日本の研究グループ、炭素質隕石から遺伝子の主要核酸塩基 5 種すべてを同時検出 22
ストーリー by headless
検出 部門より
検出 部門より
北海道大学や JAMSTEC などの研究グループが 3 種の炭素質隕石から、すべての生物の DNA・RNA に含まれる核酸塩基 5 種の同時検出に成功したそうだ
(北海道大学のプレスリリース、
JAMSTEC のプレスリリース、
Science News の記事、
Nature の記事)。
5 種の核酸塩基 (ウラシル・シトシン・チミン・アデニン・グアニン) のうち、プリン塩基であるアデニンとグアニンはその他の有機化合物とともに、1960 年代から隕石中で検出されている。一方、ピリミジン塩基は隕石中の前駆的化学物質からも生成されることが予想されながら微量のウラシルが検出されたことがあるのにとどまり、シトシンとチミンは検出されたことがなかった。
今回、研究グループではマーチソン隕石 (オーストラリア・ビクトリア州) とタギッシュレイク隕石 (カナダ・ブリティッシュコロンビア州)、マレー隕石 (米国・ケンタッキー州) に対し、常温の超純水で化合物を抽出するという、北海道大学の大場康弘准教授らが開発した最新の手法を用いて検出を実施。前生物的な遺伝子の候補となる核酸塩基 5 種すべてを含む 18 種類の核酸塩基類の網羅的な検出に世界で初めて成功したという。
冥王代の地球には隕石などの地球外物質が現代よりも多く供給されており、これに伴って地球外から供給された大量の塩基対が地球最初期の生命における遺伝的機能の発現に貢献したと考えられるとのこと。はやぶさ2 や OSIRIS-REx が持ち帰る小惑星サンプルからの検出も期待される。
なお、論文では地球上での汚染の可能性について分析しているが、核酸塩基が地球外のものであるという説得力のあるデータが示されていないとの批判もみられる。
5 種の核酸塩基 (ウラシル・シトシン・チミン・アデニン・グアニン) のうち、プリン塩基であるアデニンとグアニンはその他の有機化合物とともに、1960 年代から隕石中で検出されている。一方、ピリミジン塩基は隕石中の前駆的化学物質からも生成されることが予想されながら微量のウラシルが検出されたことがあるのにとどまり、シトシンとチミンは検出されたことがなかった。
今回、研究グループではマーチソン隕石 (オーストラリア・ビクトリア州) とタギッシュレイク隕石 (カナダ・ブリティッシュコロンビア州)、マレー隕石 (米国・ケンタッキー州) に対し、常温の超純水で化合物を抽出するという、北海道大学の大場康弘准教授らが開発した最新の手法を用いて検出を実施。前生物的な遺伝子の候補となる核酸塩基 5 種すべてを含む 18 種類の核酸塩基類の網羅的な検出に世界で初めて成功したという。
冥王代の地球には隕石などの地球外物質が現代よりも多く供給されており、これに伴って地球外から供給された大量の塩基対が地球最初期の生命における遺伝的機能の発現に貢献したと考えられるとのこと。はやぶさ2 や OSIRIS-REx が持ち帰る小惑星サンプルからの検出も期待される。
なお、論文では地球上での汚染の可能性について分析しているが、核酸塩基が地球外のものであるという説得力のあるデータが示されていないとの批判もみられる。
でもさ (スコア:1)
塩基があったって最終的に次の3項目くらいが「同時に」存在しないと単細胞生物の取っ掛かりにもならないよな。
・塩基が適当に繋がったものを情報として利用する何か
・その何かが別の何か(今ならたんぱく質)を合成する能力
・自己複製能力
Re: (スコア:0)
「自己複製」とは呼ばないけど結晶構造のように「種」の周りに十分な原材料があれば結晶が成長する現象が普通にあるわけなので、そんな感じで構造の複製や高分子化がありうるという話だと思う。
Re: (スコア:0)
おそらく起源そのもののやつは既に滅んでるんだろうけど、人為的に核酸をこねくり回したら、アミノ酸スープに漬ければ自己複製する配列は設計可能なんじゃないかな。その塩基数を限界まで減らせば、偶然できてもおかしくないくらい単純(だけど自然界では生き残れないくらい脆弱)ってのがありそうな気がする。その配列が発見できたら証明終了、になるのかな。
Re:でもさ (スコア:1)
>アミノ酸スープに漬ければ自己複製する配列は設計可能なんじゃないかな
GADV仮説っていうのがそれに近いですね。
アミノ酸GADV(グリシン、アラニン、アスパラギン酸、バリン)を主とする(擬似複製可能な)タンパク質ワールドが先にあって、そこに対してGNC(グアニン、任意の塩基、シトシン)配列を含むオリゴヌクレオチドが特異的対応関係を形成することで、初期の遺伝暗号が生まれて、生命の誕生に繋がる、というような説です。
何故GADVなのか、何故GNCなのか、論拠が面白いので興味があったら解説書なり文献漁ってみてください。
ただ、RNAワールドではないので異端なんですかねこれ。バイオ系から離れて久しいのでそこら辺の空気感はわかりませんが、個人的には腑に落ちる説です。
つまり (スコア:0)
隕石は生きているということか
Re:つまり (スコア:1)
そう。あの夜、隕石と隕石が交尾してあなたが生まれたのよ
Re: (スコア:0)
So 1つ目の夜に いずこから小石が世界に落ちる
So 2つ目の夜に 小石の子が手を取りワルツを描く
Re: (スコア:0)
隕石と地球じゃなくて?
Re:つまり (スコア:1)
あっ!ルチ将軍だ!
Re: (スコア:0)
絶壁頭のルチ将軍!
知能指数は1300!
Re:つまり私の先祖は (スコア:0)
炭素質隕石が生物かどうかは知らないが、私の先祖は隕石のようだ。
Re: (スコア:0)
アンパンマンだね。
化石みたいなものかも (スコア:0)
とても原始的で単純な内部構造のないスライムと泥が混じったみたいな生物が、大きな隕石の落下で、半分焼かれて宇宙まで跳ね飛ばされたものかも。
地球から飛び出して戻ってきたものか、太古の火星や金星からか、太陽系外の惑星からかはわからないけれど。
宇宙人はいっぱいいるんだよ。 (スコア:0)
たま出版 イッテル宇宙人本とか
スタトレの宇宙人とかいっぱいるでしょ
普通なんだよ。
君の街にも宇宙人は住んでいるだろ
ってことだよ
Re: (スコア:0)
広義には俺たちだって「宇宙人」なわけで。
その前は? (スコア:0)
隕石の核酸塩基はどうやってできたのか。
地球生命の元は太陽系外惑星から来たものだと仮定すれば、その惑星ではなぜ核酸塩基が生れたのか。
生命発生の神秘にはまだまだ遠い。
Re: (スコア:0)
物理法則
その質問は原子はどうやってできたかと聞いてるようなもの
水素原子~ウランといった原子があるが法則に従って生成されている
生命も同じで必要な原子や分子が偶然で合えば生命のもとが出来る
宇宙には無数にそのような状況があり
宇宙には生命体があふれている
けして奇跡でもなんでもない
Re: (スコア:0)
宇宙に生命があふれている証拠は?
むしろ今は証拠がないから、懸命に隕石を分析しているのだと思うのだが。
Re: (スコア:0)
>水素原子~ウランといった原子があるが法則に従って生成されている
超新星爆発とかだな。
>生命も同じで必要な原子や分子が偶然で合えば生命のもとが出来る
>宇宙には無数にそのような状況があり
おそらくそうだろう。
>宇宙には生命体があふれている
ここに論理の飛躍がある。
材料とエネルギーは偏在しているとして、自己複製可能な一定の複雑さを獲得する機構が未解明なんだよねー。
ここが分かれば「生命は宇宙に偏在している可能性が高い」と言えるかな。
Re: (スコア:0)
漢字間違えた。
s/偏在/遍在/g
Re: (スコア:0)
有機物の発生といえば、Millerらの実験(メタンとアンモニアの気体、水蒸気中で電気をバチバチするとアミノ酸が合成される)が有名だけど、
それにインスパイアを受けた実験としてJoan Oróが水中のシアン化水素とアンモニアから核酸塩基を合成するものがある。
どちらの実験も原始地球では発生しえないけど(Millerらのは当時考えられていた地球環境をもとにしたものだったが、その後考えられていた環境が誤りだったと判明した)、
実現可能な環境を持つ天体で作られて隕石で地球に持ってこられたのかもしれない。
パンスペルミア説 (スコア:0)
それこそが「宇宙は生命で溢れている」というパンスペルミア説
パンは汎
スペルミアは種子