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月

政府、米国の月探査計画への参画を決定 19

ストーリー by headless
参画 部門より
AC0x01 曰く、

政府は18日に開催した第20回宇宙開発戦略本部会合で、米国が提案する月探査計画への参画を決定した(参画方針: PDF米国提案による国際宇宙探査について: PDFNHKニュースの記事soraeの記事)。

米国は2022年より月周回有人拠点(ゲートウェイ)の建設を開始し、2024年には有人月着陸を計画している。日本には昨年参画を提案していた。

宇宙開発戦略本部では以下の4点を協力項目としてまとめている。

  1. 第1段階ゲートウェイへの我が国が強みを有する技術・機器の提供
  2. HTV-X、H3によるゲートウェイへの物資・燃料補給
  3. 着陸地点の選定等に資する月面の各種データや技術の共有
  4. 月面探査を支える移動手段の開発

具体的な参画にあたり、日本人宇宙飛行士が活躍する機会の確保など、宇宙先進国としてのプレゼンスの確保を図ることが留意点の一つとして挙げられている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 参画方針で具体的に挙げられている項目を見ると獲得項目が「深宇宙補給技術(ランデブ・ドッキング技術等)、有人宇宙滞在技術(環境制御技術等)、重力天体離着陸技術(高精度航法技術等)、重力天体表面探査技術(表面移動技術、掘削技術、水氷分析技術等)」というようにやたら細かい割に
    提供項目が「我が国が強みを有する技術・機器の提供」というように曖昧にされているのが気になった。

    • 米国では政権交代の度に探査目標が月表面と火星表面を往復するというのが問題になってまして、ワシントンでは今は月季ですので、この船は「月軌道ゲートウェイ」という名前で月の沖に投錨して宇宙植民のための研究を行い、国民が飽きれば月軌道を出て火星探査船としても利用できるコンセプトになっているわけです。最終的な目的はいずれかの天体の地上への入植ですから着陸・離昇技術は必要になります。

      日本においては、人が死んだら責任は取れないので人の輸送と生命維持の提供はどっか他国に丸投げという暗黙の了解があります。その二点を変える短期計画はないが、世界的に見てロボティクスで日本が先行しているとは言いがたい状況になっていることは認識しているという二点のこれまた暗黙の意思表示がその提供項目の文意ではないでしょうか。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      日本の月探査衛星かぐやが月のスキャンデータ蓄えて精細なマップ作れるのでそのデータの共同利用でしょ
      月周回軌道ステーションから月面基地に進み、月面基地から次の火星へだからおかしかないよ

    • by Anonymous Coward

      答えは周回といっても円じゃないから。

      ・アメリカは有人火星探査の拠点として月軌道ステーションを利用する
      ・日本(+露欧)は有人月面探査の拠点として月軌道ステーションを利用する

      いわゆる同床異夢なんだよ。もし早い時点で参画せずアメリカ単独になった場合、周回軌道が月探査には全く向かない可能性が高い。

      火星への加速する(地球の重力を振り切る)ために楕円を扁平させてほぼ直線になる軌道だからね。これは地球側からみると楕円の短軸が月の両端にあって、そこを単振動しているように見える軌道でもある。

      つまり、軌道が決まってしまった後は月近傍は2か所しかない。軌道に対して斜めに降りるのはほぼ不可能だから、最低でもその二か所を結ぶの直線上で表と裏の境目に近いあたりに海がないと困る。だから、軌道が確定してプロジェクトが動き始める前に技術的な可能性と予算化の検討をしないと後からは取り返しがつかない。

      逆に言うと、アメリカはその姿勢で金をできるだけ多く引き出したい。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月22日 14時57分 (#3704708)

    ISSやIGSといった過去の政治案件の場合は、JAXAのただでさえ少ない予算がごっそり分捕られてしまったわけだが、今回も同じ轍を踏むのではないかというのはちょっと心配。
    まあISSが終わってその予算がスライドするなら現状とあまり大差はないが、ISSがどうなるかも微妙な感じなので、結果的にJAXAの予算がさらに削られる予感が…。

    ちゃんと予算を増やしてやるならまあ良いことなので、そこはしっかりやって欲しい。

    # 本当は月探査よりも独自の有人とか目指して欲しいけど。

    • by Anonymous Coward on 2019年10月22日 17時08分 (#3704737)

      民間の物好きからもっと金を集めればいい。
      見返りは月の土地石でどうだ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        次の事業が軌道にのるまで月旅行は順延なんし

    • by Anonymous Coward on 2019年10月22日 17時44分 (#3704747)

      ISSの反省とか全くやってないわけで、同じ轍を踏むのは確定でしょ

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      有人飛行能力というのは軍事的プレゼンスと表裏一体だから
      与野党問わず日本のそれを打ち立てようとしている状況じゃないと無理。
      さもなくば事故のリスクに耐えられない時の政権が尻込みして絶対にゴーサインは出ない。

      それと比べてリスク分散が図れる国際共同計画は遙かに乗りやすい。

    • by Anonymous Coward

      当然ISSは終了でしょ。メリットがない。最先端の分野は再挑戦した方が安上がりになる。ISS自体のモノとしての価値はもう尽きてる。

      うまいこと民間に押し付けて、宇宙旅行の目的地になれば万々歳。

  • by Anonymous Coward on 2019年10月22日 17時27分 (#3704743)

    何れ静止衛星軌道の占拠権の様に月面使用権は取り合いになるだろうし、その後は宇宙条約の天体の(一部)領有禁止も終わる時代が来る。
    必要な投資だとは思うのだが。

    • by Anonymous Coward

      もう俺が投資して月の土地買ってる [lunarembassy.jp]からな。勝手に使うなよ?

      • by Anonymous Coward

        んで君及びその遺産相続者は、取得時効を阻止できるのかね?

    • by Anonymous Coward

      そのご意見には同意しますし、さらにこういったプロジェクトを奇貨としておいしいところだけさらって日本の宇宙技術の向上に努めていけばいくほど自力で行うよりも格安で他国との技術的優越が得られるのでなおさら積極的な参加を望んでいます。

      今年度はesaはヨーロッパ各国で拠金しているためか七千億円くらいの規模感がある一方、jaxaの予算案は千六百億円弱となっていますが、予算以上に実によくやっていると思います。

      とはいえ、やはり結局はお金がものをいうわけで。

      今後我が国は労働人口が減る一方なのに福祉関連予算は増加の一途ですから、現在でも3

      • by Anonymous Coward

        みんななんだかんだ言っても宇宙のことが好きだから、
        ふるさと納税みたいに寄付が身近になってくれればよさげ。

        • by Anonymous Coward

          使途限定したいなら税金全額納めた上でさらにカネ出せばいい
          ふるさと納税とか冗談でしょ

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