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NASA

NASA、米宇宙船にロシアの宇宙飛行士が乗る国際宇宙ステーションへのクルー輸送ミッションを実現したい 14

ストーリー by headless
半々 部門より
NASA はロシアのウクライナ侵略による緊張が高まった現在も、SpaceX の Crew Dragon 宇宙船にロシアの宇宙飛行士が乗る国際宇宙ステーション (ISS) 輸送ミッションを実現したいと考えているそうだ (Ars Technica の記事)。

米民間機による ISS へのクルー輸送が可能になり、NASA は高額なソユーズの座席購入する必要がなくなった。それでも NASA とロスコスモスは、引き続きソユーズに米宇宙飛行士が乗る一方で、米民間宇宙船によるクルー輸送ミッションにロシアの宇宙飛行士が乗る「座席交換」を計画しているという。

現在、9 月に NASA のニコール・マン宇宙飛行士がコマンダーを務める Crew Dragon 宇宙船の Crew 5 ミッションにはロスコスモスのアンナ・キーキナ宇宙飛行士が搭乗を予定しており、ロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ宇宙飛行士がコマンダーを務める同時期のソユーズ MS-22 ミッションには NASA のフランク・ルビオ宇宙飛行士が搭乗予定だ。キーキナ宇宙飛行士の Crew 5 ミッション搭乗が実現すれば、2002 年のスペースシャトルミッション以来初めてロシアの宇宙飛行士が米宇宙船に搭乗することになる。

キーキナ宇宙飛行士はミッションに向けて先週ヒューストンを訪れており、6 月には再び訪米予定だ。しかし、座席交換の実現に関する両政府の公式な決定はまだ出ていないという。ヒューストンの ISS プログラムマネージャー、ジョエル・モンタルバーノ氏によれば、ロスコスモスはロシア外務省との合意を得てから首相の承認を得る必要があり、それから米国務省が承認するという手続きになるそうだ。

座席交換の実現は外交上の利点だけでなく、ロシアの宇宙船を利用することで西側のクルーを常に少なくとも 1 名は ISS に配置し、クルー交代の間も設備を稼働し続けられるという利点がある。ウクライナでの緊張を受けてその実現性には疑問符がついているものの、現時点では完全に半々といったところのようだ。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2022年06月04日 19時11分 (#4262421)

    https://twitter.com/FalsePoco/status/1532320848698540033 [twitter.com]

    「ロシアはルガンスク・ドネツクを見捨てません」とかウクライナ侵攻を肯定するような政治宣伝をロケットに貼るのやめろ

    • by Anonymous Coward

      経済制裁のせいでTENGAの広告を載せられないから仕方ない

    • by Anonymous Coward

      今回の戦争に限れば、ISSでやってたウクライナ応援の政治宣伝の方が早かったんじゃないか?

      • by Anonymous Coward

        ロシアの政治宣伝は悪他の政治宣伝は正義みたいな発想なんでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2022年06月04日 18時57分 (#4262415)

    SpaceXは歴史が浅くて怖い。この二択を迫られたらね。
    資金が潤沢にあるNASAとしたら多少高くてもソユーズの方がいいでしょ。

    • by Anonymous Coward

      アメリカもマーキュリー計画で使ったロケットを改良しつつ使い続けてたら今も現役だったのかもね。
      (詳しいことはわからない、ただの妄想)

    • by Anonymous Coward

      一般人は知らないかもしれないけど、「ソユーズ」と言ってもいろんなバージョンがあるので、現在使われてるのは2016年デビューの新型「ソユーズMS」ですよ。
      基本設計自体は引き継いでるけど、別に何十年も同じ設計だから安心、というわけでもない。
      https://news.mynavi.jp/techplus/article/20160707-soyuz_ms/ [mynavi.jp]

      • 「宇宙船」と「ロケット」は分けて考えるべきでは。
        ソユーズはどっちもソユーズだから紛らわしいけど。

        無人宇宙船: SpaceXのドラゴン、ロシアのプログレスなど
        有人宇宙船: SpaceXのクルードラゴン、ロシアのソユーズ(宇宙船)など
        打上ロケット: SpaceXのファルコン9、ロシアのソユーズ(ロケット)など

        ソユーズMSはソユーズ宇宙船の名前。
        安全性を考える時には、ロケットの信頼性が最重要。

        現行のソユーズロケットも、第1段・1.5段は「世界初のICBMであるR-7」や「世界初の人工衛星を打ちあげたスプートニクロケット」の基本設計そのままで、
        使われているロケットエンジンはR-7/スプートニクで使っていたRD-107・RD-108の改良型(RD-107A・RD-108A、1986年デビュー)という枯れっぷりです。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      なんでソユーズの方がいいのかさっぱりわからん 何のためにSpaceXと契約しているやら

      • by Anonymous Coward

        冷戦時代から宇宙産業は国力の象徴だったからね。
        アメリカはスペースシャトルが消えて有人飛行が消えた(計画はあるけどまだ実現できてない)。そういう衰退を隠すためだろ。契約してたら「アメリカは民間でもできる」って逆に発展を示せる。

      • by Anonymous Coward

        >なんでソユーズの方がいいのかさっぱりわからん

        クラスターロケットを横倒しで運んでそのまま立てて打ち上げられるところかな
        あれは凄いと思う。

  • by Anonymous Coward on 2022年06月05日 16時44分 (#4262714)

    中国にジェネリックソユーズがあるじゃない。

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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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