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地球

米環境保護団体、Super Heavy打ち上げで適切な環境対策を行わなかったとして米連邦航空局を提訴 7

ストーリー by headless
対策 部門より
SpaceX の Starship/Super Heavy 打ち上げに関して米連邦航空局 (FAA) が適切な環境保護対策を行わなかったとして、Center for Biological Diversity などの環境保護団体やネイティブアメリカンの文化団体が FAA をコロンビア特別区連邦地裁に提訴した (Center for Biological Diversity のプレスリリースThe Verge の記事Ars Technica の記事The Register の記事訴状: PDF)。

テキサス州ボカチカの SpaceX 発射場周辺は州立公園や野生生物保護区で囲まれており、絶滅が危惧される野生生物、たとえばフエコチドリやオナガハヤブサ、ジャガランディ、オセロットなどの重要な生息地になっているほか、ヒメウミガメの産卵地になる海岸もあるという。しかし、FAA が適切な環境評価を行わずに SpaceX に発射場の建築と打ち上げを許可し、野生生物に大きな影響を与えたと原告は主張する。

4 月 20 日の打ち上げは爆発による大量のデブリを周辺地域にまき散らしているが、FAA では今後 5 年間にわたって年 20 回の Starship/Super Heavy 打ち上げを許可している。そのため、原告側は FAA が米国家環境政策法 (NEPA) に違反したことの確認や、FAA による SpaceX への打ち上げ許可取り消しなどを求めている。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 数日前にタレこんだけど没ったっぽい、イーロンマスク氏による打ち上げ後の詳細報告では、(タレコミ文には書いてないけど)このデブリについてのSpaceX側の見解もコメントされていました。

    イーロンマスク曰く「Starshipは今年4~5回の軌道飛行試験を行い、1年以内に打ち上げ成功する」 [srad.jp]のリンク先のTwitterスレッド [twitter.com]より。

    Musk: "We're going to putting down a lot of steel" under the launch tower before the next Starship flight.

    "Debris was really just basically sand and rock so it's not toxic at all ... it's just like a sandstorm, essentially ... but we don't want to do that again."

    ということで、SpaceX側としては、これは単に発射台の下の砂と岩(コンクリ含む?)が吹き飛ばされただけで、別に環境に何か大きな問題があるような話ではないよ、という見解のようです。

    また別ツイート [twitter.com]で言及されているように、Starship/SuperHeavyの打ち上げに関する最大の課題は、一見大事に見える発射台の問題ではなく、自動飛行停止システムの成功に時間が掛かったため改修と再認定が必要になること、とみているようです。

    (発射台の件は、かねてより計画中であったが試験飛行時は不要だと思って間に合わせなかった、発射台の下に鉄板を引いて水の噴射で冷却するシステムを入れれば対応できるとコメント。)

    • あら、ニュースの順番的にこの記事の方が後な気がしてたから没ったと思ってたら、この記事のすぐ後に掲載されてた。スラドは予測できない…。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      この辺は羨ましくて涙出そう。お金さえあれば…

      >今年中に4~5回の打ち上げを試みると見積もり。年内に80%、1年以内にほぼ100%軌道に到達する。
      >ラプターエンジンは、作りすぎて在庫が溜まっているので生産を止めている。
      >Starshipの開発には今年最大20億ドルが費やされる。しかし追加の資金調達は不要である。

    • by Anonymous Coward

      AFTS(自動飛行中止システム)はNASA開発で連邦政府の国有扱い
      つまり「俺たちはちゃんとやったのに政府が足引っ張った」っていう責任逃れ

      別に環境に何か大きな問題があるような話ではないよという見解も
      元から環境アセスメントが通らないのを既成事実化と現状追認でゴリ押した件のダメ押し

      鉄板を引いて水の噴射で冷却するシステムを入れれば対応できるというコメントも
      入れる予定はあったのに4/20日(大麻愛好家の隠語)に合わせて強行して射点を壊した事実の矮小化

      民間企業の社長らしいポジショントークって感じ
      NASAと連邦政府がどこまで合理性のために目をつぶるかどこかで手を下すのか興味深いな

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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