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国際宇宙ステーション

SpaceXのCrew Dragon宇宙船、無事地球へ帰還 5

ストーリー by headless
帰還 部門より
SpaceXのCrew Dragon宇宙船が8日、国際宇宙ステーション(ISS)から地球へ無事に帰還した(NASAのプレスリリースSpaceXのニュース記事動画)。

Crew DragonはISSへのクルー輸送に向けた初の無人テストフライト「Crew Demo-1」ミッションで2日に打ち上げられ、翌3日にISSとドッキングしていた。8日にISSを離れたCrew Dragonはおよそ6時間後の日本時間22時45分、ケープカナベラル沖約370kmの大西洋上に着水。SpaceXが回収している。

今回のミッションでは民間による米有人宇宙船が初めて米国からISSに向けて打ち上げられ、初めてISSにドッキングした。また、米宇宙船が自律的にISSへドッキングするのも初めてであり、ISSとCrew Dragonのドッキングには新しい世界標準設計のアダプターが初めて使われている。このアダプターは将来のNASAの月探査ミッションでもOrion宇宙船が使用する計画とのこと。

SpaceXでは「乗客」のRipleyが集めたデータなど、今回のミッションで得たデータを処理したのちにCrew Dragonを改修し、夏に予定されているフライト中アボートテストと有人テストフライト「Crew Demo-2」ミッションに向けた準備を進める。NASA長官のジム・ブライデンスタイン氏は米民間宇宙船によるクルー輸送プログラムが一歩実現に近付いたとして、NASAとSpaceXのチームを祝福している。
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火星

中国・青海省に模擬火星キャンプがオープン 23

ストーリー by headless
青梅 部門より
中国・青海省の冷湖で1日、模擬火星キャンプがオープンしたそうだ(人民網の記事中国新聞網の記事SlashGearの記事South China Morning Postの記事)。

模擬火星キャンプは冷湖の町から60km、敦煌空港から270㎞離れており、荒涼とした大地に独特の地形が広がる「地球上で最も地球らしくない場所」だという。5.3ヘクタールの敷地には本部や宿泊棟、天体観測用の建物があり、カプセル式のベッドを備える宿泊棟には60人が宿泊できるほか、テントを使用すればさらに100人が宿泊できるとのこと。

模擬火星キャンプは科学やSFをメインにしたツーリスト向け施設として計画されたもので、2018年6月に着工し、総額1億5千万人民元が投資されたそうだ。アトラクションとして火星着陸ショーも用意されているが、オープニングセレモニー前に行われた実験はパラシュートが開かずに失敗したとのことだ。
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地球

CO2を石炭に戻すという炭素回収技術が開発される 76

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ドライアイスではない模様 部門より
taraiok曰く、

オーストラリア・RMIT大学の研究チームが、気体の二酸化炭素ガスを常温で固体の炭素に変換する技術の開発に成功したという(The IndependentSlashdot)。

この手法は、「液体金属電解法」を使用することで二酸化炭素ガスを固体の炭素粒子に効率的に変換するというもの。現在の炭素回収技術はガスを液体に変えて地下に注入するCCSなどがあるが、経済的な問題や貯蔵場所からの漏洩などの課題があることから普及していない。

研究者たちは二酸化炭素を変換するため、効率的に電気を伝導させる特殊な表面特性を持つ液体金属触媒を設計したという。二酸化炭素は少量の液体金属と共にビーカー中に溶解され、ゆっくりと固体フレークに変換される。このフレークは液体金属表面から自然に剥離されることから、連続生産も可能だとしている。

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JAXA

はやぶさ2タッチダウン時の小型カメラの映像が公開、岩石が激しく飛び散る 16

ストーリー by hylom
遠く離れた地の出来事 部門より
AC0x01曰く、

JAXAは5日、先月22日に行われた探査機はやぶさ2の1回目のタッチダウン時に搭載する小型モニタカメラから撮影された、着地の瞬間の映像を公開した(JAXA毎日新聞Engadget日本版AV Watch)。

この小型カメラは、はやぶさ2開発に寄せられた寄付金約1200万円を使って搭載されたもので、サンプラーホーンの先端を視野の中心に捉えている。撮影された映像は最終降下の59秒前から1秒間隔で撮影された静止画を繋ぎ合わせたもので、実際の5倍速の映像となっている。はやぶさ2が徐々に地表に近づいていき、タッチダウンして弾丸が発射された直後に激しく岩石の欠片が飛び散る様子が映るなど、臨場感溢れるものとなっている。

タッチダウンの成功は当日のうちに報じられているが、こうして実際にその瞬間が動画として確認できるというのは、非常に興味深い。

なお、着地地点は「Tamatebako」と命名された。

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ニュース

ゴルフクラブの素振りで河川敷火災が発生か 40

ストーリー by hylom
バーニングショット 部門より

山形・寒河江市で河川敷火災が発生したのだが、この火災はゴルフクラブの素振りによって発生した可能性があるという(FNN PRIME)。

ゴルフクラブとアスファルトが擦れて火花が発生し、それが枯れ草に引火した可能性があるという。これによって約1,300平方メートルが燃えたが、けが人はいなかったとのこと。

ゴルフクラブから発生する火花が火事の原因になることについては、2014年に実験で検証されている。また、過去にもゴルフクラブのスイングが原因で火事になる事故は起きている(過去記事)。

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サイエンス

ヘリウムが固体でも超流動することを支持する新たな実験結果 29

ストーリー by hylom
知られざる性質 部門より
yamajun88曰く、

液体ヘリウムが2.17K以下の低温で超流動を示すことは古くから知られていたが、近年、低温・高圧下で存在する固体ヘリウムも、16mK以下の極低温で超流動するという複数の実験結果が示されている。今回、それを支持する新たな実験結果が報告された(Physical Review Letters掲載論文WIRED)。

今回の実験では、従来まで実験が行われていたHe4ではなく、同位体のHe3の高純度サンプルを作成して低温・高圧下での粘性を測定した。すると、He4とは全く違う振る舞いを示した。固体のHe4は低温にするほど粘性が下がり「超流動」するが、固体のHe3はそれとは逆に、温度を下げるほど粘性が上がっていった。この対称的な結果は、固体He4が超流動しているという解釈を支持している。なぜなら、He4原子はボース粒子なので超流動が起こりうるが、He3原子はフェルミ粒子なので超流動は起こらないはずだからだ。

しかし、この実験によってヘリウムの謎が解けたわけではない。固体のHe3の温度を下げていっても完全には固まりきらず、粘性が一定の値になってしまったからだ。これは、予想に反して固体のHe3が超流動を起こしているとも受け取れる。奇妙なヘリウムの謎は深まるばかりのようだ。

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バイオテック

カブトガニはクモ綱のクツコムシ目に近い? 32

ストーリー by hylom
増える謎 部門より
yamajun88曰く、

「生きた化石」として有名なカブトガニが、近年の研究によって「クモ綱」に属することが示唆された (ナショナルジオグラフィック)。

カブトガニもクモも鋏角亜門に分類される生物。従来、カブトガニとクモ綱の動物は、ある種の「水生鋏角類」と思われる共通祖先から枝分かれし、そのうち陸上に上がって多様化したものがクモ綱だと考えられていた。 今回の研究では、53種のクモ綱、カブトガニ、ウミグモ綱、甲殻類、昆虫の遺伝子配列を解析してその結果をうまく説明できる複数の系統樹を作成した。その結果、検討した(考えられる)系統樹の3分の2でカブトガニはクモ綱のクツコムシ目にもっとも近縁であるという結果になったという。

一方でこの結果が正しい場合、今度はなぜカブトガニ類だけが海生なのか、その理由を考えなければならず、説明が難しい結果であるという。

「海生のクモと言えば、確か、タカアシガニがクモの仲間だったのでは?」と思ったが、「軟甲綱」というエビの仲間に属するようだ (Wikipedia)。「こいつ、実はクモの仲間なんだよ」という雑学は、カブトガニ水槽の前で披露するのが懸命と思われる。

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JAXA

JAXAの超高速インターネット衛星「きずな」が運用終了 36

ストーリー by hylom
お疲れ様でした 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

JAXAが3月1日、2008年に打ち上げられた超高速インターネット衛星WINDS(きずな)の運用終了を発表したITmedia)。

打ち上げ直後はスラドでも結構話題になっていましたが、結局その後どうなんでしょうか?

2月9日6時36分ごろからきずなとの通信ができない状態となっており、その後通信を試みるも復旧しないことから地上からの運用は不可能と判断、2月27日15時54分に送信機とバッテリーを停止するコマンドを送信、運用を終了した。

きずなの設計寿命は5年だったが、これを大きく超えて運用が継続されており、東日本大震災の災害対策支援などでも活用されていた。

13852167 story
サイエンス

100%植物由来エチレンで製造したPETボトルキャップ 27

ストーリー by hylom
次はボトル 部門より

サントリー食品インターナショナルが、飲料用PETボトルにおいて100%植物由来エチレンで製造したキャップを採用する(ニュースリリース)。

サントリーはAnellotechと「植物由来原料100%使用PETボトル」の共同開発を行っており、2016年に実証プラントの建設することを発表していた(サントリーの発表)。

また、Anellotechは2月26日付けで100%再生可能プラスチックボトルの実現は近いという旨のプレスリリースも出している。

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変なモノ

宮崎の試験林で「ミステリーサークル」のようなものが生まれる 37

ストーリー by hylom
何が影響したのだろう 部門より

宮崎県の試験林で、杉の密度を意図的に変化するように杉を植えた結果、上空からは林の中に同心円状の模様のような、「ミステリーサークル」のようなものが見えるようになっているそうだ(FNN PRIME)。

この試験林では杉の密度がその生育にどのように影響するかを調べるため、半径の異なる10個の同心円上にそれぞれ36本の杉を植えたという。そのため、外側にある円のほうが杉の密度が低くなるようになっており、その結果密度の低い外側のほうが木の高さが高くなるという状況になったという。

「樹高は木の密度に影響されない」と考えられていたが、実際はこのように密度によって木の高さが変わる結果となっており、これは研究者らにとっては意外な結果なのだそうだ。

13851943 story
バイオテック

中国で生まれた「ゲノム編集双子」、遺伝子編集の効果で「賢くなる」可能性 14

ストーリー by hylom
スーパーヒューマン 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

昨年11月、中国の研究者らが人間の胚に対し遺伝子編集を行いHIV耐性を持つ子供を誕生させたことが報じられた。その後この発表は事実と確認されたが(過去記事)、この遺伝子編集の副次的な効果として「賢い」人間が誕生する可能性があるという(朝日新聞ナゾロジー)。

問題となっている遺伝子編集では、HIVの感染を助ける「CCR5」という遺伝子を働かないような処理が行われたとされるが、このたび別の研究者らによって、脳に損傷が与えられた後の神経回路の回復にCCR5が関わっている可能性があることが報告された(Cell誌掲載論文)。CCR5の働きを抑えることで神経細胞の回復が促進され、また外傷性脳損傷が起きた場合の認知能力も改善したという。

また、マウスを使った実験でCCR5遺伝子を切り取ることで「マウスが賢くなる」ことも確認されているという。

13851340 story
サイエンス

ワサビの辛み成分がヒアリの忌避剤になる可能性 46

ストーリー by headless
辛口 部門より
KAMUI 曰く、

ワサビの辛み成分 アリルイソチオシアネート(AITC)をヒアリの忌避剤として利用できる可能性があるという、兵庫県立大の橋本佳明准教授らの研究チームによる研究成果が日本応用動物昆虫学会の英文専門誌「Applied Entomology and Zoology」最新号で発表された(論文アブストラクト)。

AITCを含む「ワサビシート」を使った防虫効果について検証したもの。おおよその実験内容については朝日新聞デジタルの記事に詳しいが、このワサビシートで荷物を覆うことでコンテナなどへのヒアリの侵入を防げる可能性があるようだ。なお、AITCを用いた製品は弁当などの抗菌シートとして実用化されている。

13851226 story
医療

眼に注射すると近赤外線が見えるようになるナノ分子 46

ストーリー by headless
変換 部門より
光受容体に結合し、光の波長をアップコンバートするナノ分子(pbUCNP)を哺乳類の眼に注射することで、近赤外線が光として見えるようになるという研究成果が発表された(論文The Registerの記事SlashGearの記事)。

哺乳類の光受容体は波長が700nmを超える近赤外線を検出できない。中国科学技術大学とマサチューセッツ大学メディカルスクールの研究グループはピーク波長980nmの近赤外線を照射することでピーク波長535nmの光を発するナノ分子(UCNP)を合成し、マウスの網膜下腔へ注射した。光受容体にUCNPが結合したマウスに波長980nmの近赤外線を照射すると瞳孔の収縮がみられ、近赤外線で照されている場所を明るい場所と同様に避けるようになったという。

また、可視光線による特定の形状と関連付けられた隠しプラットフォームを見つけるよう訓練したマウスに注射したところ、近赤外線による形状を識別可能になったそうだ。使用した近赤外線LEDから波長900nm以下の光は検出されず、注射しなかった対照群のマウスにこれらの現象はみられなかったとのこと。

注射したマウスの網膜にはわずかな炎症が起きていたものの重大な副作用はなく、可視光線の認識への影響がない一方で、10週間後にも効果は持続していたという。このようなナノ分子は視覚の強化に役立つだけでなく、眼病の治療や視覚に関連する動物の行動研究にも役立つとのことだ。
13851221 story
国際宇宙ステーション

SpaceX、国際宇宙ステーションへのクルー輸送に向けた無人テストフライトの打ち上げに成功 9

ストーリー by headless
乗客 部門より
SpaceXは2日、国際宇宙ステーション(ISS)へのクルー輸送に向けた初の無人テストフライト「Crew Demo-1」ミッション(PDF)を実施した(NASAのプレスリリースNASAのブログ記事[1][2][3]動画)。

Crew Dragon宇宙船を載せたFalcon 9ロケットは東部時間2日2時49分、ケネディー宇宙センターLC-39Aから打ち上げられた。打ち上げから約11分後にCrew Dragonは切り離され、打ち上げは成功した。Falcon 9ロケット第1段は大西洋上のドローン船「Of Course I Still Love You」に着陸し、回収も成功している。Crew Dragonは東部時間3日6時頃にISSへドッキングし、8日8時45分頃には地球へ帰還する予定だ。

Crew Dragonには約181kgの補給物資や機材が積まれているほか、「乗客」として女性型の人形「Ripley」が搭乗している。Ripleyはミッション中の宇宙飛行士の状態を調べるためのセンサーを搭載しており、地球帰還後にSpaceXがデータを回収する。
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テクノロジー

ビル・ゲイツが選ぶ、ブレイクスルーテクノロジー2019年版 50

ストーリー by headless
選出 部門より
MIT Technology Reviewは毎年「10 Breakthrough Technologies」として、注目される10のブレイクスルーテクノロジーを選出しているが、今年は初のゲストキュレーターとしてビル・ゲイツ氏を招いている(MIT Technology Reviewの記事GeekWireの記事On MSFTの記事)。

ゲイツ氏が選んだブレイクスルーテクノロジーは以下の通り。原子力発電や人工肉、衛生的なトイレなど、ゲイツ氏が以前から注目しているカテゴリーも多いが、AIアシスタントの項目を含め、Microsoftは一切登場しない。
  • シミュレーションで対象物の扱いを決定するロボット
  • モジュラー式小型リアクターなど原子力発電の新しい波
  • 血液検査による早産の予測
  • 子供にも使用可能な錠剤型腸内検査装置
  • がん細胞だけを攻撃するカスタムワクチン
  • 牛を使用しない植物性人工肉・細胞培養肉バーガー
  • 実用的な二酸化炭素吸収装置
  • スマートウォッチによる心電図
  • 下水道なしに衛生を保てるトイレ
  • スムースな会話ができるAIアシスタント
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