科学者らによる「地球温暖化懐疑論批判」、無料公開中 141
地球温暖化問題のまとめとしても興味深い 部門より
Tsukitomo 曰く、
東大など5つの大学からなる「東京大学サステイナビリティ学連携研究機構」が、「地球温暖化懐疑論批判」という書籍のPDF版を無料で公開しています。書籍の内容は下記の通り。
人為起源の二酸化炭素排出を主な原因として地球規模で気候が温暖化するという、いわゆる人為的地球温暖化説の信憑性や地球温暖化による被害を緩和するための対策の重要性に対し、懐疑的あるいは否定的な見解をとる議論が日本国内でも存在している。社会からの信頼にその活動基盤を置く科学者コミュニティは、こうした現状を座視すべきではないと考える。したがって、本稿ではこれらの議論から主な論点を拾い上げ、一方的な、あるいは間違った認識に基づくものに対して具体的な反論を行う。
サステイナビリティ学連携研究機構は、国際社会が抱える喫緊の課題を解決し、地球社会を持続可能なものへと導く地球持続のためのビジョンを構築するために、その基礎となる新しい超学的な学術である「サステイナビリティ学」を研究しているそうです。
この書籍は「最近の温暖化は自然変動」や「大気と生態系・海洋との二酸化炭素交換量に比べて人為排出は小さい」、「二酸化炭素温暖化説は対流に対する考慮がない」など、人為的な二酸化炭素排出による地球温暖化を否定する意見について1つ1つを取り上げ、それに対して反論を行っています。
著者らは、いずれも大学、研究機関の研究者で、地球環境に関する分野の専門家のようです。懐疑論を唱えるにせよ批判するにせよ、環境問題を考えるうえでの参考書としてよいかもしれません。
「京都議定書を守っても温暖化対策の効果なし」や「温暖化した方が良い(寒冷化の方が問題)」など、温暖化対策に関する意見についても反論を行っており、地球温暖化問題の現状を把握するのにも有用かと思われます。
識者に聞きたいのですが (スコア:5, 興味深い)
この団体は正常な団体なのでしょうか?
このWebサイトへのリンク元を見ると
ac.jpやgo.jpのドメインのオフィシャルな所からのリンクがほとんど見受けられません。
サブドメインの組織本部の影響の及ばない内輪からの物ばかりのです。
東大総長室の中に一件だけリンクがありましたので、完全に非公式な組織ではないようですが
公式な組織であると思われる情報は、当人達の主張以外に私は発見出来ませんでした。
またこのWeb書籍の執筆者はIR3Sの構成団体に含まれない組織に所属する人が多数を占めます
極地研、気象研に首都大学東京等です。
またJSTの研究者データベースに登録されていない人も混じっていました。
そして、当然ながら、温暖化利権で生活している研究者しかいないのですよ。
所属や立場を一切考慮せず、純粋にアカデミックな観点で主張を吟味し判断するのが
正しい事は疑う余地もないのですが。
それは別に、一見するとあまりにもうさんくさい組織なので、そちらに興味があります。
東大でこの周辺部にいる方からのタレコミを期待しております。
自分で見て来いと思うでしょうが
サステイナビリティ学連携研究機構は本郷のどこにあるのか一切記述がなく、
本郷キャンパスへのアクセスマップへのリンクがあるだけです。
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/access [u-tokyo.ac.jp]
Re:識者に聞きたいのですが (スコア:3, 参考になる)
>この団体は正常な団体なのでしょうか?
ええまあ一応.
ただし,大学間の連携で作られている組織ですので,大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.
いろいろぶっちゃけるとまあ,大学間でいろいろ組んでやるとお金が取りやすいというのが一つありましてですね,例えば環境関連で予算取って研究するにしても,ある研究室が単独でやるよりは大学内のいくつかのグループを集めてやる方が,そしてそれよりも多数の大学の多数のグループを集めて凄い集団にした方が大きなお金は取りやすくなります.
#まあ,偉い人とかもメンバーに増やせますし,何より十分な組織でないと大きな予算は付かない.
#あとこういう連携活動が推進されているのでやっておくと文科省の覚えが良くなるってのもある.
#まあ後は学生へのアピールとかいろいろ.
そんなわけで,特に東大は,この手の大学間連携でのいろいろを立ち上げがちです.
#まあ東大は学術関連の政治団体/旗振り役的側面もありますからね.
そんなわけでこいつは,サステイナビリティ学連携研究機構という枠をまず作って,そこにいくつかの大学が参加していて,その各大学の中のいくつかのグループが参加している,とまあ,そういう組織になります.
#科研費とかで,違う大学の同じ分野の研究者集めて申請するような感じですわな.
じゃあ実際どんな団体なんだ,となると,もうこれはメンバーを見てみるしか手はありません.
そんなわけでまあ
http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/member [u-tokyo.ac.jp]
から各大学の参加者を調べて,その人達がどんな研究をやってるか調べてください,としか言えない,と.
#やたらと居る特任○○ってのは,このプロジェクトのために大学側等から予算が付いていてそれで雇われてる任期付き○○です.
#また参加大学は,大学レベルでこれへの参加を認めていますので,中の誰かが勝手に参加しているわけではありません.
補足 (スコア:2, 参考になる)
読み直してみていくつか補足.
>大学内の特定の場所に組織があるとかそういうのではないのです.
1. 追記ですが,こういったプロジェクトに合わせて事務局が開設されることはあります.
まあ,秘書を少し雇って専用の部屋で関連の予算やら事務やらをやっててもらう程度ですけれども.
大きなプロジェクトになると小さな建物が分け与えられることもあるかも知れません.
ただまあ,その場合でも大部分の参加研究者は自分らの研究室で普通に研究してます.
2. 予算に関しては,科研費等とは別枠になることがほとんどかと思います.
概算要求に合わせて,「うちの大学はこういう事やりたいから大型予算ちょうだい」というのを出します.
例えば「うちの大学にも放射光設備が欲しいから建設費で30億円」とかの申請を,大学の通常の予算の請求と合わせて(だったっけかなあ)出します.この際学内順位を付けますので,学内(外)のどういった人たちと組んでどう申請するかは重要です.一歩間違えば同じ大学内の異なるプロジェクトでつぶし合いになりますし,ヘタなプロジェクトより下位になると上位のプロジェクトが(文科省あたりに)つまらないと判断された場合下位も自動的落選,なんてことも.
学内選考で上位に付けても,次は文科省の判断が待っています.いくつもの大学からいくつもの申請が上がってきますから,それらの中でいかに自分たちのプロジェクトが面白く,有益かを主張できていなくてはなりません.
この点,流行ものや,政府が重点化すると決めた内容,いくつもの大学で組んでいる大きなプロジェクト,有力な研究者の絡んでいるものは有利になります.
前述の例で行けば,自分のところだけで放射光設備とやるよりは,近隣大学の光科学の人間やら物性・生物の人間やらを取り込んで,「○○地域における大規模光科学研究拠点の設立と物質・生命科学における放射光の革新的な応用例の創出」とかにした方が有利です.
事前に文科省の担当者などとよく話して,文科省がどういったプロジェクトを求めているのか,というリサーチをしておくのも場合によっては有効です.
文科省の審査を通れば一安心……と思って油断していると,概算要求の審査段階で財務省やら与党やらから突っ込まれて消えるかも知れません.そのときはあきらめましょう.そういうもんです.
3. こういった連携プロジェクトは,参加者がそればっかり必死にやっているかというとそういうわけでもありません.ついた予算を配分して,買いたい機器を買って,まあ関連研究でもしておくか,という感じです.……というか参加してる段階でその分野の人なんだから,事実上ある分野への資金の集中投下みたいなもんですが.
一番のメリットは,こういう枠組みの人が集まったシンポジウム・研究会等が定期的に行われることです.これにより,ちょっと離れた分野の人の研究を聞き,面白そうなことがあればすぐに共同研究に持ち込めたりしますし,今自分が何とか測定したいことを訴えると測れる人がその場にいたりします.そういう意味では,主戦場はシンポジウム後の懇親会という話も(飲み代は当然予算からは出ませんけどね).
ただ油断していると際限なく参加者が広がって,何のための連携なのかわからなくなってくることもあるので注意.
当初の目的が薄れ,よくわからない集団になってしまった連携も多々あります.
Re:識者に聞きたいのですが (スコア:1, 参考になる)
去年までの総長の小宮山さんが立ち上げたプロジェクトで,
東大気候システム研究センターの元センター長,住明正がトップにいた.
同センターの研究対象であるところの純粋なサイエンスとしての気象学,気候力学から
一歩はなれて, 社会学的見地から気候変動等を見ていこうという学問らしい.
ちょうどIPCCのworking group 1 と working group 3 の関係みたいなもん.
文系もふくめてかなり幅広い人が関わっているが,
バリバリ理学系の研究者から見たらまあ確かに胡散臭い.
総長が変わったのでこの先も存続するのかは知らん.
ところで温暖化利権の研究って何ですか?
気候変動の研究に携わっている人が気候変動について論ずるのがまずいのでしょうか?
それとも100%私費で研究しないと発言してはいけないのでしょうか?
例えば地震研の教授が東海地震はヤバいぜといったら地震利権の研究者だから信用できないとでも言うのか?
ニュートリノに質量があったぜ, もっと色々調べるぜと言ったらカミオカンデ利権だから信用できないと言うのか?
Re:識者に聞きたいのですが (スコア:2)
時間がないので、肝心な所だけレスを
>ところで温暖化利権の研究って何ですか?
具体的に言うと、電力中央研究所で原子力肯定のデータを出し続ける研究者がいます。
彼らは、事実や、自己の思いとは別に、特定の結論を出すために雇用されている研究者です。
その為、原子力の内輪ですら、彼らの論文は眉につばを付けて見る必要があると言われています。
悪いとは言いませんが、政治的な思惑の影響下で研究している方達は
純粋アカデミックな研究者とは別種族に近いという事を言いたいのです。
主要研究関係者が原子力業界とずぶずぶじゃ…(Re:識者に聞きたいのですが (スコア:2, 興味深い)
の住先生って、原子力業界の誌紙に多く寄稿されてるような「業界」とずぶずぶの御仁じゃないですか?
原子力学会の2008年05号づけの学会誌にも寄稿 [aesj.or.jp]していますね。
前の書き込み [srad.jp]でも触れましたが、温暖化問題と言うのが原子力という巨額の金が飛び交う利権構造に現実に組み込まれているからこれだけ多くの信頼性を疑う類の懐疑論が出るのであって、
温暖化問題は最終的な結論はまだしも小論レベルの結論が本当に科学的な物なのか?それとも特定の勢力の利権に与するための結論であるのか?と言う部分で批判的な議論が百出するのは仕方ないと思いますよ。
金の出所は本当に大丈夫なのか?(Re:識者に聞きたいのですが (スコア:1)
金の出所がクリーンならばいいのですが、この手の「研究」に実際には何処から金が出てるかという時点で疑いの眼差しを向けざるを得ない訳ですよ。
最近は目立たなくなっていますが、電力業界に代表される原子力業界が温暖化の切り札として原子力発電を推進しろとキャンペーンを張ってきたという歴史的経緯がある訳で…
業界団体・電事連のキャンペーンの一例 [allabout.co.jp]
その上で、最近だと大手環境団体の創設者が「温暖化防止には原子力」と言い出したり [cnet.com]してるし、
「不都合な真実」で温暖化問題の問題提起を行ったアル・ゴアの一族が実は原子力業界に天下ったり資金援助を受けていた [goo.ne.jp]。と言うような醜聞が日本の内外問わずずーっとある訳ですよ。
日本に於いても原子力利権で飛び交う金というのが天文学的な数字で、言論を金で買う程度は当たり前に行われている歴史的経緯を考えると、この研究も原子力業界から出た金を使って彼らの都合がいい結果を出すために、結論が決められて行われているようなものなのではないか。と疑ってかかる訳ですが。
チェルノブィリ事故の少し前から原子力問題に関心持ち始めた身からすると、原子力発電や再処理がどれだけクリーンで安全か。と言う実測データにも現実に起こった事故のデータにも基づかない「研究」は幾らでも見てきたし、データを都合いい所だけつまみ食いして都合のいい結論に結びつける「研究」も散々見てきた。
そもそも、この「研究」や書籍も、結局はそういうものの焼きなおしなんじゃないかと疑ってかかる訳です。
Re:識者に聞きたいのですが (スコア:1)
つまり、老化によってより熱い風呂を求めることが地球温暖化の原因!
#そして最後に、江戸っ子じいさんだけが生き残った……
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
二番煎じ (スコア:3, 参考になる)
今年だけで見ても、エネルギー・資源学会 [jser.gr.jp](右側参照)の二番煎じじゃね?
Re:二番煎じ (スコア:2, 参考になる)
いやまあ、はじめにもあるんだけど2005年からの流れなんでね。
二番煎じというか、それも含めてこれまでの総括というか、ようやくまとまったというか。
その辺は
http://wwwsoc.nii.ac.jp/seeps/ [nii.ac.jp]
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/ [tohoku.ac.jp]
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/ [cool.ne.jp]
あたりで。
そういえば今年は槌田氏がいなかったけど裁判で忙しかったのかな。
とかいう具体的な話よりまずは「地球温暖化を過不足なく理解する [coocan.jp]」あたりを読んだほうが良いかも試練
とりあえずエコは意味がある (スコア:2, 興味深い)
温暖化防止の旗振りは、そのエコ運動の原動力としては役に立っている。
まあ懐疑論は構わんけど、エコ運動を無にしないように。
浪費に戻ったらそれこそ本末転倒だ。
Re:とりあえずエコは意味がある (スコア:2, すばらしい洞察)
エコ運動にもお金が掛かりますし、やり過ぎると経済成長が鈍化します。
現状は明らかに加熱しすぎで、100年後の0.5度の温度上昇を6年先延ばしするために
世界中の国が数百兆円も投資する(京都議定書を想定)というのは明らかに非効率です。
大して効果のない温暖化防止に大金を注ぎ込むより、本来享受できる水準の経済成長を
達成して、百年後の我々よりも豊かな子孫が温暖化の害(っていってもそんなに壊滅的
なことにはならないようですが)に対応する余裕を作ってあげるというのが現代人の役目
ではないでしょうか。
私個人は地球が温暖化していることは特に疑っていませんが、温暖化によって人類が
被る災害については誇張されすぎていると認識しています。
また、何故災害の防止だけが議論されて、被害の小規模化といった対処療法が話題に上らないのか
という点についても不思議に思っています。
エコの効果(ほとんど効果なし)について明示されないまま、人類のリソースが浪費されるのは
我慢できません。「将来の問題」ではなく、他にもっと重要な「いまここにある問題」が山積しているわけですし。
Re:とりあえずエコは意味がある (スコア:2)
ちゃんと計算するとCO2削減はあんまりペイしない(ノードハウスとか)という研究もある.そこらへんの議論を無視して,地球温暖化を煽ってる人がいるとするならば,地球温暖化はウソだ的な人たちと同じくらい知的誠実さに欠けると言える.
で,経済的に温暖化ガスを削減するべきか否かというのは,気候感度の大小に依存するシビアな話だったりする.そこら辺を議論した上で政策決定していって欲しいんだけど,ともかく政治主導トップダウンで30%削減とかぶち上げちゃう国では無理か.
Re:とりあえずエコは意味がある (スコア:1, すばらしい洞察)
だから怖いのよね、CO2排出権取引が。あれこそバブルだよね。
だいたい排出権取引って直接的にはCO2排出抑制には働かないしね。
それを国が音頭とってやろうとしてるし。。
何年か先に、えらい事になってそうに思えるのは自分だけ?
Re:とりあえずエコは意味がある (スコア:1)
有限なのは原油や天然ガスだけではありません・・・っていうか一説には無限にあるらしいし。
それよりもレアアースやレアメタルの方が資源としては貴重かもしれませんよ?それら貴重な資源を湯水のように使う現在の省エネがはたして妥当なものなのか、検討する必要はあるように思います。今のエコ活動は「CO2さえ減れば後はどうでもいい」って感じがあって問題だと思います。
Re:とりあえずエコは意味がある (スコア:1)
自然が作ってるんだから、無限なんて言うまでもない。(作るペースを考えたら役に立たんけど)
the.ACount
ツバルが沈む (スコア:2)
地球温暖化とかけて
エッチなビデオととく
その心は
海綿が上昇するでしょう。
温暖化じゃなくて気候変動だろ (スコア:1, フレームのもと)
未だに地球温暖化なんて呼称するのは正直というかマヌケというか・・・
欧米じゃ既に気候変動に移行してるが
日本でも来年はそうなってるだろうな
2年後には「温暖化じゃなくて気候が変動してる事が問題なんだ」と喚いてるだろうし
5年後には「地球が温暖化するなんて誰が言った?」と白を切るだろうし
10年後にはこのマス・ヒステリーそのものが無かった事にされてるだろ
しきい値 1: ふつう匿名は読まない
匿名補正 -1
むしろ身内の馬鹿をなんとかしろ (スコア:1, おもしろおかしい)
温暖化については、
何がどの程度まで影響するかという議論のはずが、
一部の物質や状況が諸悪の根源であるかのような、
極端な言説を振りまく連中が多すぎる。
それへのリアクションや反論として、
逆方向に極端な懐疑論がわき起こってるかんじ
だから、懐疑論に反論するより、
身内の極端すぎる言説に反論したほうが、
有効なんじゃないの?
Re:むしろ身内の馬鹿をなんとかしろ (スコア:1)
懐疑論に反論する過程でそういうのも明らかになってくるものではないですかね?
懐疑論者は当然そこを突くでしょうから、議論の過程でそう言うのも炙り出されてくるもの。
議論は両者でやるものですから。
おとなの対応 (スコア:1, 興味深い)
日本なんか石油資源がないんだから燃料効率を上げた方が良いです。
たとえ寒冷化が進むにしても暖房効率を上げて置く方が良いです。
効率が上がって石油の需要が減れば安くなるし。
どうです?ここはひとつ二酸化炭素が悪いと言うことで手を打ってみては。
勘弁してください (スコア:1, すばらしい洞察)
全力で省エネ研究をするというならそれでも良いですが
全力で排出権を買う方向に向かってるので、手を打ちたくありません
Re:勘弁してください (スコア:1)
排出権の購入みたいな、いかがわしい話さえ無ければ
CO2を悪者にしようが知ったこっちゃないって辺りでとても同感だ。
CO2取引において将来的なアドバンテージが確保出来るとか、
それを金儲けの種に出来るっていうのであれば未だしも、
日本はそういう手合いの取引が絶望的に下手糞だからなぁ。
現に環境技術を中国に提供しようとか頭のおかしい事言ってる輩も多い訳で。
こうやって鳩山総理は意味も策もなく余所の国にカネを散蒔いて
国力衰退政策の一助とするのでしょうね。国民(笑)として気が重いです。
Re:勘弁してください (スコア:1)
全力で排出権買うのも別に構わないんじゃないの?
排出権取引って、余分に削減できた (=エネルギー効率を上げた) ところが権利を他へ売る仕組みなのだから、削減へ投資を効果的に行ったところへ金が流れる仕組みです。つまり、全力で排出権を買うって言うのは、省エネ研究 (と実施) をやってるところへ全力で金を渡すってことですよ。
の
Re:勘弁してください (スコア:1)
どの程度の配分がいいのかについてはさまざまな意見があると思いますが、「未来の進んだ科学技術」を手に入れるには今現在もそのためのリソースを振り向けないといけないのです。
待っているだけで自然に生まれるものではありませんよ。
うじゃうじゃ
門外漢から見ると極論しか導けない? (スコア:1)
地球温暖化については中学の理科や高校の社会でしか習っていませんでした。
そこでは「二酸化炭素には温室効果がある→人間活動により二酸化炭素が大量に排出される→地球の気温が上昇する」
という非常に簡単な説明しかありませんでした。
で、アメリカ副大統領のゴア氏の不都合な真実を読んで逆に「気温が上昇する→大気中の二酸化炭素が増える」というこれまた大雑把な理屈、
すなわち件の公開されている書籍のp35(pdfでは47枚目)にある懐疑論者の反論と同じことを考えていました。
で、そこから先の地球温暖化支持者の反論がいまいち理解できない。
門外漢で、しかも懐疑論者寄りの自分から見ると定量的なデータの意味は把握しきれないし、モデルも見えてこない。
モデルにどういう要素を含んでいるか分からないからシミュレーションについてもよく分からない。
上述のような状態なので、政治的な意味を持ってしまった地球温暖化問題をまともに考えることができなくなっています。
懐疑論者にも分かりやすい理屈が欲しいです。
#排出権取引に使われる金を総動員して宇宙に日傘を打ち上げたら解決するんじゃないの?と思う。
#太陽光の1/8くらいカットしたら一気に寒冷化するでしょ、多分。
#250兆枚くらいのA4用紙を宇宙にバラ撒いたらできる。
Re:門外漢から見ると極論しか導けない? (スコア:4, 参考になる)
>気温が上昇する→大気中の二酸化炭素が増える
まず前提として,緩やかな気温の変動に関してはこれは正しい事です.ですので,何らかの原因で気温が上がると大気中の二酸化炭素が増え,逆に二酸化炭素が増えると気温が上がると考えられています.(正のフィードバック効果.ただし当然無限に膨らむわけではない)
ただ,後述するように急速に二酸化炭素が増えているためちょっと状況は違います.
さて,ではまず二酸化炭素の増加が人類の活動由来である,という点に関して.
ここで,人間の排出している二酸化炭素量(要は使った化石燃料の炭素換算)は既知,大気中の二酸化炭素量は測定できる,海水中の二酸化炭素量はまあそれなりに測定できる,人間が土地の利用方法を変えた事による効果(森を切り開くとか,逆に緑化するとか)は統計データとモデルにより推計(ただし総量でも人間の排出量の1/5-1/9程度なので第一近似的にはまあ無視できるかも),火山の噴火による突発的な増加はモニタリングしているのでさっ引ける,というデータから計算すると,おおざっぱに言って大気中および海水中での二酸化炭素の増加量(後者は増えてはいるけれどもそれほど多くはない)が人間の排出量におおよそ一致するので,まあ今増えてる二酸化炭素は人間が出したのでほぼ間違いないね,というのは(諸国の反温暖仮説側の人の間でも)現在ではほぼ一致した見解となっています.
#ただし,5-10%ぐらいの二酸化炭素が行方不明で,もしかしたら見落としている吸収機構があるのではないか,とは言われています.
この際,単純な議論では温度の上昇によって海洋からは二酸化炭素が放出されると成りそうなものですが,実は現状海洋表層の二酸化炭素濃度は,温度の上昇により二酸化炭素が放出される割合よりも,大気中の二酸化炭素濃度が急速に増えているため逆に海洋中に溶け込んでいく方が多く,二酸化炭素濃度の測定値は緩やかな増加を示しています.
#ただし,海洋中の二酸化炭素濃度は揺らぎが大きいのではっきりした増加量は議論しにくい.
#定性的には吸収されてそうだが,その定量面には注意が必要.
少なくとも,大気中の二酸化炭素濃度の増加を説明できるほど海中の二酸化炭素が減っていませんので(むしろどちらかと言えば増えている),前述のポジティブフィードバックに伴って二酸化炭素が増えた,というわけではないのはほぼ観測事実となります.
#人類に未知の凄まじい量の炭素源があるなら話は別ですが.
また,少なくとも数十万年前までの二酸化炭素濃度の変位を見る限り,現在観測されているような急速な増大は観測されていませんし(タイムスケールで2桁ぐらい違う),ここ数十万年ぐらいでは今現在はぶっちぎりで高濃度ですので,自然現象によるとはなかなか考えにくいという点も考慮されています.
でもって,具体的な議論になると定量的な議論が必要になるのですが,そこまで踏み込まずに,なぜ今二酸化炭素が原因であるかと言われているかという傍証をいくつか挙げますと,
0. 前提:全球的な気温は上がっている.これは観測事実.何故気温が上がっているのか,を説明する必要がある.
1. 二酸化炭素を含めたモデル計算からの定量的見積もり(一番重要ではありますが,今回省略)
2. 他に気温が上がる理由がないのに気温が上がっている
これも重要なところで,10年ほど前あたりでは,「太陽が活動期に入っていくところだから気温が上がっているんだ」という説が唱えられました.当時の段階では確かに考慮に値する説でしたが,その後ご存じのように太陽活動の周期的な減衰期(今が11年周期の底のあたりですので)に入っても気温が上がり続けたためにこの説明は退けられました.今は太陽光量の変動程度ではそれほど大きな気温変動にならないという計算が出来るようになっていますが,計算なので今回は省略.
もちろん,人類に未知の加熱機構がある可能性は否定できませんが,次の観測事実との整合性が問題になります.
3. 高層大気における気温の低下
ゾンデ上げての高層大気の研究が行われていますが,地表面での気温が上がっているのに対し,高層大気では全体的に寒冷化が進んでいます.これは単なる太陽などの熱源の強化や地表での何らかの熱源の存在では説明できず,地表面と高層大気との間で熱抵抗が増大している(中層部での断熱性が増している)ことを意味しています.(ほぼ観測事実そのまま)
4. 人工衛星からの観測における二酸化炭素等の振動領域での吸収線の増大
人工衛星からのスペクトル分析を30年ほど前のものと比較(数点で感度補正は行っている)した結果,二酸化炭素やメタンなどの吸収線の増大が見られます.これは地表面等の低層から発する赤外線の一部が二酸化炭素等によって散乱される効果が増加していることを意味しています.(観測事実)
とまあ,簡単なところはこんな感じで,まとめると,
二酸化炭素の増加に関しては,
・今増えている分は人間が出した分でほぼ合いそう
・過去これだけ急速に増えたことはなさそう
・海中の二酸化炭素も増えてる(か,せいぜい横ばい)だから海から出てきたわけではない
・これだけ急速に二酸化炭素を増やす機構は現時点で考えつかない
から,まあ多分人間が出してんだろう(ここまでは二酸化炭素温暖化説の否定者も含めほぼ合意がとれている)
気温上昇に関しては
・気温は上がってる(やたら多数の点での観測事実なんで否定も何もない)
・高層大気は冷えているらしい(かなり確実な実験事実),から断熱性は上がってそう
・とりあえず他に気温を上げる機構は考えつかない
から,まあ温室効果は強くなってるんじゃない,という感じで.
では,その温室効果の増大に占める二酸化炭素の効果は?(つまり,二酸化炭素がどのぐらい増えたらどのぐらい温度が上がるのか?)に関しては喧々囂々,未だ統一見解は得られず,という感じでしょうか.
どの程度影響が出るかもよくわからんし,気温が上がった際の影響も地域ごとに違うし,どこまで減らせばいいかもよくわからんし,という状況ですので(ある程度は推定してますが,エラーバーが大きい),対処に関してはなかなか意見の統一がとれない.(ある意味当然)
>排出権取引に使われる金を総動員して宇宙に日傘を打ち上げたら解決するんじゃないの?と思う。
似たような案を出して検討している人はいます.
ただ,
・大規模な打ち上げにはとんでもなくコストがかかる
・あまり大規模にやってやり過ぎた場合にすぐ戻せる保証がない
(逆方向に大惨事になる可能性がある)
・気候関連で問題が起きたときに,(実際には関連がなくても)責任を問われる
などの点から,現時点では実現の可能性は相当低そうです.
Re:門外漢から見ると極論しか導けない? (スコア:1)
>断熱性が上がる、という言い方だと、太陽が地表を温める効果も少なくなりそうな気がしますが、
確かに,放射に関するものなのでただ単に「断熱」というとご指摘の通り変な言い方かもしれませんが,まあ,地上からの放射の波長域での放射断熱性の増大,ということで.
注釈:
太陽からの放射はおよそ6000Kの放射で,地表面からの放射は300K程度ですので,放射強度分布(各波長の光でどのぐらいのエネルギーが出て行くかという分布)では大きな違いが現れます.6000Kではおよそ500nmあたりにピークをもって,300Kですと10μmあたりにピークがきます.
そのため,数百nmあたりの光を選択的に散乱するものが増えれば入射光は減少する(入射側の断熱性が上がる)一方放射で逃げていくのはあまり阻害せず,逆に数-数十μmあたりの光を選択的に散乱するものが増えれば入射光に関してはほぼ素通りする一方放射側を強く散乱するため熱が逃げていく方に関しての断熱性が上がります.
Re:門外漢から見ると極論しか導けない? (スコア:2, すばらしい洞察)
>懐疑論者にも分かりやすい理屈が欲しい
他人に求めても分かりやすい理屈でダマされるだけ。
自分で勉強して判断しなければ流行に流されておしまい。
そもそも懐疑論なんて言ってるから、知識が身につかない。
不十分な知識でも、それを使って判断し、判断の間違いに気付いたら修正する。というサイクルを経なければ使える知識も判断力も身につかない。
the.ACount
スラッシュドットのIQが100を切ってるとは思わなかった。 (スコア:1, おもしろおかしい)
2chとか (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:5, 興味深い)
>フロンガスがオゾンを破壊する現象は、簡単に証明できるけど
いや,これもまたなかなか難物で.
大気科学の人にはよく知られた話だけれども,フロンガスが分解してオゾン層を破壊するかも知れない,という説が提唱されたのが1974年頃.
この直後に一気に反フロン的なヒステリックな反応が起こるものの,直後に化学メーカーの大規模な反発により沈静化.
まあそもそもこの時点では成層圏などの高層大気中での大気化学が十分研究されていなかったことによりフロン危険説そのものの側に十分な論拠が揃いきっていなかったこと,また大手化学メーカ各社の大規模なロビー&広報活動,さらにはたかがスプレーでそこまで危険なことには成らないんじゃないという一般的な感性が重なった事が原因.
その後,スプレー缶からは徐々にフロンが削減されるものの,それ以外の領域ではむしろ消費を拡大する状況が続く.これは大衆の側も一度熱狂したあと沈静化してしまったため興味を失ったと言うこと,また影響が出るのがどうせ数世代後だと言われていて危機感に乏しかったことが後押ししていたと言われている.この間大気化学の方は(この問題に絡み)急速に様々な実験が行われ大きな進歩を遂げるものの,結局は細々とした話になる(条件付きでの反応機構,間接的証拠の積み重ねなど)ために大衆の注意を引くことに失敗.
その一方,こういった大気化学の研究結果を注視していた化学メーカー各社は,いずれフロン類は禁止になるものと推測し,表ではフロンは安全であるというロビー活動を続けながら,裏では他社を出し抜いていち早く代替物質を売り出そうと熾烈な競争に入る.
最終的に流れを一気に変えたのは,ご存じ南極におけるオゾンホールの発見.見た目にわかりやすく,しかもインパクトも大きく大衆受けしやすかったと言うこと,また,もっとゆっくりした流れだったと思われた影響が予想以上に急速に進行していたことで一気に政治問題化.
世界的にフロン全廃へ突き進むこととなる.またいち早く代替フロン類の開発を成功させたデュポンがフロン禁止推進派に回ったことも大きい.
というわけで,なんだかんだ言いつつフロン類も危険性が言われ始めてから実際に大規模な禁止に走るまでには10年から十数年はかかっていますんで.
ちなみに言うと,今でも「フロンは本当は悪くない.あれは科学者による一方的なでっち上げだ」と主張される方々もいらっしゃいます.小数ではありますが.彼らの主張はまあだいたい,
・フロンが危険だという直接的な証拠は発見されていない(いやまあ,そりゃ目の前でフロンが直接悪さするわけではないんで.間接証拠はいっぱいありますが)
・フロンの禁止は製造メーカーの言い分も聞かず一部の科学者の思い込みで勝手に進められた(いや,企業側のロビー活動で一度ポシャってますが)
・オゾンホールは局地的な自然現象であって,人為的な原因ではない(でもフロン禁止してからはゆっくりと縮小してるんですよね)
・フロンを擁護する学説は学会で黙殺された!(いえ,大御所が堂々と主張されておりましたが……)
まあ後多いのは,既知の否定された仮説を持ち出して「こう考えれば説明できるのに科学者はこんな事も思いつきはしない」とか,(当たり前ですが)直接観測できない事例に関して傍証を積み上げて議論されているのに「こういった点に関しては一切実験が行われていない」とか(だから文献はちゃんと追いましょうって),そのあたりでしょうか.
CO2は原因か結果なのか (スコア:3, 参考になる)
Re:CO2は原因か結果なのか (スコア:4, 参考になる)
>グラフを素直に読めばCO2増加は温暖化の結果に過ぎない
まず,件の本文中にも書かれていますが,長期的増加傾向を取り除いた微動部分を抜き出せば,そこにおける二酸化炭素量の増減は気温の変化の結果であることは確かですし,その効果は当然温度変化の後に濃度変化が追従します.(むしろそういう効果がない方がおかしい)
通常問題にされている二酸化炭素量の変化は,もうちょっとタイムスケールの長い部分での話です.
#長期的な増加傾向に,短期的な温度追随型の変動が乗っている.
#前者の長期的傾向は,単純に温度変化と濃度変化を調べただけでは,変化がゆっくりなのでどちらが先かはそれだけからは言えない.
これに関しては,通常の気温上昇による二酸化炭素の放出は海洋からの放出(溶存二酸化炭素の放出)ですが,現在の二酸化炭素の増加の場合は海洋中の二酸化炭素濃度も微増している(せいぜい横ばい)ことから,現代の急速な大気中二酸化炭素量の変化が気温の上昇の結果であることは否定されます.もちろん,短期的には気温の変動に連動して海洋からの放出量の増減が存在しますが,長期的(といっても数十年レベルです.数十万年,数億年レベル等の本当の意味での「長期的」なものとは別)には海洋中の二酸化炭素が外に抜けてきている事実はありません.
#「CO2増加は温暖化の結果に過ぎない」というのは,日本における懐疑論者の中では何故かそれなりに流行っていますが,
#他の国の大手(ってのも変な言い方か.権威?)懐疑論者の中では過去の話となっているのはこのためです.
無論,非人為的かつ継続的かつ年代を追うごとに急速に二酸化炭素を放出する何かの自然要因が存在すれば非人為的という可能性もありますが,今のところそういったメカニズムは見つかっていないはずですので.また,海洋以外で,温度変化に追随して十分な量の二酸化炭素を放出するという機構は今のところ知られていません.
また,人類の使った化石燃料から出たと推定される二酸化炭素量で,他の部分(陸上,海中,大気中)での増減をほぼ説明できる(ただし確か10%ぐらいは行方がいまいちよくわからない)ため,非人為的な起源があるとすると,人間が使った化石燃料分に相当する未知の二酸化炭素起源とともに,人間が使った分ぐらいをほぼ吸収する未知の吸収源も同時に考えてやらねばならなくなります.
また,気温上昇が原因である,という説の問題は,短期間で気温が上昇することそのものの原因を説明できていない点にあります.
これは,「温暖化 -> 二酸化炭素増加」説のそもそもの出自が,太陽活動の(11年周期の)極小期から極大期へ向かう時期の「温暖化の原因は太陽活動の増加だ」という説とセットであったことに由来します.
「太陽活動が活発になってきていて温度が上がり,その結果二酸化炭素が増えている」という一つの説だったわけです.
#この時点では考慮に値する仮説だと思います.そもそも気温の上昇幅も現在より緩やかなものでしたし,
#定量的議論も誤差が大きかったこともあり太陽活動で説明できる可能性はありましたから.
ところがその後極大期を過ぎ,太陽活動の極小期へと向かい(その説によれば)気温が再度低下しなくてはならないにもかかわらず,気温の方はお構いなしに上がり続けることとなり,この説は根拠を失うこととなります.
#でも何故かその下火になった後に日本で紹介され,一週遅れのブームになってみたり.
より長期的な周期の結果である可能性はこれだけからは否定できませんが(実際には太陽光量変化の直接測定とモデル計算から,現在観測されている量の変化のせいぜい数パーセント程度の変動しか出てこないだろう,というのはいえるのですが),想定されている太陽活動の各種周期による変化では光量の変化は観測されている気温の変化に比べもっと緩やかな変化となりますので,なかなか考えにくかろう,というところです.
相手の「存在」はみとめているから批判や反論をするのだろう (スコア:2, すばらしい洞察)
というか懐疑論批判を本にまとめるってのは科学者としては十分「付き合ってる」と思うけど…。
法律で禁止しろとか、立場を利用して圧力をかけるとか、権威を笠に黙殺するとか、馬鹿にして笑い飛ばすとかではなく
誠実に批判や反論するってのは科学者の行動として実に王道なような…。
相手の存在を認めているという意味では立派に「共存」してるといえるでしょう。
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:1, 興味深い)
科学的に100%厳密な話をするなら、あなたの主張には意味があります。ただし、「CO2が主犯」というのには懐疑説がありますが、「温暖化が進んでいる」というのは現在(CO2主犯説)懐疑派にも受け入れられています。
で、ですよ。問題はここからです。
「CO2主犯説を懐疑している」ことに何の意味があるのですか?温暖化が進むことは大きな問題であり、それに対処する必要があることは変わっていないんですよ。
「CO2が手段であることは証明できてはいないが、理論的には正しそう」なら、一応対策しておく必要があるんじゃないんですか?
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:1, すばらしい洞察)
CO2主犯説の問題点は、排出量取引などという馬鹿げた仕組みができてしまうことにあります。
省エネは大いにやるべきですが、途上国から排出権を巨額で購入するのは金をドブに捨てているようなものです。
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:3, すばらしい洞察)
排出権取引は酷いですよね.
せめて排出権の削減に同意している国間での取引ならまだしも,そんな事しらねぇよと言ってる国との間でも認めるってのは正気の沙汰とは思えない.
途上国行って既存工場に手を加えて排出権ゲット,途上国は新たに工場建てて排出量増加,でまたうちらが途上国行って(略)って,何だその無限1upはと.
科学的知識と技術的解決策の混同及び短絡 (スコア:1)
対策の問題点と学説の正否をごっちゃにされてもな…。
排出量取引は解決のために提案されている技術の一つにすぎない。例えば主因がCO2でなかったとしても成り立ちうる。
CO2主因説が正しいかどうかはそれ自身の検証によるべき話。
一方排出量取引が社会技術的に正しい解決策かどうかはCO2主因説とは独立に経済学的分析で検証されるのが適当。
単純CO2悪玉論は筋が悪すぎる(Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:1)
その「対策」が原子力発電という非常にハイリスクな手段の推進であったり、科学的に意味があるのかないのか明確ではない数値目標の促進であったりするから大問題になってるのではないかと…その上で太陽活動の影響と思われる寒冷化傾向が見られ始めてる。
実際、槌田先生の懐疑論というのも温暖化阻止=原子力への転換と言う非常に単視眼的な、温暖化を防ぐためには万が一どころか現実に何度か起きている発電所や廃棄物貯蔵施設からの大規模放射能汚染は小さな事であるといいたいかのような原子力利権勢力の攻勢とCO2悪玉論ががっちり結びついてしまってるあたりから来てる訳で、単純なCO2悪玉論を戒めてる部分が大きいですよ。
…特に日本だと一発大事故起こしたら国土の半分は放棄しなきゃいけない上にそこまで行かなくても電力供給が破綻するような代物への依存度を徒に高めるための国策を正当化する方便として、特にチェルノブィリ原発以降電力会社や国がフル活用してきたと言う情況がある訳で。
他の「対策」も示されてきたいるものの(実際槌田先生も示してきてる)、それら…例えば太陽光発電など…は巨大利権化できていない新規技術であるので各国とも喰い付きが悪くて、この五六年でやっと本腰を入れ始めてる。
そういう非常に生臭い背後関係がCO2悪玉論にはずーっとあって、CO2だけが悪玉であってCO2を減らせば温暖化を防げるかのような乱暴な非科学的な話が大手を振ってまかり通ってしまってるから、逆に懐疑論も多く出てしまう。
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:1)
>温暖化が進むことは大きな問題
いやー、CO2主犯の温暖化メカニズムを細かい所まで見ると、CO2を止めても温暖化を止める事はできないって分かるんだけどね。(できるのは変化をゆるくするだけ)
はっきり分かってCO2を完全にゼロにしても、さらに100年以上温暖化が進行するってこと軽視してないか?
the.ACount
Re:批判よりも共存はいかが? (スコア:1, すばらしい洞察)
時間の概念を無視してどこに説得力が?
産業革命は何年前で、直近の氷河期は何年前ですか?
最低でも時間の概念を加えた「上昇率」を提示してから語りましょう。
…というところから始めないと駄目?
Re:重箱の隅を突いている感じ (スコア:1)
そんなことに文句言われても、科学って大部分の活動はそういうもんだしね。
分かっている僅かな手がかりから一番もっともらしい説明を選び、その説明が正しいか間違っているかを示す手掛かりを探すことの繰り返し。
はずれの仮説が多いだけにわずかな手がかりでもおろそかにしてはいけない。
重箱の隅のようにおもえる違いが大きな違いの原因や原因の手がかりだったりすることもあるんで、面倒くさくても疎かにはできないわけです。
Re:重箱の隅を突いている感じ (スコア:1, 参考になる)
Re:重箱の隅を突いている感じ (スコア:1)
100万年以上のタイムスケールでは、
温暖化→風化活動増加→CO2吸収による濃度低下→寒冷化
は確立された学説だから、長期的には
CO2増加→温暖化 (これはスノーボール・アースからの回復機構と考えられている)
しかないな。
もちろん、短期的には逆もある。
the.ACount
Re:温暖化よりも、外来種の往来による自然破壊のが気になる (スコア:1)
元々人間にとって都合のいい環境を保護するのが環境保護ですから。
そういう人間の価値判断を抜きにして神か何かの如く眺めるなら確かに人間の環境改変(ニッチ構築)もすべて自然現象。
そんな立場の人間が自然法則を破壊できるわけもないのでその視点では環境破壊なんて不可能。
環境破壊が問題になるのはあくまでも人間の視点から。
Re:恣意的な引用だった? (スコア:2, 興味深い)
温暖化懐疑論はニセ科学呼ばわりするほどデタラメなわけじゃありませんが、(人によってはニセ科学と同等のもいるけど)
社会からの信頼にその活動基盤を置く科学者コミュニティは、こうした現状を座視すべきではないと考える。
という言い回しにはニセ科学を放置してしまったことへの反省というか、その影響がうかがえますね。
科学者のニセ科学に対する姿勢は「あんなデタラメを信じるのはごく一部で、放っておけばすぐに下火になるだろう」だったわけです。
それにニセ科学関係の人って「ああ言えばこう言う」な感じで論理的には破綻している主張を繰り返したりする人やそれを支持する人も多く、相手をしてるとやたらと労力を消費する上にそこで費やした労力を誰かが評価してくれるわけでもないですから。
そうやって科学者が相手にせずに放置していた結果、気がつけば意外と幅広く、教育レベルが高いといえるような人まで信じている状況になっていて愕然としたわけです。
特に医療分野ではニセ科学を信奉しすぎて命を落としたとしか言えないような人もいたりという状況で、科学者が放置したことで社会的損失を招いてしまったともいえるような事態に。
だから「(すべての科学者がそうだとは限らないけど)科学者はこういう風に考えているんですよ」というのを一般の人に対してもアピールすることを以前より重視しようとしてるようです。
そうは考えていない科学者も少なくないでしょうけど。
こういう言い回しはちょっと科学っぽい気がしないなぁ
ええ、この部分は科学じゃありませんね。
でも科学を守るためにはそういうことも必要だと考えたのでしょう。
うじゃうじゃ
Re:子供の頃話題だった (スコア:1, 参考になる)
今でもこんな感じ [mainichi.jp]で話題になってます。先進国ではSOxの排出が減ったので、今では主に途上国の問題になりつつあります。
Re:文章の呼応 (スコア:1)
Re:アホなおっさんに分かりやすく教えてくれ (スコア:2)
--- - I WILL FEAR NO EVIL -