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2022年11月23日のサイエンス記事一覧(全2件)
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バイオテック

暖房代をケチると体に負担がかかる 133

ストーリー by nagazou
部屋を18度にする補助金が必要 部門より
摂氏10度でも人体は調子を崩す。BBC健康・科学担当編集委員のジェイムズ・ギャラガー氏の記事によれば、摂氏10度という室温は暖房代が払えない人の家の平均気温に相当するのだという。同氏は10度というそれほど寒くなさそうな気温でも、なぜ命にかかわることがあるのかを試してみたという(BBC)。

摂氏21度での身体データを計測後、徐々に室温を下げていった。室温が18度以下になると身体が心臓や肝臓といった主要臓器を約37度で維持するのに負担がかかるようになるようだ。10度になると脳への血流が減るので、脳に入る酸素や糖の量が減る。その結果、脳の知的活動に悪影響が出るという。また血液が危険な血栓を作る危険も高まり、心臓発作や脳卒中が増える要因になるのだそうだ。

あるAnonymous Coward 曰く、

気温が低いと体温を維持するための機能が活発となる。
温かい血液を速く送り込むため心拍数が上昇する。
血液を冷やさないように血管収縮などが起こる結果、高血圧を招き心臓発作の原因にもなる。
また、脳に血液がいかなくなり酸素・糖が不足することで、心理的悪影響や思考活動の停滞を招く。

部屋を暖められないときは、衣類などで対策をする。登山遠征がヒントになる。
断熱性の高い衣類を着用する。靴下や手袋が重要となる。
じっと座り続けるのではなく動いて体温を上げる。
食事では糖分を多めに摂る。

情報元へのリンク

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スポーツ

サッカーボールの科学 69

ストーリー by headless
特性 部門より
アディダスが製造する FIFA ワールドカップ用のサッカーボールは、大会ごとに新たな改良が加えられているそうだ (Ars Technica の記事)。

2002 年までのボールは革製の六角形パネル 20 枚と五角形パネル 12 枚を縫い合わせた伝統的なサッカーボールだったが、2006 年ドイツ大会では 14 枚の滑らかな合成素材パネルを熱融着したボール「Teamgesit」が使われて新しい時代が始まった。アディダスは新しい素材と新しい技術を用い、パネルの数や接合方法、表面の粗さを調整して適切な空気力学が得られるよう取り組んでいるという。しかし、2010 年南アフリカ大会で使われた「Jabulani」は表面を滑らかにしすぎて抵抗係数が大きくなり、急に速度が落ちるなどと選手からは不評だった。

2014 年ブラジル大会で使われた「Brazuca」と 2018 年ロシア大会で使われた「Telstar 18」はともに表面素材に粗さを加えて空気力学特性を調整し、選手からは好評を得ていた。今回の 2022 年カタール大会で使われている「Al Rihla」はポリウレタン素材のパネル 20 枚が水性接着剤で貼り合わされており、表面はディンプル加工により滑らかな触感と良好な空気力学特性を両立させているという。

空気の流れが乱流から層流に変わると抵抗係数が急上昇し、速度が急激に低下する。風洞実験によれば多くのワールドカップボールは時速 58 km 付近で空気の流れが変わるのに対し、Jabulaniは時速 82 km 付近だったそうだ。多くのフリーキックが時速 97 km を超える程度の速度から始まることを考慮すると、選手が Jabulani の動きを遅く、予測困難と感じた理由が納得できるという。Al Rihla は Brazuca や Telstar 18 と同様の空気力学特性を持つが、低速時にはより速く動く可能性があるとのことだ。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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