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2017年5月21日のサイエンス記事一覧(全2件)
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変なモノ

日本のサザエは「新種」だった 50

ストーリー by headless
サザエでございまぁ~す! 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

新聞各紙のオンラインサイトで一斉に報道されていますが、日本産のサザエは「新種」だったことが判明したそうです(時事通信ニュースの記事毎日新聞の記事)。

正確には今まで日本産サザエは中国産サザエと混同されていて、正式な学名がまだついていなかったので、岡山大大学院環境生命科学研究科の福田宏准教授が新たに命名したのだそうです。

魚市場でシーラカンスが売られているのを見つけた、魚屋さんで新種の貝を見つけた、みたいな話はありますが、こんなこともあるのですね。

日本や韓国に産するサザエはこれまで「Turbo cornutus」という学名で呼ばれていたが、この学名は中国南部や台湾に産するナンカイサザエに限定して使われるべきものだったという。一方、日本の研究者が1995年、ナンカイサザエとサザエを識別し、ナンカイサザエの方に「Turbo chinensis」という学名を付けているが、今回の発見により無効な学名となった。また、日本産を意味する「Turbo japonicus」という学名もあるが、こちらは命名時にモーリシャスに産する種と入れ替わってしまっており、結果としてサザエにはこれまで一度も学名が付けられていなかったとのこと。そのため、サザエは新種として「Turbo sazae」と命名された(岡山大学のニュースリリース論文アブストラクト)。

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医療

ジカウイルス流行は変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったことが原因との研究結果 3

ストーリー by headless
流行 部門より
近年発生しているジカウイルスの流行は、変異によりネッタイシマカに対する感染能力が高まったためという研究結果が発表された(論文Ars Technicaの記事)。

ジカウイルスは1947年にウガンダで最初に発見されたが、2007年にミクロネシアで小規模な流行が発生するまでは散発的に感染が報告されるだけだった。しかし、2013年にはフランス領ポリネシアでより大きな流行が発生し、2015年には南米で大規模な流行が発生している。ジカウイルスにはアジア系統とアフリカ系統のものが存在するが、感染が拡大しているのはアジア系統のジカウイルスであり、アフリカ系統のジカウイルスの感染拡大は報告されていない。

研究チームでは2010年にカンボジアで分離されたジカウイルス(FSS13025)と2016年にベネズエラで感染した中国人男性から分離されたジカウイルス(GZ01)をマウスに感染させ、血を吸ったネッタイシマカへの感染率を調査している。感染したマウスでのジカウイルス繁殖は2株で大きな違いは見られなかったものの、GZ01では非構造タンパク1(NS1)がFSS13025よりもはるかに多く分泌されており、NS1抗原血症が増加。ネッタイシマカの感染率も高くなったという。ネッタイシマカに対するジカウイルスの感染力とNS1に関係があるかどうか調べるため、NS1の抗体を用いてGZ01に感染したマウスを治療したところ、ジカウイルスは無力化されていないにもかかわらず感染率は低下。FSS13025の場合でもNS1が増加すると感染率が上昇した。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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