パスワードを忘れた? アカウント作成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2022年12月のサイエンス人気記事トップ10
16395894 story
ニュース

エアガン用BB弾販売5社に措置命令、生分解性があるかの様に優良誤認表示 73

ストーリー by nagazou
地球に優しくなかった 部門より
消費者庁は23日、エアーソフトガン用BB弾の販売事業者5社が景品表示法に違反する行為(優良誤認に該当)をおこなっていたと発表した。規定に基づき、措置命令をおこなったと発表した。違反が指摘されたのは国内メーカーのセキトー、東京マルイ、晴和、ライラクスと台湾メーカーのGuay Guay Trading Co.,LTD.の5社。これらのメーカーは販売しているBB弾に関して、使用後に地表に残されたままでも微生物などの影響により分解されるといった趣旨の表示をしていた(消費者庁)。

消費者庁は景品表示法に基づき、これら5社に対して当該表示の裏付けとなる根拠を示す資料の提出を求めたところ、提出された当該資料はいずれも、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは言えなかったという。消費者庁はセキトー、東京マルイ、晴和及びライラクスに対し、生分解性を有するかのように示す表示をしている行為を速やかに取りやめることや景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底するなどを命じている。Guay Guay Tradingに関しても景品表示法に違反したことを周知するよう命じている。
16395905 story
バイオテック

中国、民間機関によるCOVID-19のゲノム配列解析をしないよう通知か 49

ストーリー by nagazou
情報公開した方が叩かれないと思う 部門より
maia 曰く、

新型コロナ感染爆発中と思われる中国は感染者数や死者数(新型コロナ特有の肺炎症状での死亡だけカウントらしいが)の集計や情報公表を極端に絞っていたが、国家衛生健康委員会は25日、感染者数について毎日の統計公表を取りやめたと発表した(日経新聞)。しかし、その後中国疾病予防センターが一般向けに最新の感染者数や死者数の情報を公開した(NHK)。

ところで、11月下旬に中国内に拠点を置く民間の解析企業に新型コロナウイルスのゲノム配列の解析を当分行わないよう通知していたという(毎日新聞)。これだけの大規模感染であるから、新たな変異株が発生する懸念があるが、変異株の情報が世界で取り沙汰されることを嫌っているわけか。ただこれも一つのスクープであり、中国の混乱状況の一断面かもしれない。仮に情報公開されないとしたら、海外渡航者の事例から研究するしかないか。

16390182 story
テクノロジー

自動運航する船で水素を作り陸上へ供給する、商船三井のウインドハンタープロジェクト 62

ストーリー by nagazou
動画のドローンの当たりは無理を感じる 部門より
商船三井が船内で海水から水素を製造し、自動運航するという船を開発中だという。風力と水素を活用したゼロエミッション事業『ウインドハンタープロジェクト』の一環として企画されたもので、洋上風エネルギーを利用する帆の技術と、この風エネルギーで造った水素による安定エネルギー活用技術を組み合わせたもの。脱炭素社会・水素社会の実現に向けた一歩を目指すとしている(商船三井リリース佐世保でのヨット“ウインズ丸”による実証実験に成功(完全版)ウインドハンタープロジェクト ~ 風力と水素を活用したゼロエミッション事業[動画]乗りものニュース)。

商船三井はこの船を「動く水素生産プラント」と称しており、船内で海水と風力エネルギーを活用して水素を生み出し、陸上へ供給することを目的としているという。風の力で自動航行しながら、ポンプで組み上げた海水からつくった純水を電気分解することで水素を作り出してタンクに貯蔵。その貯蔵量が一定値を超えると、陸上への荷揚げ準備が始まるという仕様になっている。こうした流れに関しては全て自動でおこなわれるという。12月9日にはヨットを用いた実証実験に成功したと発表している。
16382601 story
地球

水で煮ると溶けるベビーシューズ 57

ストーリー by nagazou
マイクロプラスチック阻止 部門より
headless 曰く、

米スタートアップ企業Woolybubsでは、水で煮ると溶けるベビーシューズを販売している (GeekWire の記事FAQ)。

創業者夫妻は 3 人の子供が成長するたびに服を捨てることを後ろめたく感じており、Woolybubs の創業につながったという。水に溶けるベビーシューズ「Newbie」は水溶性生分解性プラスチックであるポリビニルアルコール (PVA) を原料とし、不要になったら 30 ~ 40 分間煮ることで水に溶ける。完全に溶けたら下水に流すことが可能だ。水に溶けた PVA は最終的に二酸化炭素と水に分解される。なお、Newbie が溶け始めるのは沸騰した水の中のみであり、水濡れ程度で溶けてしまうことはないとのことだ。

16390217 story
オーストラリア

オーストラリア、毒性のある雑草がホウレンソウに混入して幻覚やせん妄などの健康被害が発生 36

ストーリー by nagazou
ポパイ敗北 部門より
headless 曰く、

オーストラリアでパッケージ入りの野菜サラダや野菜炒めミックスを食べた 130人以上の消費者が幻覚やせん妄を含む健康被害にあい、4 社が商品のリコールを実施している (The Guardian の記事 [1][2]The Register の記事オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関のニュースリリース)。

各社のリコール通知 ([1][2][3][4]) では摂取すると健康被害を引き起こす可能性のある危険な植物原料が含まれていたとのみ、一様に記載されている。一方、健康被害の原因とされるホウレンソウ (ベビースピナッチ) を供給した Riviera Farms の発表によると、ホウレンソウはビクトリア州で生産されてニューサウスウェールズ州の店舗に出荷されたもので、毒性のある雑草が混入していたのだという。

症状は幻覚やせん妄のほか、瞳孔散大や頻拍、顔面紅潮、かすみ目、口や皮膚の乾燥、発熱など。問題の雑草はホウレンソウの収穫時に誤って収穫してしまったとみられている。シドニー王立植物園のチーフサイエンティスト Brett Summerell 氏は若い葉がホウレンソウと見分けにくいベラドンナなど毒性のあるナス科の植物ではないかとの見方を示しており、幻覚を体験しようとリコール対象製品を探し出して食べたりしないよう注意喚起している。

16335938 story
地球

重曹とクエン酸を混ぜても汚れはあまり落ちない 64

ストーリー by nagazou
昔、大量の泡で漏電させる動画見た覚えが 部門より

年末になると重曹とクエン酸を混ぜて掃除する方法がナチュラルクリーニングと呼ばれ、よく出てくるが、第一石鹸が公式Twitterで(第一石鹸株式会社【公式】Togetter)、

重曹とクエン酸を混ぜると勢いよく泡が立ちますが、中和しちゃうので汚れはあまり落ちません。

とツイートしたのが話題となっているようだ。ナチュラルクリーニングは環境負荷の少ない身近な製品でクリーニングする掃除方法。重曹とクエン酸を使う方法はその常連として出てきやすい。重曹にクエン酸や酢を混ぜると、派手に泡が出ることから掃除効果があるように見える。しかし、中和反応により泡が出ているだけで、この泡自体には洗浄効果はないとする説明を添付画像でおこなっている。実際思ったよりきれいにならなかったといったコメントなども見られる。

16342638 story
スポーツ

カフェインの持久力や筋力などを一時的に高める効果、100m走のタイムで実証 40

ストーリー by nagazou
カフェインドーピング 部門より
立命館大の研究チームの発表によると、適量のカフェインを摂取することで、陸上100メートル走のタイムが短縮できることが分かったらしい。体重1キロあたり6ミリグラムのカフェイン摂取で、平均タイムが0秒14ほど速くなったそうだ。カフェイン摂取による筋力や持久力などの一時的向上は以前から指摘されていたものの、短距離走を実際に走って効果を確認した事例は今までなかったそうだ(毎日新聞)。

研究チームは男子選手13人にカフェインか偽薬いずれかの錠剤を摂取させ、100メートル走のタイムを計測。1週間後に今度は逆パターンで錠剤を飲ませてタイムを計ったところ、偽薬を飲んだ場合は11秒40だったのが、カフェイン摂取の30~120分後は11秒26に短縮されたとしている。
16299739 story
バイオテック

カブトムシの夜行性はハチが影響している可能性。山口大発表 54

ストーリー by nagazou
因果関係 部門より
山口大学がオオスズメバチがカブトムシを攻撃し、早朝に餌場を奪うことが分かったと発表した。理学部の小島渉講師が発見したもので、夜間の餌場を支配するカブトムシは、オオスズメバチがいないと昼まで餌場にとどまるという(中国新聞デジタル)。

小島講師が8月におこなった観察によれば、午前5時ごろに来た数匹のオオスズメバチが、山口市内のクヌギ林の樹液の餌場にいた約10匹のカブトムシの脚にかみ付き、全て木から振り落としていたそうだ。このことからカブトムシは朝になると攻撃されるため、夜行性であることを強いられている可能性があるとしている。
16334069 story
医療

中国・重慶市で公園をジョギングする男性からCOVID-19アウトブレイクが発生したとの報告書 37

ストーリー by headless
報告 部門より
中国・重慶市で今年 8 月、公園をジョギングする 41 歳の男性を起点として COVID-19 アウトブレイクが発生したとの報告書を中国疾病予防控制センター (CCDC) が公開している (報告書Ars Technica の記事)。

第 1 感染者とされる男性は 8 月 11 日に旅客機でフフホト市へ行き、13 日に重慶へ戻った。帰路の中国南方航空 2752 便の機材は前日 12 日に重慶発フフホト行きの 2751 便で使われており、チベットからの乗客 4 名がフフホト到着後に SARS-CoV-2 陽性となっていたという。2751 便は 20 時に到着し、翌朝 9 時 59 分の 2752 便のため消毒は行われなかったとのこと。男性が感染していたのはチベットで流行していたオミクロン株 B.A.2.76 であり、男性の座席が 2751 便の陽性者 3 名の座席に近かったことなどから、機内で感染したと考えられているようだ。

男性は検査しなかったフフホト滞在中の 8 月 12 日を除き、8 月 9 日から 14 日まで PCR 検査で陰性だったといい、15 日は疲れを感じたものの発熱や咳などの症状はなかったという。翌 16 日朝、男性はマスクをせずに 6 時 54 分から 35 分間にわたって公園でジョギングしてから帰宅すると、前日喉からサンプルを採取したスワブによる検査結果が陽性だと判明していた。その後、公園利用者やスタッフ計 39 人の感染が判明。29 人はゲノムシーケンシングで男性と同じウイルスに感染していたことが確認されたが、5 人はさらに変異が加わっており、5 人はサンプルの状態が悪かったためシーケンスは実施されなかったそうだ。

報告書では B.A.2.76 の感染性が強いと説明しており、公園をジョギングする男性から感染したとすれば、屋外での感染防止についてこれまでの認識を変える必要もあるだろう。ただし、カナダ・サスカチュワン大学のウイルス学者 Angela Rasmussen 氏は Ars Technica に対し、全ゲノムをシーケンシングしたのかどうか明確でないとして男性起点説に、チベットからの乗客が重慶で感染した可能性もあるとして機内感染説に、それぞれ疑問を呈している。
16343015 story
EU

欧州委員会、鉄道で代替可能な国内線旅客機定期便の運航を禁ずるフランス国内法がEU法に違反しないと判断 34

ストーリー by nagazou
判断 部門より
headless 曰く、

欧州委員会は 1 日、鉄道で代替可能な国内線旅客機の定期便運航を禁ずるフランスの国内法が EU 法に違反しないとの判断を示した (欧州委員会の実施決定 2022/2358The Next Web の記事)。

是非が争われていたのは気候変動対策を規定する法律 2021-1104 の 145 条で、フランス領内すべての航空路線で同区間を 2 時間 30 分以内で結ぶ直行便の鉄道路線がある場合、発効から 3 年間限定で旅客機の定期便運航を禁ずるというもの。旅程に大きな影響を与えない限り、よりエネルギー効率が良く電化も進んでいる鉄道へ置き換えようとするものだが、航空会社や空港が異議を申し立てており、欧州委員会が審議していた。

145 条 1 の後段では、前段の禁止条件を具体的に示す国務院の意見を取り入れた法令の発布が必要とされている。法令の最終草案では 1) 交通上重要なハブ空港には 2 空港 (駅) 間を直結する高速鉄道が乗り入れており、その他の空港では同じ都市内に駅があること、2) 乗り換えが不要なこと、3) 毎日十分な回数かつ空港での乗り継ぎに適切な時間帯に列車が運行されていること、4) 日帰りの場合に目的地で 8 時間以上滞在できることが挙げられている。

2 空港間を高速鉄道が直結しているという条件で、パリ・シャルルドゴール空港とボルドー・ナント・レンヌ・リヨンを結ぶ 4 路線、パリ・オルリー空港とボルドー・ナント・リヨンを結ぶ 3 路線、リヨン・サンテグジュペリ空港とマルセイユを結ぶ路線の合計 8 路線が特定された。

しかし、シャルルドゴールからボルドー・ナントを結ぶ 2 路線は鉄道で 2 時間 30 分以上かかる。また、シャルルドゴールとレンヌ・リヨンを結ぶ 2 路線およびサンテグジュペリとマルセイユを結ぶ路線は 2 時間 30 分以内であるものの、ハブ空港であるシャルルドゴールまたはサンテグジュペリで早朝便や深夜便に搭乗するのに適切なスケジュールで列車が運行されていない。

そのため、開始時点ではオルリーとボルドー・ナント・リヨンを結ぶ 3 路線のみ定期便旅客機の運航が禁じられ、今後鉄道の便が改善された場合には禁止路線が追加されることになる。発効から 3 年間という期限に変更はない。

typodupeerror

アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

読み込み中...