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2023年4月のサイエンス人気記事トップ10
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宇宙

ボイジャー1号の位置までわずか5年の「ペレット推進システム」、唯一の欠点は減速できない 124

ストーリー by nagazou
誰にも止められない 部門より
ペレットビーム推進(Pellet-Beam Propulsion)」と呼ばれる新たな推進システムが研究者から提示され、今年の頭にNASAから初期段階の開発費用として17万5000ドルの助成金を獲得することに成功したという。このペレットビーム推進システムを利用すれば、理論上は探査機ボイジャー1号が35年かけて達成した太陽系の外に出たのと同じことを5年以内に実現できるのだそうだ(ScienceAlertナゾロジー)。

このコンセプトが注目されてる理由としては、従来の化学燃料ロケットでは不可能だった、人類が生きている間に恒星間空間に到達できる可能性があること。そして1トン以上のペイロードを持つ大型の宇宙船に利用できることにある。ペレットビームのコンセプトは、ライトセイル推進システムにヒントを得たものだという。2隻の宇宙船を用意し、1隻目は地球近傍に設置、粒子をレーザーで加速させて発射する役割を果たす。粒子を毎秒120㎞まで加速させたのちに、2隻目の宇宙船に衝突させるという。発射される粒子は質量を持つため、大きな運動量を伝達することが可能で、これにより重量のある宇宙船を加速させることが可能になるのだという。ただこの推進システムはその方式から減速ができないという大問題があるようだ。
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スラッシュバック

Starship の軌道飛行試験、2 段目分離前に指令破壊 112

ストーリー by headless
破壊 部門より
AC0x01 曰く、

米 SpaceX 社は 20 日、Starship 宇宙船の軌道飛行試験を実施した (動画Techno Edge の記事ITmedia NEWS の記事SpaceNews の記事)。

打ち上げられた Super Heavy ロケットは高度 39km まで達したが、2 段目の Starship が分離されることなく制御を失ったかのように回転し、そのまま指令破壊される結果に終わった。

ライブ配信された打ち上げ映像によれば、33 基ある Super Heavy のラプターエンジンのうち 3 基は離床時点から点火しておらず、上昇中に 2 基が停止した。Starshipは予定していた 2 分 49 秒後に分離せず、機体は縦方向に回転。打ち上げ 4 分後に指令破壊となった。Super Heavy の推力が強すぎて、発射台のコンクリートなどが大きく吹き飛んでいることが確認されている (LH2 氏のツイート)。

ただし、Super Heavy は一部のエンジンが点火せずとも打ち上げが出来る能力があるとされており、5 基の停止が致命的な問題だったのかなどは現状では不明(映像からも実際にエンジン炎が少ないまま飛んでいるのが確認できる)。回転は新しく導入されたスピン分離が失敗したことによるもので、途中までは意図したものではという話も上がっている (Spacegg135 氏のツイート)。

いずれにせよStarshipの実用化まではもう暫く時間がかかりそうだ。

SpaceX の発表によれば、宇宙機は複数のエンジン停止により下降し、回転を始めたとのこと。

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医療

WHO 曰く、健康な成人はCOVID-19ワクチンの定期的なブースター接種を必要としない 93

ストーリー by headless
健康 部門より
世界保健機関 (WHO) の予防接種に関する戦略諮問委員会 (SAGE) は 3 月 28 日、COVID-19 ワクチン接種ロードマップの更新を発表した (WHO のガイダンスArs Technica の記事)。

新しいロードマップはオミクロン株の影響および、感染とワクチン接種により集団レベルで高い免疫を獲得している現状を踏まえたもので、重症化リスク別の費用対効果を考慮した「高」「中」「低」3 つの優先接種グループに分けている。

「高」グループは高齢者と、重大な併存疾患 (糖尿病や心臓病) を持つ成人、6 か月以上の子供を含む免疫低下状態 (HIV 感染者や臓器移植受領者) にある人、妊娠者、前線の医療従事者を含む。SAGE ではこのグループに対し、最後の接種から 6 か月または 12 か月後のブースター接種を推奨する。ただし、これは現在の疫学的シナリオを踏まえて各国が短期・中期的な計画に必要な情報として提供するもので、継続的に年 1 回のブースター接種を推奨するものではないという。

「中」グループは健康な (主に 50 ~ 60 歳以下で併存疾患のない) 成人や、併存疾患のある子供と青少年を含む。SAGE はこのグループに初期の一連の接種と 1 回のブースター接種を推奨する。追加のブースター接種は安全だが、比較的公衆衛生上の利点が少ないため、必ずしも推奨はしないとのこと。「低」グループは健康な子供と青少年 (6 か月 ~ 17 歳) を含む。初期の接種とブースター接種は安全で効果的だが、病気による負荷が低いことから、SAGE では各国にさまざまな条件を考慮して接種の是非を判断するよう推奨している。
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ニュース

浦安市や江戸川区で異臭騒ぎ 65

ストーリー by headless
異臭 部門より
maia 曰く、

浦安市や江戸川区で 21 日 8 〜 9 時頃、「硫黄のような臭いがする」との通報が相次いだ (FNN プライムオンラインの記事)。

一瞬、青潮かと思ったが、どうもおかしい。硫黄臭、生ゴミ臭、下水臭、あるいはガソリン臭ともいい、しかも強い匂い。近年の東京湾周辺では2019 年 5 月の千葉市2020 年 6 月 〜 10 月の横須賀市、横浜市など、連続異臭騒ぎが時折発生している。今回の報道では南関東ガス田との関係が示唆されている。

16571252 story
月

ispace による民間企業初の月面着陸、着陸予定時刻以降の通信が途絶える 45

ストーリー by nagazou
残念 部門より
headless 曰く、

ispace は 4 月 26 日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション 1 のランダー (着陸機) で民間企業初の月面着陸を試行した (プレスリリースNHK ニュースの記事)。

着陸予定時刻は日本時間 26 日 1 時 40 分。管制とランダーの通信は直前まで確立していたが、着陸予定時刻以降に通信は確立しておらず、着陸の成否が確認できていないという。着陸できなかった可能性もあるが、管制室では状況確認を続け、新たな状況が確認でき次第発表するとのこと。

ispaceは26日、同日の8時時点で月着陸船(ランダー)との通信の回復が見込まれず、月面着陸の確認完了が困難と判断したと発表した。確認可能な時点データによると、着陸シーケンスの終盤で、ランダーの姿勢が月面に対して垂直状態になっていたこと、急速な降下速度の上昇などを確認していたそうだ。このことから同社はランダーが月面に衝突した可能性が高いと判断。今回は月面着陸及び通信の確立という目標は達成できなかったと判断したとしている(ispaceリリース)。

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日本

学校給食の牛乳パックからストローを無くす動きが広がる 95

ストーリー by nagazou
紙ストローはイマイチ慣れない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の記事によると、学校給食の牛乳パックからストローを無くす動きが広がっているそうだ。脱プラスチックが世界的に広がる中、日本製紙は2020年にストローの無い紙パックを開発したそうだ。紙ストローも検討したが、コストが高かったらしい。

紙パック飲料はコンビニにもあり、500mL入りや1L入り等の大容量品に中高生の頃お世話になった方もいるだろう。当時からストローを使わなかった方もいるのではないだろうか。逆に、パックに直接口をつけるラッパ飲みに抵抗がある方はいるだろうか。

16560794 story
ビジネス

チョコレート各社、カカオ豆農家に持続可能な代金を支払わず 73

ストーリー by nagazou
中間搾取が増えるだけのパターン 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

SDGs (持続可能な開発) やフェアトレードが謳われる昨今であるが、チョコレート各社がそうしたお題目を唱えながらも、実際には代金の値上げを有耶無耶にする政策を取り、こうした枠組みが失敗していることを4日付のロイター通信が報じている。

チョコレートの原料となるカカオ豆の生産では、児童労働や貧困、森林破壊がたびたび問題視されており、近年はこうした問題を防ぐために倫理的に取引を行うことが謳われている。そうした流れもあり、2019年にコートジボワールとガーナの政府が共同で農家の生活所得を保障するプログラム (LID) を開始、チョコレート各社と1トン当たり最低400ドルの生活賃金保障金を上乗せすることで合意した。ところが、現実には各社はLIDの上乗せ分を払うためにこれまで払っていた産地プレミアムを減額、農家の収入は全く増えなかったという。

米ネスレやハーシー、マース、スイスのリンツ&シュプルングリー、伊フェレロなどの各社はこの取材に対して、LIDの上乗せ分や中には追加で持続可能プログラムとしてさらなる代金を支払ったと回答したが、一方で産地プレミアムの減額については一社も回答しなかったという。こうした事態を受けて、減額した企業の名前を公表しようという動きもあるようだが、両国とも最大の買い手との対立が行き過ぎることの懸念もあるなど、なかなか難しいようだ。

16573163 story
バイオテック

はなくそをほじる行為がアルツハイマー病の原因となる可能性。マウス実験で 31

ストーリー by nagazou
なるほど 部門より
鼻をほじるとアルツハイマー病を発症しやすくなるという研究が発表されたようだ。オーストラリアのグリフィス大学の科学者を中心とする研究チームの研究によると、鼻をほじると内部組織が損傷、細菌が脳に到達しやすくなり、脳は細菌の存在に反応してアルツハイマー病の兆候と似たような反応を示すというデータが得られたのだという(ScienceAlert)。

研究では、マウスと肺炎を引き起こす肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)の細菌を使った実験を実施した。この細菌は、遅発性アルツハイマーに罹患した人間の脳の大部分からも発見されているとされる。マウス実験の結果、この細菌が嗅神経を遡上することが実証されたという。さらに鼻腔上皮に損傷があると、神経の感染症が悪化することがわかったとしている。
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JAXA

イプシロン6号機の打ち上げ失敗の原因を特定、製造時の部品損傷で配管塞がる 45

ストーリー by nagazou
特定 部門より
AC0x01 曰く、

昨年10月に打ち上げに失敗したJAXAのイプシロン6号機について、JAXAは18日、姿勢制御装置 (RCS) の燃料タンク内にある部品が製造時の不具合によって損傷し、配管を塞いだことが原因と明らかにした(報告書, 毎日新聞, 朝日新聞, NHK)。

イプシロン6号機の事故では、事故直後から2段目のRCSの片側で異常が発生して姿勢を制御できなくなったことが判明、さらに2月にはダイアフラムと呼ばれる燃料タンク内のゴム膜が閉塞を起こしたことまで特定されていた。今回の報告では、製造時にダイアフラムのシール部分を誤って噛み込んだまま溶接をしてしまうと、噛み込まれた部分が損傷・破断してしまい、そこから推進薬が漏れて閉塞が発生することが再現されたとしている。加えて、この現象は既存の製造時の検査では検出できない可能性があったことから、これを失敗の原因と結論付けている。

JAXAでは対策として燃料タンクの設計変更を行うとともに、このダイアフラム式タンクが既存の宇宙機でフライト実績のある品として確認も不足していたことから、今後はそうした部品も開発当時の設計の考え方や使用条件の根拠などに立ち返って確認を実施するとしている。

16575321 story
変なモノ

スウェーデンの科学実験ロケット、誤ってノルウェーに落下 24

ストーリー by headless
越境 部門より
スウェーデン宇宙公社 (SSC) が 4 月 24 日にエスレンジ宇宙センターで科学実験用のロケットを打ち上げたのだが、軌道がずれてノルウェー側に落下してしまったそうだ (SSC の第 1 報第 2 報Ars Technica の記事The Local の記事)。

このロケットは微小重力下で科学実験を行うために高度 250 km まで打ち上げられ、ペイロードをエスレンジ周辺の着陸区域で回収予定だったという。着陸区域はルクセンブルクよりも広い 5,200 km2 以上あるそうだが、ロケットは計算よりやや長く、西寄りの軌道を進み、予定地から 40 km ほど北西のノルウェー側に落下。落下地点は人里からおよそ 10 km 離れた山の中腹、標高約 1,000 m の場所であり、人的・物的な被害はなかったとのこと。

しかし、ノルウェー外務省では深刻な被害の出る可能性もある重大な事故だと批判。このような事故が発生した場合にはすぐにノルウェーの関連当局へ公式に連絡をすべきだとし、ノルウェー側で承認していないペイロード回収を進めていると SSC が第 1 報に記載したことも批判したそうだ。ノルウェー民間航空局 (CAA) も事故の連絡を受けておらず、SSC の第 1 報で知ったという。

その後 SSC はノルウェー外務省やノルウェー軍を含む関係当局に連絡を取り、翌 25 日にはペイロードを無事回収したとのことだ。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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