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2022年10月6日のサイエンス記事一覧(全3件)
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医療

絶滅したと思われていた万能薬ハーブ「シルフィウム」、トルコで再発見か 34

ストーリー by nagazou
草 部門より
絶滅したと信じられていた古代の「奇跡の植物」がトルコで生存している可能性が出てきたそうだ。この植物は「silphion(シルフィオン)」もしくは「Silphium(シルフィウム)」と呼ばれ、調味料、媚薬、薬、避妊薬として用いられてきたとされる(ハーブのホームページ)。国内ではシルフィウムと呼ばれることが多いようだ。この黄色い花を咲かせる植物は、数千年前にギリシャ、ローマ、エジプトの文献に記載され、約2000年前に古代地中海世界で消費された結果、絶滅したと考えられていた(The Times of Israelゆきまさかずよしさんのツイート)。

シルフィウムを長年研究してきたイスタンブール大学の研究者Mahmut Miski教授は、アナトリアのハサン山に生育するFerula drudeana(フェルラ・ドルデアナ)という植物が、シルフィウムの有力候補なりうるほど多くの類似点があるという。フェルラ・ドルデアナは、ニンジンフェンネルやパセリと同じ科に属し、サンプルを分析したところ、抗がん作用や抗炎症作用など、シルフィウムの特徴とされるものが含まれていたことを発見した。その他の類似点としては、栽培が難しいことが上げられるという。Mahmut Miski教授は管理された条件下であれば、フェルラ・ドルデアナを栽培できることが判明したという。
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サイエンス

2022 年ノーベル化学賞は化学を機能主義の時代に導いた 3 氏が受賞 8

ストーリー by nagazou
受賞 部門より
headless 曰く、

2022 年のノーベル化学賞は、米国のキャロリン・ベルトーシ氏バリー・シャープレス氏、デンマークのモルテン・メルダル氏が 3 分の 1 ずつ受賞した。授賞理由はクリックケミストリーと生体直交化学の開発。シャープレス氏は 2001 年に続く 2 回目のノーベル化学賞受賞となる (プレスリリース一般向け解説記事専門的解説記事)。

シャープレス氏は 2000 年ごろ、分子を素早く効率的に組み立てて機能性分子を作るクリックケミストリーの概念を提唱。そのすぐ後、銅を触媒としたアジドとアルキンの付加環化反応がクリックケミストリーの重要な要素であることをメルダル氏とシャープレス氏が個別に示した。この反応は現在、薬品開発で幅広く用いられている。

ベルトーシ氏はクリックケミストリーを新たなレベルに進め、生体内で機能する生体直交化学反応を提唱した。この反応は現在、細胞の調査や生物学的プロセスの追跡に世界中で用いられている。生体直交化学反応を用いることで研究者は癌をターゲットにした調剤の改善が可能となり、臨床実験も行われている。

クリックケミストリーと生体直交化学反応は化学を機能主義の時代に導き、人類に大きな利益をもたらした。

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ビジネス

国産スペースプレーンのSPACE WALKERが計画を大幅変更、初飛行は2027年に 12

ストーリー by nagazou
需要がなくならないうちに実現を 部門より
大学発スタートアップのSPACE WALKERは9月28日、開発中のスペースプレーンに関する最新ロードマップを公開した。このスペースプレーンはサブオービタル機で、科学実験用の「風神」、小型衛星打ち上げ用の「雷神」、宇宙旅行用の「長友」という3タイプがある。当初計画では風神→雷神→長友と、機体を3段階で開発する計画だったが、細心の計画では3タイプの設計を共通化することにしたという。これにより、風神/雷神の打ち上げは2027年、長友の打ち上げは2029年の予定となった(TECH+)。

あるAnonymous Coward 曰く、

最初の計画の記事はこれ。当時は2021年に高度100kmの宇宙空間到達の予定が、(機体が共通化されるとはいえ)2027年予定とは、ちょっと遅れ過ぎでは…。

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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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