
ヨコヅナイワシ、水深 2,000 m 以深に棲息する世界最大の深海性硬骨魚類だった 1
威嚇 部門より
駿河湾深海で見つかったヨコヅナイワシはセキトリイワシ科魚類最大種で、全長最大 140 cm 程度とされていた。今回、海底広域研究船「かいめい」を用い、環境 DNA 解析とベイトカメラ (餌付きカメラ) 観察を組み合わせて調査したところ、これまでヨコヅナイワシの存在が唯一知られていた駿河湾よりはるか南方で全長 250 cm を超える大型の個体を確認したという。
ベイトカメラによる映像は、大型のヨコヅナイワシが餌に集まるイバラヒゲを威嚇したり、餌カゴに噛みつこうとしたりする姿を捉えている。今回の調査手法は従来困難だった深海における大型希少種の研究を効率的に推進可能にし、今後の沖合海底自然環境保全地域 (沖合海洋保護区) モニタリングにも有効とのことだ。