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2018年3月24日のサイエンス記事一覧(全2件)
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日本

花粉症の原因となるスギやヒノキが無くなるのは単純計算で350年後 171

ストーリー by hylom
先に花粉症対策が実用化されそうだ 部門より

花粉症対策として、首都圏のスギ(杉)やヒノキ(檜)を別の花粉の少ない苗木に植え替えることが行われているものの、神奈川・東京・埼玉にある人工林でスギやヒノキが別の樹木に変わるのは約350年後という試算があるそうだ(カナロコ)。

2016年度にスギやヒノキの植え替えが行われた人工林の面積は123ヘクタール。一方、神奈川・東京・埼玉にあるスギやヒノキの人工林の面積は12万ヘクタールで、今後も2016年実績のペースで植え替えが行われた場合、完了するのは単純計算で約350年後になるという。

ちなみに、現在スギ花粉が問題となっているが、これは1950~1970年代に大量にスギが植えられたことが発端となっているそうだ(東洋経済ビジネスジャーナル)。

なお、花粉が出ない、もしくは出したとしてもその量が少ない杉の植栽も進められている(神奈川県)。ただ、新たに苗木を植えるには先に今生えている木を伐採する必要があり、国産の木材の需要が減っている現在ではそれが難しいようだ。

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バイオテック

2003年にチリで発見された謎の人型ミイラ、複数遺伝子の突然変異による形成異常との研究結果 24

ストーリー by headless
人型 部門より
2003年にチリ・アタカマ砂漠にある廃墟の街、ラ・ノリアで発見された人型のミイラ「Ata」は独特の外観が話題を呼んだ。このたび米国とメキシコの研究チームがAtaの全ゲノムシーケンス解析を完了し、研究成果を発表した(論文アブストラクトLive Scienceの記事SlashGearの記事The New York Timesの記事)。

Ataはヒトの形をしているが身長は15cm、肋骨の本数が左右各10本と通常のヒト(左右各12本)よりも少ない。胎児のような大きさにもかかわらず頭蓋縫合は既に癒合しており、骨年齢も高いという。頭の尖った外見もあって、異星人が地球に来ていた証拠だとの主張も出ていた。同研究チームでは2012年からDNAの分析を始めており、2013年にAtaがヒトであるとの事前調査結果を発表しているが、同年には異星人説を取り上げたドキュメンタリー映画「Sirius」も公開されている。

事前調査ではAtaの死亡時の年齢は6~8歳とされていたが、全ゲノム解析により骨の形成にかかわる複数の遺伝子が突然変異していることが判明。Ataの外見上の特徴や骨年齢の高さは突然変異による形成異常であり、早産の胎児とみられるという。また、性別は女性で、ミトコンドリアDNAハプロタイプB2グループが南米の人々と共通する部分が多いことも判明したとのこと。

Ataを古代のものとする仮説もあるが、さまざまな研究で近代のものだという結果が出ているそうだ。発見地のラ・ノリアはかつて硝石の採掘で栄えた街であり、母体が硝酸塩にさらされたことでDNAの損傷を引き起こしたという説もあるとのことだ。
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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