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2022年6月16日のサイエンス記事一覧(全2件)
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宇宙

FAAがSpaceXによるStarship軌道飛行の環境影響評価を完了、試験再開へ前進 2

ストーリー by nagazou
完了 部門より
AC0x01 曰く、

2021年5月の高高度飛行試験を終え、当初はすぐにでもSuper Heavyと組み合わせた軌道飛行試験を行うとしながら、その後米連邦航空局 (FAA) の環境影響評価等が終わらず、長らく試験が止まっていたSpaceX社の宇宙船Starshipだが、6月14日ついに条件付きながら評価が完了し、試験が再開する見込みとなった(SpaceX社のツイート, CNBCの記事, SpaceflightNowの記事)。

今回問題になっていたのはテキサス州ボカチカの発射場の環境アセスメントなどで、注目度の高いプロジェクトであることから1万9千件を超えるパブリックコメントが寄せられ、ここ半年で5回延期されるなど審査に時間が掛かっていた。また審査NGとなった場合はさらに2年程度かかるとみられていたことから、SpaceX側では既存のケネディ宇宙センターにも並行してStarship用の発射場を作ることも進めていた。評価結果では75項目の対応が求められているが、環境アセスメント自体は完了したため、飛行試験の再開が見込まれている。

なお、この間にラプターエンジンは改良されたバージョン2となり、SN15だった白いStarshipは耐熱タイルで黒くなったSN24となり、発射場にSuper Heavy用の回収施設も整備されるなど大きな進化を遂げている。

15701152 story
法廷

米ニューヨーク州の最高裁判所、人類でない象に人身保護令状は適用されないと判断 63

ストーリー by nagazou
なにこの争い 部門より
headless 曰く、

米ニューヨーク州の最高裁判所にあたるニューヨーク上訴裁判所は 14 日、ゾウは人類でないため人身保護令状は適用されないとする下級審の判決を支持した (裁判所文書: PDFNational Geographic の記事AP News の記事Politico の記事)。

この裁判は動物保護団体 Nonhuman Rights Project (NhRP) がニューヨーク・ブロンクス動物園で飼育されているメスのアジアゾウのハッピーに基本的人権を認めるよう求め、動物園の園長らを相手取って提起していたものだ。NhRP はニューヨーク州でチンパンジーの人権を主張して話題になったが、他の州を含めて人類以外の人権を主張する意見が裁判所に支持されたことはない。今回の下級審でも主張が認められずに上告している。

ハッピーはおよそ 1 歳の時に捕らえられ、過去 45 年にわたってブロンクス動物園で飼育されている。伴侶のゾウは 2002 年に他のゾウとの争いで負傷して安楽死させられ、次の伴侶も病気のため安楽死させられたという。園ではこれ以上ゾウを取得せず、いずれはゾウの飼育もやめる計画を示したため、ハッピーともう 1 頭のメスのゾウ、パティーだけになっている。2 頭は仲が悪いため、飼育場所の間には仕切りが設けられている。

NhRP は園の飼育環境に問題がないことについては議論せず、ハッピーが他のゾウと交流できないことのみを問題にしている。そのため、人身保護令状を適用して園から解放し、NhRPが指定するゾウの保護区へ移動するよう求めていた。一方、園では保護区への移動がハッピーのためになるとは限らないなどと反論し、棄却を請求していた。

上訴裁判所では人身保護令状が人類にのみ適用されるものであり、ゾウなど人類以外の動物には適用されないこと、ゾウに人権が認められなくても州の進んだ動物保護法によりハッピーの福祉は十分に保護されること、法律で規定される「人」の定義を拡張したいなら裁判所ではなく議会で議論すべきことなどを指摘。下級審の判断を支持して上告を棄却した。

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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級

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