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2018年10月3日のサイエンス記事一覧(全4件)
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バイオテック

米シンクタンク、遺伝子組換でない食品への「Non-GMO」ラベル添付禁止を求めて米食品医薬品局に請願 51

ストーリー by hylom
すごい主張だ 部門より
headless曰く、

米国のシンクタンクInformation Technology and Innovation Foundation(ITIF)は9月24日、遺伝子組み換え原料を含まない食品への「Non-GMO」ラベル添付を禁ずるよう、米食品医薬品局(FDA)に市民請願手続きを行った(ITIFの発表請願書PDFFOODBEASTFood Dive)。

Non-GMOラベルは米非営利組織Non-GMO Projectによる認証を示すもので、北米では幅広い食品メーカーが自主的に添付しているという。Non-GMO Projectでは農産物や畜産物の品種別に遺伝子組み換えが行われている可能性の高さを「リスク」と位置付けているが、遺伝子組み換え食品の安全性については信頼できる長期にわたった研究が行われていないとしており、ラベルは消費者が選択するための情報を提供するものだと説明している。

これに対しITIFは、人工的な遺伝子組み換えでは自然界や従来の交配技術で起こらない遺伝子の組み合わせを生み出すこともあるが、新たな遺伝子の組み合わせは自然界でも常に発生していることであり、遺伝子組み換え食品の方が安全なこともあると主張。Non-GMOラベルの添付された食品の方が安全という印象を与えるのは消費者を誤解させるもので、連邦食品医薬品化粧品法に違反すると述べている。

しかし、米国ではバイオエンジニアリングによる原料を含む食品への表示に関する改正法が2016年に成立し、米農務省(USDA)が2020年の施行を目指してルール策定を進めている。ただし、表示は「GMO」ではなく「BE(bioengineered)」になるようだ。また、Non-GMOラベルは食品業界からの支持を受けており、表現の自由を保証する合衆国憲法修正第1条にも支持されるため、FDAがITIFの主張を認める可能性は低いという。たとえFDAが承認しても、実際に禁止するには規制の改定または法改正が必要になることもあり、すぐに実現するようなことではないとのことだ。

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サイエンス

グッピーを鎌で捕まえて食べるカマキリが確認される 52

ストーリー by hylom
水中も狙えるのか 部門より

野生のカマキリが水中の魚を捕まえて食べる様子が確認されたそうだ(ナショナルジオグラフィック)。

今回観察されたのは、小型淡水魚であるグッピーをカマキリが腕の鎌を水中に突き刺して捕まえて食べる姿。こういった行為は何度も繰り返し確認されているとのこと。

さらに、カマキリの目は明るい昼間に捕食対象を捕まえるのに適しているとされるが、今回の魚を捕まえる行為はすべて夕方や夜に行われていたとのこと。グッピーは尾ひれが大きいため、水中を泳ぐ姿が虫のように見えたのかもしれないと研究者は推測している。また、何度も魚を捕まえていたことから、カマキリに学習能力がある可能性もあるという。

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変なモノ

「電磁波を使った流体活性化装置」特許を持つ日本システム企画、同社製品への「誹謗中傷」はたった1人の人物によるものと主張 67

ストーリー by hylom
水商売 部門より

電磁波を使った「流体活性化装置」の特許を持つ日本システム企画が、今年8月23日付けで「過去14年以上のストーカー的誹謗中傷行為について」なる文書を公開している。これによると、「配管内の赤錆を黒錆に変えて赤水を解消する」とうたう同社製品「NMRパイプテクター」に対するネット上の多数の誹謗中傷は「たった1人の人物」によって行われているそうだ。

nemui4曰く、

「イギリスでは効果の無い製品を販売することはできません」、なるほどそれはすごいですね。イギリスでは詐欺的な商品は一切皆無なんだ。もしかしたら『「水商売ウォッチング」裁判の一審判決が出る』の流れでしょうか。

この辺門外漢なのですがなにがどうなってるんだろうという興味だけ湧いてくる。通常は赤錆を一旦落としてきれいにしてから酸化膜(黒錆)を形成するらしいけど、それが容易に実現できる装置なら凄いと思う(赤錆と黒錆の違い|赤錆から黒錆への転換、変化は可能か )。

なお、「水商売ウォッチング」などニセ科学に対する批判で知られる山形大学・ 天羽准教授はWebサイトで「以前、ここに日本システム企画株式会社へのコメントを書いておいたら、社長から脅しの手紙が来ました」などと述べている

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バイオテック

2018年のノーベル物理学賞はレーザー物理学の分野で革新的な発明をした3氏が受賞 27

ストーリー by hylom
素晴らしい成果 部門より
headless曰く、

2018年のノーベル物理学賞は、その半分を米国のアーサー・アシュキン氏が受賞し、あとの半分をフランスのジェラール・ムーロウ氏カナダのダナ・ストリックランド氏が共同受賞した(概要プレスリリースPDF詳細情報PDF)。

総合的な授賞理由はレーザー物理学の分野での革新的な発明。アシュキン氏への授賞理由は光ピンセットの発明、ムーロウ氏とストリックランド氏への授賞理由は2氏が開発したごく波長の短い高強度レーザーを発生させる方法となっている。ストリックランド氏は史上3人目の女性のノーベル物理学賞受賞者となる。

アシュキン氏は1970年、レーザー光による光学力で分子を動かすことが可能なことや、周囲よりも屈折率の高い分子が傾斜力でガウシアンビームの中央に引き寄せられることを示し、対向する2つのレーザービームによる分子の三次元トラップの可能性を示した。1986年に作成した単一のレーザービームによる光学力のみを使用する光学トラップは、すぐに「光ピンセット (optical tweezer)」として知られるようになる。1987年にアシュキン氏は光ピンセットで生体細胞を傷つけずに捉えられることを示し、生物学の分野で他の研究者による応用も進められている。

ムーロウ氏とストリックランド氏は、光学媒質を破壊することなく高強度レーザーを実現するチャープパルス増幅(CPA)と呼ばれる技法を開発した。この技法ではレーザーパルスを延伸してピークパワーを減少させてから増幅する。増幅後にパルスを圧縮することで、短波長かつ高強度なレーザー光を得ることが可能となった。2氏の研究成果はレーザーによる視力矯正手術などさまざまな分野で応用され、今後も新たな分野での応用が期待されている。

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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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