されているため、日本人でも同様の結果になるのかどうかは不明だ。
13835688 story
Java

コーヒーをリバースエンジニアリングして開発、コーヒー豆を使用しない「分子コーヒー」 94

ストーリー by headless
分子 部門より
コーヒーをリバースエンジニアリングして開発したという、コーヒー豆由来成分を一切使用しない分子コーヒー「Atomo」が発表された(KickstarterのキャンペーンページGeekwireの記事FOODBEASTの記事FoodNavigator-USAの記事)。

Atomoは抽出したコーヒーが含む分子化合物を分析して青写真を作り、これをもとに設計されたという。風味に関連する物質は天然由来の持続可能な成分を用いて微調整が行われ、挽豆の状態に仕上げたとのこと。そのため、既存の抽出器具で抽出が可能だ。

Atomo開発の主な動機は、コーヒーノキの近縁野生種の多くが絶滅危惧種となり、栽培種の持続可能性についても懸念されていることだ。また、成分を調整して飲みやすいコーヒーを作ることも目的の一つだという。ワシントン大学の学生を対象にして実施したスターバックスとの飲み比べでは、70%がAtomoを選んでいる。ただし、動画を見る限り飲んだ人は30人だけのようだ。

Atomoは現在Kickstarterで資金調達キャンペーンを実施しており、4日で目標額を達成しそうな勢いだ。
13835284 story
NASA

カイパーベルト天体 Ultima Thuleは平べったい形だった 37

ストーリー by headless
扁平 部門より
NASAのニューホライズンズ探査機が1月1日に最接近したカイパーベルト天体2014 MU69(愛称: Ultima Thule)は当初、大小2つの球体が結合した雪だるまのような形をしていると考えられていたが、その後の写真から球体ではないことが判明したそうだ(ジョンズホプキンス大学APLのニュース記事Ars Technicaの記事)。

最初に送られてきた写真は探査機が天体に接近中のものだ。今回の写真は最接近10分後に撮影されたものでアングルが異なり、最初の写真では正面から太陽に照らされているのに対し、今回の写真は横から光が当たっている。そのため、科学者は背後の星が隠される位置から輪郭をトレースした。その結果、結合している大きい方(愛称: Ultima)は巨大なパンケーキを思わせるような形であり、小さいほう(愛称: Thule)はひしゃげたクルミのような形をしていることが判明した。

今後もニューホライズンズ探査機はUltima Thuleの写真を送ってくるが、探査機は現在時速5万kmでUltima Thuleから遠ざかっており、今回の写真は探査機が撮影した最後のUltima Thuleとのことだ。
13834832 story
NASA

米民間宇宙船による国際宇宙ステーションへのクルー輸送ミッション、新たなテストフライトスケジュールが発表される 9

ストーリー by headless
延延 部門より
NASAは6日、米民間宇宙船による国際宇宙ステーション(ISS)へのクルー輸送ミッションについて、新たなテストフライトスケジュールを発表した(NASAのブログ記事SlashGearの記事)。

テストフライトスケジュールは延期が繰り返されている。NASAは昨年10月、SpaceXの無人テストフライト(Demo-1)を2019年1月と発表し、11月には2019年1月7日としていた。しかし、その後も予定日が見直され、1月10日には2月以降と発表されていた。

Demo-1の新たなテストフライト予定日は3月2日。Demo-2(有人テストフライト)は7月に予定されている。ボーイングのテストフライトはOrbital Flight Test(無人)が4月以降、Crew Flight Test(有人)が8月以降となっている。
13834575 story
ストレージ

ヒョウアザラシが飲み込んだとみられるUSBメモリー、データ読み取り可能な状態で糞の中から見つかる 45

ストーリー by headless
黄金 部門より
ニュージーランド国立水・大気圏研究所(NIWA)のヒョウアザラシ研究者がヒョウアザラシの糞の中からUSBメモリーを発見し、持ち主を探している(NIWAのニュース記事NIWAのツイートArs Technicaの記事Mashableの記事)。

この糞は2017年11月から研究所の冷凍庫に保管されていたもので、ヒョウアザラシ研究者にとっては黄金並みに貴重なものだという。3週間前にボランティアが解凍し、ヒョウアザラシの食べたものの痕跡となる骨や羽毛、海藻などを漉し取る作業を行ったところ、USBメモリーが出てきたそうだ。

USBメモリーの状態はそれなりに良かったため、研究者はどこから来たのか調べるため2週間ほど乾かして中を確認した。しかし、持ち主を示す情報はなく、アシカなどの写真や動画が保存されているだけだったという。カヤックに乗った人が撮影したとみられる動画も含まれているが、人物は写っていない。

NIWAでは持ち主を探すとともに、USBメモリーを返してほしければ代金をヒョウアザラシの糞で支払うよう求めている。
13834106 story
テクノロジー

パン酵母などから作ったレアアース吸着材料が開発される 19

ストーリー by hylom
将来に期待 部門より

レアアースが含まれる溶液からレアアースを回収する新しい手法として、パン酵母や食品添加物を使用するものが開発されたという(Scientific Reports掲載論文読売新聞)。

この手法は大阪市立大学の研究者らが開発したもので(大阪市立大学の発表)、パン酵母と食品添加物として使用されるトリメタリン酸ナトリウム作成した「リン酸基修飾酵母」を使用するというもの。リン酸基修飾酵母は強い負電荷をもち、水中で正電荷を持つ金属イオンを強力に吸着するという。

このような吸着材料はこれまでも開発されているが、今回開発された材料では乾燥重量1g当たり約1.0 mmolと、既存の生物吸着材料の中では最高レベルの性能があるという。特に希少価値の高い3価の金属イオンをより強く吸着するという性質もあるという。

実験では溶液からネオジムやイッテルビウムなどのレアアースを回収できることを確認しており、回収率は7割近くだったという。

typodupeerror

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

読み込み中...