骨格の分析で「始祖鳥は飛べた」説が補強される 47
ストーリー by hylom
飛べない鳥か、それとも 部門より
飛べない鳥か、それとも 部門より
は虫類と鳥類の両方の特徴を持ち、鳥類の先祖であると言われている始祖鳥については、空を飛べたのかどうかについて長い議論が続いている。翼のような器官を備えているが、化石などからうかがえる体の特徴から実際には空を飛ぶことはできなかったと推測する意見もある。これに対し、始祖鳥が空を飛べた可能性があるという新たな論文が発表された(ナショナルジオグラフィック、Nature Communications掲載論文)。
この論文は始祖鳥の前肢の構造について分析したもので、これによると始祖鳥の前肢は現代のウズラやキジの構造に近いことが分かったという。そのため、これらと同様に始祖鳥も空を飛ぶことができたのではないかと分析されている。ただ、現代の鳥類のような羽ばたきはできないことも分かっており、まだまだ決定的な証拠とは言えないようだ。
今回の研究では、X線を使って非破壊的に化石を分析し、これによって骨の厚さなどを検証したという。こういった手法についても評価されているという。