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21010504 story
宇宙

ごく表面が窒化鉄に覆われた小惑星リュウグウの砂 18

ストーリー by nagazou
リュウグウ 部門より
headless 曰く、

京都大学を中心とした国際的な研究グループが小惑星リュウグウの砂を電子顕微鏡で調べ、ごく表面が窒化鉄 (Fe4N) に覆われていることを発見したそうだ (JAMSTEC のプレスリリース論文)。

この砂粒は磁鉄鉱であり、小惑星の表層では太陽風の照射などにより表面の酸素が失われて金属鉄が形成される。ここへ氷天体に由来する窒素化合物を大量に含む微小な隕石が衝突し、金属鉄との化学反応により窒化鉄が合成されたと研究グループは推測している。

太陽から遠く離れた場所で生まれた氷天体や彗星にはアンモニウム塩などの窒素化合物が大量に貯蔵されている。このような物質が地球軌道の地域に輸送される証拠は見つかっていなかったが、実際には大量の窒素化合物が地球付近に到来して生命の材料になった可能性があるとのことだ。

21010207 story
地球

政府、PFASの一種「PFHxS」を製造使用禁止へ 17

ストーリー by nagazou
禁止 部門より
環境省は11月28日、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部が改正され、有害化学物質であるPFASの一種である「ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)」の製造や使用を新たに禁止したと発表した。この政令では、PFHxSやその関連物質を第一種特定化学物質に指定することで、その使用や製品への影響を規制する。公布日は12月1日で施行は段階的に行われる(環境省発表朝日新聞)。

PFHxSは現在、国内での製造は行われていないが、2024年6月からは海外からの輸入も原則的に禁止される。輸入することができない製品の指定には、金属や半導体の製造に使用するエッチング剤、半導体の製造に使用する反射防止剤、半導体用のレジストなども含まれている。
21010173 story
ニュース

東京でクマ目撃増加、都市部に出没拡大 88

ストーリー by nagazou
クマ注意 部門より
東京でクマの目撃が増えているそうだ。2022年の主な出没地域は奥多摩などの山間部が中心だったが、今年4月からはより東側に分散、八王子市などを通る高速道路の圏央道周辺にまで出没が拡大している。東京都環境局によると、東京は世界的にも珍しいクマが生息している首都で、2020年度の調査結果ではツキノワグマ約160頭前後が生息しているという推定結果が出ているという。都のウェブサイトでは目撃情報や対策を公開している(テレ朝news)。

クマの出没は牧場や東京都の水道局が管理する小河内ダムなどで週1回のペースで続いており、深夜には親子のクマが目撃されている。目撃件数は八王子市周辺で増加しており、高尾山でも登山客がクマ対策に警戒している光景が見られる。今後も東京都のクマの生息域が都市部に拡大する可能性があるとしている。
21010165 story
交通

日本郵便、水素燃料トラックを導入 48

ストーリー by nagazou
カーボンニュートラル 部門より
日本郵便と日本郵便輸送は11月30日から、水素を燃料とする燃料電池小型トラック(FC小型トラック)を、東京都内の郵便局間での郵便物などの運送業務に導入した。この取り組みは、カーボンニュートラルを目指す一環であり、NEDOの研究開発助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」の一環として行われる(日本郵便Impress Watch)。

採用されたFC小型トラックは、新東京郵便局、東京国際郵便局、および東京23区エリア東部(〒10〜15)の郵便局間で運行される予定で、導入されるFC小型トラックの最大積載量は2950kgで、航続距離は約260km、最高速度は時速80kmとなっている。また、水素貯蔵量は約10kgだという。
21010140 story
ニュース

2日のフィリピン付近で地震、国内で津波注意報。翌日にはインドネシアで大規模な噴火 50

ストーリー by nagazou
ビックリした 部門より
日本時間の2日午後11時37分ごろ、フィリピン付近でマグニチュード7.7の地震が発生、その影響で気象庁は3日午前1時半、千葉県内房などの太平洋沿岸の広範囲に津波注意報を出した。奄美大島や八丈島などでは最大で40センチの津波が確認された。被害や人的影響は報告されていない。気象庁は、同日の午前9時までに全ての警報を解除している(朝日新聞日本経済新聞ウェザーニュース)。

海外の遠方で起きた地震で津波注意報が発令されたのは、岩手県で78センチの津波を観測した2015年9月のチリ中部沖の地震以来としている。なお翌3日19時36分頃にもフィリピンではマグニチュード7.0の地震が発生している。気象庁は19時58分に「遠地地震に関する情報」を発表、日本の沿岸では若干の海面変動の可能性はあるものの被害の心配はないとしている。

翌日の日本時間12月3日17時40分ごろ、インドネシア・スマトラ島のマラピ火山で大規模な噴火が発生した。航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、気象衛星からの観測で噴煙が高度約1万5000mに到達したと推定されている。この火山は18世紀以降数十件以上の大規模な噴火が記録されており、活発な火山の一つ。今回のマラピ火山の噴火も噴煙の高さが気象庁の設けた基準に達したため、気象庁は潮位変化を監視する旨の発表をしている。なお3日の19時45分現在、海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていない(ウェザーニュースNHK)。
21009877 story
インターネット

オックスフォード大学曰く、インターネット使用と精神的健康状態悪化を結び付ける決定的証拠はない 58

ストーリー by headless
健康 部門より
英オックスフォード大学のインターネット研究所 (OII) は 11 月 28 日、インターネットが心の健康を害するという決定的な証拠はないと宣言した (ニュースリリースThe Register の記事Ars Technica の記事論文)。

研究では 2005 年から 2022 年にかけて、168 か国で 15 歳 ~ 89 歳計 200 万人の精神的健康状態を国レベルでのインターネット使用率やモバイルブロードバンド普及率などと合わせて調査している。研究者はテクノロジーと精神的健康状態を結び付ける決定的な証拠をどうにか見つけ出そうとしたが、何も見つからなかったそうだ。また、年齢やジェンダーといったグループに分けた調査も行ったが、一般的に考えられているような特定のグループにより高いリスクがあるといった証拠もなかったとのこと。

本研究の精神的健康状態とインターネット利用状況に関するデータはこれまで研究された中で最も幅広いものであり、インターネット利用による因果効果に対応することはできなかったものの、その関係が小さく一貫性がないものであることを研究成果が示しているとのことだ。
21008634 story
医療

50歳以上のインターネットユーザーは心代謝性疾患リスクや死亡リスクが低いという研究成果 47

ストーリー by headless
headless 曰く、

中国の研究グループが中国・メキシコ・米国・欧州の 4 つのコホートを対象に行った研究によると、50 歳以上のインターネットユーザーは非ユーザーと比べて心代謝性疾患や死亡のリスクが低かったそうだ (論文Atlas VPN のブログ記事BetaNews の記事)。

各コホートにはインターネット使用のほか、糖尿病や心臓病、脳卒中を含む心代謝性疾患の有無や、これらの疾患2つ以上の罹患歴がある心代謝性疾患の多疾病罹患、CES-D によるうつ症状の自己評価を行っている。50 歳以上の成人 104,422 人から集めたデータによると、インターネットユーザーは糖尿病・心臓病・脳卒中および死亡のリスクが低く、この逆相関関係はメキシコ・中国・米国・欧州の順に大きくなっていったという。

たとえば、欧州の 50 歳以上のインターネットユーザーは非インターネットユーザーと比べて心代謝性疾患リスクが 14 ~ 30% 低く、死亡リスクは 40% 低い。この逆相関関係の一部はうつ症状の少なさと連動しており、社会経済的地位の高い人と女性でより大きくなる。さらには過去に心代謝性疾患を経験した人では死亡リスクがおよそ 30% 低くなるそうだ。逆に 65 歳未満で社会経済的地位が低い男性独身者は特定の心代謝性疾患リスクが高くなるとのこと。

研究グループではインターネット使用がうつ症状を軽減することで心代謝性疾患リスクと死亡リスクを低下させる可能性があるとしつつ、年配者のインターネット使用を推進するにあたっては社会経済的地位や健康リテラシーにも配慮する必要があると結論付けている。

20992276 story
ニュース

データを音声として聞く研究 35

ストーリー by nagazou
FAX音みたいなのだときついと思うが 部門より
Forbesに掲載された記事によると、データを音声化する研究には新たな可能性があるらしい。データはグラフなどの視覚形式で表示されることが一般的だが、こうした数値を音に変換する手法も存在している。こうした「データの可聴化(データ・ソニフィケーション)」という手法には、新しいデータパターンの発見やデータの利用可能性向上、人々の興味を引くために役立つ可能性があるのだという(Forbes)。

元記事では一例として気象データを音声として提示し、異なる音声表現方法が人々の聴覚体験に及ぼす影響を調査するという研究がおこなわれていることを紹介している。実験ではフィンランドの気象記録が用いられ、データは、一つはメロディーとして、二つめは和音として、そして三つめはリズムとしてデータを表現するよう3セットの音声に変換された。さらに加工され被験者は合計9種類の音声を聞くことが可能になった。

その結果、データを異なる音声に変換することで、人々の感じ方に微妙な違いが見られたという。例えば、リズムとして提示されたデータは、被験者は、単純な音声として聞いた時の方が、複雑な音声を聞いた時よりも集中できたという。しかし、メロディーに変換されたデータを聞いていた時は、複雑な音調を含んだ音のほうが心地よく感じたという違いがあったとしている。
20991308 story
医療

大人の重度の近視患者に対する治療法を検証する臨床研究 24

ストーリー by nagazou
こんな方法が 部門より
東京医科歯科大学のグループが、重度の近視患者に対する新たな治療法を検証する臨床研究を開始した。この研究では、大人を対象として赤色の光を利用することで、眼球の形の変形を防ぎ、近視の進行を抑制できる可能性を探るというもの。従来は子どもを対象とした研究が行われていたが、今回は成人に焦点を当てた初めての臨床研究だという(NHK)。

近視が進行すると、眼球の形が歪んで網膜剥離や緑内障などの合併症が生じ、視覚障害や失明につながる可能性があるとされる。研究グループは特殊な装置を使用し、赤色の光を目に当てることで網膜を包む膜を厚くする効果があり、眼球の変形と近視の悪化を防ぐ可能性があるとしている。

この臨床研究では、18歳以上の重度の近視患者30人を対象に、2か月間にわたり毎日2回、3分間ずつ赤色の光を利用して効果と安全性を調査する。で海外ではこの治療法が子どもに対して承認されている国もあるものの、大人に対する臨床研究はこれが世界で初めての試みだとしている。
20989728 story
変なモノ

建設中に奈良の大仏並み巨大岩が出現。工事費用が想定の2.5倍に 33

ストーリー by nagazou
歴代総理の顔でも彫るか 部門より
福島県田村市で産業団地建設中に予期せぬ巨大岩が発見され、工事費用が7億円にまで増加してしまったことが報じられている。この巨大な岩は、産業団地を整備するため、雨水などを一時的にためておく調節池を造成中に発見された。岩は掘り進んでも全貌はつかめないサイズで、元記事では映像などから測定すると横30メートル、奥行き22メートル、高さ17メートルほどあるとしている(テレ朝news)。

高さ17メートルは、奈良の大仏の台座を含む高さに匹敵。見つかった岩が硬く破砕が困難であったことから、調節池を深く掘る方針に変更されたとしている。このため工事費用は予想の2億7000万円の2.5倍近くに当たる7億円近くまで膨れ上がったという。巨岩を活かした地域おこしのアイデアも議論されているものの、現段階では東部産業団地の完成を優先するとしている。
20946240 story
情報漏洩

JAXAがサイバー攻撃か。警察から連絡受けるまで気がつかない状況 21

ストーリー by nagazou
再点検が必要 部門より
読売新聞の記事によれば、JAXAが夏頃にサイバー攻撃を受け、中枢サーバーに不正アクセスを受けていたことが判明したそうだ。これにより宇宙開発に関する機密情報が閲覧された可能性があるという(読売新聞)。

警察が秋に不正アクセスを察知し、JAXAに通報したことで発覚した。JAXAはそれまで攻撃に気づいていなかったという。関係者によれば、大半の情報が見られる状態だった恐れが強いとしている。非常に深刻な事態だと述べている。JAXAは政府や警察と連携し、情報漏洩の実態解明とネットワークの脆弱性を調査する方針。
20773578 story
日本

滋賀県、琵琶湖の水位低下で連絡調整会議を設置 54

ストーリー by nagazou
台風来なかったからなあ 部門より
headless 曰く、

滋賀県は 11 月 27 日、琵琶湖水位の低下に伴う必要な情報収集その他の連絡調整を行う「滋賀県水位低下連絡調整会議」を設置した (滋賀県の発表読売新聞の記事毎日新聞の記事朝日新聞デジタルの記事)。

琵琶湖の水位は 11 月 27 日の -65cm から 28 日には -66cm まで低下している。琵琶湖の水位は鳥居川水位観測所の基準面を 0m として測定するものだ。これまでの水位低下では過去最低水位の -123cm を記録した 1994 年度および、2000 年度と 2002 年度に取水制限を実施しており (PDF)、 -75cm で渇水対策本部を設置し、 -90cm で取水制限を検討するという。

雨が降らなければ水位は 1 日で 1cm 低下するとのことで、早ければ 12 月 22 日には取水制限を検討することになる。県庁各部署の管理職で構成される会議 (PDF) では議長を務める土木交通部長が節水の呼びかけを発信するよう委員に指示を出したとのことだ。

20774365 story
地球

帯広市緑ケ丘公園でリスの餌付けが常態化。公園の利用者が怪我も 30

ストーリー by nagazou
慣れは怖い 部門より
北海道・帯広市の緑ケ丘公園でエゾリスへの餌付けが問題となっている。餌付けが常態化してしまっていることから、公園管理者は餌を与えないよう注意を呼びかける看板を増設した。餌付けによりエゾリスが人に慣れて警戒心を失い、逆に講演の利用者が噛まれたり引っかかれたりする被害も報告されているという。過去の調査によると、2021年6月から2022年2月にかけて197件の餌付け行為が確認され、その結果、落花生のからなど20キロの餌付けごみが回収されたとのこと(北海道新聞)。

以前は公園でエゾリスの姿を見ること自体が珍しかったが、約40年前は同公園でエゾリスが見掛けられることは珍しく、石を投げたり追いかけ回したりする人が出たことから市の許可を得て餌台を設置したという。しかし、2000年代以降に、リスを介した寄生虫や細菌による感染症のリスクが知られるようになり、餌台も撤去されたが、利用者の餌付け行為はそのまま定着してしまったという。

公園管理センターはエゾリスへの餌付けを止めるよう促す看板を設置するとともに、エゾリスを刺激する手を振る行為なども控えるようにも呼びかけている。
20722446 story
宇宙

男性宇宙飛行士が勃起不全になる可能性を示す研究成果 25

ストーリー by nagazou
いやん 部門より
headless 曰く、

フロリダ州立大学などの研究グループがラットを使用したシミュレーション実験を通じ、宇宙で銀河宇宙放射線 (GCR) と無重力状態にさらされることで男性の勃起不全(ER)に関連する血管組織が悪影響を受け、長期の回復期間後にも影響が残ることを示した (論文アブストラクトプレスリリースThe Register の記事)。

実験では Fisher344 ラットの成獣86匹をランダムに 6 つのグループに分け、後肢免荷 (HLU) と体重負荷コントロール、NASA 宇宙放射線研究所の GCR シミュレーターによる3段階の吸収線量 (0 Gy / 0.75 Gy / 1.5 Gy) の組み合わせで、4 週間にわたる曝露を行った。12 ~ 13 か月の回復期間後、末梢内陰部動脈 (dIPA) と海綿体 (CC) に対する影響を生体外で分析したところ、比較的低い吸収線量かつ弱い低重力状態であっても、主に酸化ストレスの増加により血管組織の変化が引き起こされることが示された。

GCR は非アドレナリン作用性非コリン作用性 (NANC) 神経を介した dIPA と CC の弛緩を損なうが、影響を受けた組織に抗酸化剤やキサンチンオキシダーゼ阻害剤、アルギナーゼ阻害剤などを用いることで CC では NANC 神経媒介弛緩の回復が見られたとのこと。このような研究成果は宇宙探査ミッションで配慮の必要な新しいリスクを示すが、これによる ED が回復可能であることも示唆するとのことだ。

20660179 story
宇宙

米宇宙軍、北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星に管理番号付与。軌道投入成功と判断か 39

ストーリー by nagazou
ここまできたか 部門より
先日、北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」の軌道要素を米国が公開した。米国による打ち上げ成功が確認され、人工衛星の追跡サイト「CelesTrak」は万里鏡1号にNORADカタログ番号「58400」、国際指定番号「2023−179A」を付与した。米国防総省は打ち上げの成否について現時点では「評価中」としているが、番号を付与したことで周回軌道に進入したと評価していると見られる(CelesTrakテレ朝NEWSNHK)。

この件を分析した鳥嶋真也さんのポストによると、衛星は高度512km×493kmのほぼ太陽同期軌道にあり、正常に動作しているのであれば、南から北へ通過する際には10時ごろの日本やグアムを撮影(偵察)する可能性があるとしている(鳥嶋 真也さんのポスト)。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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