NASA、民間宇宙船での有人飛行を2018年に延期へ 7
ストーリー by hylom
あと2年 部門より
あと2年 部門より
あるAnonymous Coward曰く、
NASAが12日、米国の民間宇宙船による国際宇宙ステーション(ISS)への宇宙飛行士輸送プロジェクトを2018年に延期することを明らかにした(毎日新聞、朝日新聞、ウォール・ストリート・ジャーナル)。
NASAはスペースシャトルの運用終了後、民間企業にISSへの宇宙飛行士輸送を任せる方針を示していた(過去記事)。乗員輸送計画にはボーイングの「スターライナー」やSpaceXのドラゴン宇宙船が選定されており(過去記事)、2017年以降の打ち上げが計画されていた。
今回の延期は、「安全性の問題点の解決」のためだという。スターライナーは打ち上げ時に発生する振動、ドラゴンは帰還時に海に着水した場合の安全性について問題が指摘されていた。なお、新計画ではドラゴンの有人打ち上げを2018年5月、スターライナーの有人打ち上げを2018年8月に行うという。
NASAにも外部の有識者会議があって (スコア:2)
Dragon宇宙船は発射直前に燃料を充填するのですが、シャトルやサターンでは時間の都合から先に充填しておいてから乗り込むので、前例に反していて安全上の懸念があるとか言っているらしく。
どう考えても危険が少ない空の状態で乗り込んで、それから脱出装置が作動可能なまま充填した方が安全としか思えなくて、まあどこもお役所とか手続きというのは変わらないんだなと思ったり。
Re: (スコア:0)
逆じゃない?
Falcon9が燃料を過冷却状態に保つ必要があるため(燃料を事前に入れて保持しておけないという時間の都合で)、直前に入れる様変更した。
安全性についても、可燃物である燃料の注入工程は危険が伴うので、できるだけ人が居ない搭乗前にやった方が良い。
もちろん、乗組員搭乗に伴う危険だったり、搭乗から脱出装置起動までのタイムラグもあるから一概には言えないけど、最近準備中に荷物ごと爆発させちゃった実績がある以上、懸念ももっともだと思います。
#でも、前例主義に囚われずあんなデカくて高いモノでも最適解を探求するのは本当に凄い
Re: (スコア:0)
充填作業に漏洩とか火災とか爆発のリスクがあるんじゃないの?
どう考えても充填は危険でしょ
Re: (スコア:0)
燃料の充填など、機体に変化を起こしうる作業はすべからく危険を生じうるものです。
よって、やはり全ての作業を終えて点検も完了してから人を乗せるのが危険を最小限に抑える手順でしょうね。
そういえば、こんな話もありました:
「ファルコン9の爆発事故、原因は固体酸素と炭素繊維の反応か [science.srad.jp]」
Re:NASAにも外部の有識者会議があって (スコア:2)
搭乗後に燃料を充填すればLESが使えるのに対して、充填済みの燃料が反応を始めても搭乗中は避難できないんですよ。
これまでの有人ロケットでは燃料充填に時間がかかるので、先に充填して補充しながら、脱出できない状態で搭乗を進めていたわけです。
Re: (スコア:0)
LESを使うことで100%脱出成功するなら仰るとおり搭乗後の燃料充填の方が良さそうですね。
でも、そのような機能による安全確保よりも、そもそも作業中には乗らないという本質的な安全確保の方がスジが良いと思います。
Re: (スコア:0)
自動や手動でのLESの射出機構が前回のFalcon9の事故のようなケースで間に合うように反応できるのかね?
一旦反応が始まってしまったらLESが使えるようになっていたって、その離床前にドカンとなる可能性が多い。
事故の原因究明がてこずったことからわかるように、事故はどこで起きるかわからないものだ。
LESの射出が十分に間に合うように事前に危険を察知して打ち上げるようなセンサーやシステムを作るというのは
非現実的だろう。
燃料を充填して、その後に安定した状態であることを確認したうえで乗員を乗り込ませる方が
よほど現実的で理にかなっていると思うが。