東京オリンピック・パラリンピックの暑さ対策として検討されている人工降雪、実際に実験が行われる 97
実験 部門より
これについて Bill Hates曰く、
また、Anonymous Coward曰く、
メディアによって表現に揺れがあるが、概ね、気温や暑さ指数には変化がなかったという部分では一致している。熱中症者を減らす効果はなさそうだ。
ちなみに使用した氷は300kgとのことで、少なすぎる気がしないでもない。
アナウンス:スラドとOSDNは受け入れ先を募集中です。
また、Anonymous Coward曰く、
メディアによって表現に揺れがあるが、概ね、気温や暑さ指数には変化がなかったという部分では一致している。熱中症者を減らす効果はなさそうだ。
ちなみに使用した氷は300kgとのことで、少なすぎる気がしないでもない。
米国のドナルド・トランプ大統領によれば、電力効率の高い電球の最も悪い点はその光なのだという(ホワイトハウスの記事、 NBC Newsの記事、 The Hillの記事、 Mashableの記事)。
トランプ大統領は白熱電球に対する高効率電球の最も重要な問題点として、光が良くない点を挙げる。トランプ大統領の顔色はそのせいでオレンジ色に見えるとのこと。このほかの問題点としては価格が高いこと、(蛍光ランプが)割れた場合に有害物質が放出されることを誰も気にせず普通のごみと同様に扱っていることを挙げている。
なお、米エネルギー省 (DOE)は5日、2017年に発表し、2020年に発効予定だった電球のエネルギー効率基準に関する最終規則を10月7日に取り下げると発表している。
太陽系外から来たと考えられる新たな彗星が発見された(CNET、天文系学芸員の藤井大地氏のTweet、Slashdot、BBC)。
特定の天体の重力に束縛されていない天体は「恒星間天体」と呼ばれる。先日、太陽系外から飛来した恒星間天体であるオウムアムアが観測史上初めて発見されたことが話題になった(過去記事)。今回発見された彗星は、これに続く新たな恒星間天体の可能性があるという。
ハーバード大学による発表によると、この天体は仮名として「Gb00234」との呼称がついており、8月30日にクリミア天体物理天文台でGennady Borisov氏が発見した。そのため、「ボリソフ彗星(C/2019 Q4)」とも呼ばれている。
この天体は双曲線軌道を持ち、その離心率は非常に大きい。そのため、他の惑星系からやって来たものと推測されている。
最近、排水口に流せることをうたう食用油処理材がSNSなどで話題になっているという。しかし、こういった処理材を使用して油を下水に流した場合、最終的には油が分離することから下水設備への悪影響が懸念され、さらに環境への負荷も大きいことから、使用しない方が良いという(Togetterまとめ)。
この問題は、2004年にすでに国民生活センターによって取り上げられており、油の分離や水質汚濁の原因となることが確認されている。
東京工業大学が、「複数の原子からなる高次の物質の周期律を発見」との発表を行った(PC Watchの解説記事)。
今回発見された周期律は、正四面体および正八面体、正二十面体の構造を持つ分子を対象にしたもの。こういった構造の分子は幾何学的対称性が高く、これらについてコンピューターシミュレーションと群論を応用することでエネルギー状態(電子軌道)を予測するモデルを開発、このモデルによる評価でこういった分子の周期律を発見できたという。
Anonymous Coward曰く、
地球への隕石の衝突によって恐竜が絶滅したという説があるが、この説を補強する新たな論文が発表された(GIGAZINE、WSJ、The Independent、Slashdot)。
メキシコ・ユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーターがこの隕石の衝突場所とされているが、テキサス大学オースティン校の地質学者ショーン・グリック教授らの研究チームが、ここから新たな岩石サンプルを採取し、その分析結果を発表した。
採取された岩石サンプルには炭素や衝突の衝撃によって発生した津波によって集まったと見られるさまざまな岩石が含まれていた。また、衝突地点周辺には硫黄を含む岩石が多量に存在したが、岩石サンプルからは硫黄はほぼ見つからなかったという。このことから、衝突地点付近の地質に存在していた硫黄が衝突によって大気に放出され、これによって気候変動などが発生して恐竜を絶滅させたのではないか、とグリック教授らは推測している。
headless曰く、
インド宇宙機関(ISRO)は10日、月探査機チャンドラヤーン2号周回機が軌道上から着陸機(Vikram)の現在位置を確認したことを発表した(ISROの発表、India Today、続報)。
チャンドラヤーン2号着陸機は月着陸に向けて降下中の7日に通信が途絶えている。自動化処理により着陸した可能性もあるが、計画通りのソフトランディングに成功したのか、ハードランディングとなったのかについては不明なままだ。軌道上からの見た目では大丈夫そうだとの情報もあるものの、実際に通信が回復しなければ内部の状況は確認できない。ISROは引き続き通信回復に向けてすべての可能性を探ると述べているが、着陸機と搭載されている探査車(Pragyan)のミッション寿命は14日間だといい、残された時間は少ない。
なお、チャンドラヤーン2号ミッションの大半は周回機による探査であり、着陸機が失われてもミッション全体の5%程度しか影響を受けないという。周回機のミッション寿命は1年間に設定されているが、ISROでは最大7年近くまで延長可能だと述べている。
qfwfq曰く、
整数kに対してx^3+y^3+z^3=kとなる整数x、y、zを求める(あるいは存在しないことを証明する)という問題を「Sum of three cubes」問題と言う。
100以下のkに対してほとんどは1954年に提起されてまもなく解決していたが、33と42についてだけは未解決だった。33について解かれたのも今年になってのことだが、先日とうとう42についても次のような解が発見された(ブリストル大学の発表)。
-80538738812075974^3 + 80435758145817515^3 + 12602123297335631^3 = 42探索には分散コンピューティングソフトウェア「BOINC」が使われたが、プロジェクトを主導したBristol大のプレスリリースではBOINCをSF小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」の「Deep Thought」になぞらえている。
先日、MITメディアラボが児童売春で逮捕・拘留されていた米富豪から資金援助を受けていたことが発覚したが、この問題を受けてMITメディアラボの伊藤穰一所長が辞職することを表明した(NHK)。
CNET Japanによると、辞職が決定的になったのは次のことが理由だという。
具体的には、MIT全体で「寄付提供者には不適格」とされていたEpstein氏から、そのことを承知で(大学当局には内緒で)長年資金を受け取っていた、あるいはEpstein氏と伊藤氏がほぼ二人三脚でメディアラボの資金集めをしていたこと、と言えよう。
また、隠蔽工作なども行われていたようだ。
headless曰く、
米疾病予防センター(CDC)によると、リキッド加熱型電子タバコ(vape)の使用に関連する可能性のある肺疾患の症例が10日間で倍増したそうだ(CDCの調査に関する情報、9月6日の記者会見トランスクリプト、プレスリリース、FDAの消費者向け情報)。
幅広い注意喚起が行われたため、これまで見過ごされていた症例が報告された可能性もあるが、8月27日時点で215件だった症例は9月6日時点では450件にまで増加しているという。これによる死者はすでに報じられているイリノイ州の1名に加え、カリフォルニア州・インディアナ州・ミネソタ州・オレゴン州で各1名、合計5名が確認されているそうだ。ただし、6日に行われたカンファレンスコールによる記者会見ではオレゴン州とインディアナ州で各1名が7月に死亡しており、あと1件が調査中と説明されている。CDCでは今回の被害拡大を受けて過去の症例にさかのぼって調査しているとのことで、さらに増加する可能性もある。
多くの患者はテトラヒドロカンナビノール(THC)などの大麻抽出物を含むリキッドを使用していたと報告されており、米食品医薬品局(FDA)が調査したTHC含有リキッドの多くに顕著な量のビタミンEアセテートが含まれていたという。ビタミンEアセテートは化粧品やサプリメントなどに用いられるが、蒸気を吸入した場合の安全性は確認されていない。ただし現在のところビタミンEアセテートを含め、肺疾患の原因と特定された物質はないとのこと。また、ノースカロライナ州の症例では、検査した5人の患者すべてがリポイド肺炎を発症していたそうだ。リポイド肺炎は油脂や脂質が肺に入ると発症する可能性のある非感染性の肺炎だが、原因となった脂質が外部から取り込まれたものかどうかについては特定できていないとのことだ。
調査はまだ進行中の状態ではあるが、若者や妊娠中の女性は電子タバコ製品を使用しないこと、現在タバコ製品を使用している成人は電子タバコ製品の使用を始めないこと、路上で販売されている電子タバコ製品を使用しないこと、自分で電子タバコ製品を改造したり、リキッドに含まれていない物質を追加したりしないこと、禁煙しようとしている成人はカウンセリングやFDA認可済みの薬品を含め、根拠に基づく治療を受けることが推奨されている。
幼少期にゲーム「ポケットモンスター」(ポケモン)に関する視覚的体験があると、脳内にそれに特化した領域が現れるという研究結果が発表された(Nature human behaviour誌掲載論文、WIRED)。
初期のポケモンは、ドット絵で表現されており、これは自然に存在するものとは明確に異なる。そのため、脳の発達に関する仮説を検証するために有用だとの考えからこの研究が行われたそうだ。また、こうした領域はポケモンに限らずほかの対象でも存在すると考えられるという。
また、WIREDの記事によると被験者のポケモンプレーヤーのほとんどは「博士号をもっていたり、グーグルなどの大企業で働いたりしていました」とのことで、ポケモンが脳に悪影響を及ぼすという証拠はないという。
ビデオゲームでは映像や音声を視聴し、それに対してタイミングを合わせた操作が求められることがあるが、人間がこういった処理を行う際の分解能は30〜40ミリ秒(25〜33.3Hz)程度だという発表がゲーム開発者向けイベント「CEDEC 2019」で行われたとのこと(gameindustry.biz japan edition)。
また、視覚刺激の反応限界は20ミリ秒、聴覚刺激の反応限界は2ミリ秒というデータも示されている。そのため、対戦型ゲームでコントローラの操作音(打撃音)を聞いて反応するというのは理にかなっているようだ。
こういった人間の「仕様」から、ゲームではフレームレートは60Hzが「値頃」だという。ただ、フレームレートを上げることでボケやブレが減ることや、アニメなどの24フレームのコンテンツを表示しなければならないことを考えると、24・30・60の倍数となる120Hzのフレームレートも「現実的」だという。逆に可変フレームレートは脳の認知サイクルに悪影響を与える可能性があるため、最適とは限らないという。
普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家