仏領ギアナのロケット発射場、デモ隊に占拠される 34
格差 部門より
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国立情報学研究所の運営する論文データベース「CiNii」で公開されていた論文PDFが3月末で閲覧できなくなる状況となっている。政府が論文の公開場所としてJ-STAGEに移行する方針を示したのだが、移行作業は各学会に任されており、一部の学会でCiiNiでの論文公開終了までの移行が間に合わなかったという状況らしい(ITmedia)。
ただ、移行自体は2014年より進められており、それなりに猶予期間はあったため、どうしてこのような状況になったのかはよく分からない。コンテンツ移行先(PDF)を見ると、一部の学会はJ-STAGEに移行せず独自に提供を行う方針のようでもある。
車と衝突して死ぬ鳥は、回避できる鳥よりも脳が小さい傾向があるという(AFP)。
フランス国立科学研究センターの研究者らが251種・合計3521羽の鳥の死骸を調べてまとめた結果、体長の割に脳が小さい鳥のほうが衝突を回避する能力が低いことが分かったという。
まあ鳥類は情報処理能力を、視覚・飛行処理に大振りした軽量脳でどうにか飛行可能なのだから、わずかな余剰処理能力の大小の差は大きいのだろう。
直径約305メートルという大きさの電波望遠鏡を備えるプエルトリコのアレシボ天文台は、たびたび存続の危機に見舞われているという。
同天文台は米国科学財団などの支援を受けて1963年に建造され、2016年に中国の電波望遠鏡「FAST」が完成するまでは世界最大の電波望遠鏡だった。地球外生命体向けのメッセージ送信や、SETI@homeプロジェクトへの観測データ提供といった実績も残している。しかし、宇宙望遠鏡の登場などによって昨今では予算削減の動きがたびたびあり、2011年には閉鎖の可能性があったほか、2014年にはプエルトリコで発生した地震によって機器が損傷するというトラブルにも見舞われている。
WIREDによると、現在米科学財団は同天文台への支出を年間800万ドルから200万ドルに削減する意向を示しているという。同天文台は地球に接近する小惑星の観測という役割も持っており、閉鎖による人類への影響が危惧されている。
「空飛ぶ豚」や「海底に生息する鳥」に関する研究論文が国際カンファレンスで採択され、講演が認められたという話がエナゴ学術英語アカデミーで紹介されている。
以前から、手数料を支払えばどんな論文でも掲載する論文誌の存在は問題となっていたが、同様にどんな内容でも手数料を支払えば採択され講演を行える国際カンファレンスというもの存在しているそうで、こういった問題を追及する記者が偽名とデタラメな論文を作成して応募したところ、採択されてしまったという話らしい(Ottawa Sun、Ottawa Citizen)。
ちなみに講演を行うために支払いが必要な手数料は999ドルとのこと。こういった怪しげなカンファレンスを開催する企業は複数存在するそうで、日本でも開催されているという。
PCのキーボードやマウスなどの表面に付着している微生物から、その所有者やパートナーを特定できるという研究結果が発表されたという(WIRED)。
この研究では264のサンプルを対象に調査を行ったそうだ。その結果、床やカウンター、机などの表面に存在する微生物からは人物の特定に十分な情報は得られなかった一方、キーボードやマウスではほとんどの場合で人物の特定ができたという。
日本動物園水族館協会は2015年、世界動物園水族館協会からの要求を受けて「追い込み漁」で捕獲したイルカの入手を禁止することを発表したが(ハフィントンポスト)、追い込み漁でのイルカ入手を希望するなどとして2水族館が同協会を脱退することが明らかになった(神奈川新聞、産経新聞)。
脱退したのは神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館と、山口県下関市のしものせき水族館「海響館」。追い込み漁は漁船や漁網でイルカを入り江や浜辺に追い込んで捕獲する漁法で、日本では和歌山県太地町での漁が有名。新江ノ島水族館は今後も太地町からのイルカや鯨の搬入を希望しているとのことで、また海響館は追い込み漁は合法であり禁止する方針を容認できないと主張している。
WWF(世界自然保護基金)が4月1日、南極大陸で新種のクマ「ナンキョクグマ」を発見したと発表した(WWFの発表)。
寒冷地に住む熊としてはホッキョクグマが有名だが、南極では熊は確認されていなかった。この理由として、北極は北アメリカ大陸やユーラシア大陸と比較的近く、流氷に乗って移動が可能であるいっぽう、南極は他の大陸とは遠く離れており、南極へと渡るためには海を泳ぐか空を飛んで移動する必要があるためだと考えられている。
今回発見されたナンキョクグマは、南米に生息するメガネグマに近いようだが、その生態などは謎に包まれているようだ。今年南極では過去に例を見ない規模での氷の減少が報告されており、こういった環境変化によって今まで発見されていなかった生物が人目に触れるようになった可能性もあるとWWFは説明している。
カリフォルニア大学のサンフランシスコ校(UCSF)の研究者らが、哺乳類の肺に「血を作る」機能があることを発見した(Newsweek、ScienceAlert、UCSFの発表、Nature誌掲載論文、Slashdot)。
肺の中には「巨核球」と呼ばれる血小板を生成する細胞が存在することは以前発見されていた。この巨核球の働きによって少量の血小板が肺の中で作られる可能性があるとされていたそうだが、今回マウスを使った実験では肺が1時間当たり1000万個以上という、大量の血小板を生産していることを確認したという。
ただ、今回の研究はマウスを使ったもので、人間にも当てはまるかどうかはまだ分からないとのこと。
国特別天然記念物アマミノクロウサギの幼獣が猫に襲われる瞬間が初めて動画で撮影された(朝日新聞)。
撮影したのは鹿児島大学国際島嶼教育研究センター奄美分室の研究員で、巣穴の前に設置したセンサーカメラで自動撮影したそうだ。映像では、巣穴に戻ってきた子ウサギに猫が飛びかかり、運び去っていく様子や、翌日授乳に訪れた母ウサギが子ウサギを捜す様子も映っていたようだ。
野生に放された飼い猫や、餌やりによって繁殖した野良猫が、希少動物を襲撃したり、交雑したりする等の生態系破壊を引き起こしているのは各所で指摘され、問題視されており、人間側のモラルが問われている。
3月7日から20日にかけて、太陽の黒点が1つも観測されていないという状況が発生していたそうだ(Space.com、Washington Post、宇宙天気情報センターの黒点情報)。
米NOAA(アメリカ海洋大気庁)によるデータでは3月21日以降は黒点が再び観測されるようになっているが、NASAのデータでは7日から15日間黒点が観測されない状況だったともされている。NASAによると、このように長期に渡って黒点が観察されなかったのは初めてのようだ。また、今年になって黒点が観測されなかった日はすでに26日あるとのこと。
TOCANAによると、黒点の減少は太陽の活動の弱体化につながり、97%の確率で地球が「氷河期」に突入し、「夏がなくなり、冬が続き、川が凍る」との現象が起こるという。
ただ、「太陽黒点が活発でない=太陽の活動が止まる」というわけではなく、アメリカ海軍天文台はこれによって大きな気候変動などは起こらないとしている。
「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」