パスワードを忘れた? アカウント作成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2020年6月14日のサイエンス記事一覧(全2件)
14210881 story
月

土星の衛星タイタンが従来の推定よりはるかに速く土星から遠ざかっているという研究成果 20

ストーリー by headless
百倍 部門より
NASAとイタリア宇宙機関などの研究グループの研究成果によると、土星の衛星タイタンは従来考えられていたよりはるかに速く土星から遠ざかっているそうだ(JPL Newsの記事論文アブストラクトSlashGearの記事The Registerの記事)。

今回、研究グループはNASAの土星探査機カッシーニが撮影した写真を用い、背景に写った恒星をマッピングしてタイタンの位置を追跡した。さらにカッシーニがタイタンに最接近(フライバイ)した際に地球へ送った電波を用い、信号の周波数変化からタイタンの軌道の拡大を推定。これら2つのデータセットにより、タイタンは年に約11cmの速さで土星から遠ざかっていることが判明した。これは従来考えられていた速度の100倍に相当するという。

衛星が惑星を周回する軌道上を進む際、衛星の重力に引かれて惑星に一時的な膨らみが生じ、元に戻る。この繰り返しによるエネルギーが衛星に送られることで衛星は外側に押し出され、月の場合は年に約3.8cmずつ地球から遠ざかっている。土星は太陽系初期の46億年前に形成されたと考えられているが、土星の環や80以上の衛星が形成された時期は明確になっていない。現在のタイタンは土星から約120万kmの距離にある。今回判明した速度は、タイタンがこれまで考えられていたよりも土星にずっと近い位置で形成されたことを示唆し、土星系がずっと速く拡張していることを意味する。

従来、衛星が惑星から遠ざかる速度は惑星から遠いほど遅くなると考えられていた。しかし、今回の論文執筆者の一人は4年前、惑星からの距離にかかわらず同様の速度で衛星が遠ざることが示す研究成果を発表している。今回の発見はこの理論を裏付けるものとなる。新しい理論は衛星と惑星の相互作用が従来考えられていたよりも顕著になる可能性を示し、太陽系外を含む幅広い衛星系や連星系にも適用できる可能があるとのことだ。
14211155 story
宇宙

観測ロケットMOMO5号機、打ち上げ失敗 94

ストーリー by headless
残念 部門より
インターステラテクノロジズは14日、観測ロケットMOMO5号機の打ち上げを北海道大樹町で実施した(プレスリリース: PDFNHKニュースの記事時事ドットコムの記事記者会見動画)。

打ち上げが行われたのは6月14日5時15分。打ち上げから約70秒後に機体姿勢が基準値を超えたためエンジンを手動で緊急停止し、射点から約4 kmの海上へ安全に落下した。打ち上げから約36秒後にはロケットエンジンのノズルから飛散物が確認されており、それ以降姿勢が悪化したとみられる。最高高度は11.5 kmにとどまり、目標としていた100 km以上の高度には到達できなかった。

MOMO5号機は年末年始にかけて実施した打ち上げが電子機器の不具合で延期となり、COVID-19対策として無観客での打ち上げを計画した5月には観客が集まることを懸念した大樹町からの要請を受けて再度延期していた。今回も見学場封鎖や立ち入り制限区域の拡大など、打ち上げを見られる場所を厳しく制限。当初は13日の打ち上げを計画していたが上空の強風により14日の打ち上げとなった。

MOMOは初号機2号機の打ち上げに失敗しており、3号機は打ち上げ成功したものの、4号機の打ち上げは失敗(PDF)している。
typodupeerror

日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚

読み込み中...