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2020年3月3日のサイエンス記事一覧(全2件)
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地球

クジラ座礁は太陽嵐が原因? 23

ストーリー by hylom
あなたは感じられるか 部門より

Anonymous Coward曰く、

コククジラは地球の磁場を関知してそれを利用して移動しており、太陽嵐の影響で磁場が乱れると座礁することがある、ということを示す研究結果が発表された(ナショナルジオグラフィックSlashdot)。

クジラが浅瀬や岩場などに乗り上がって動けなくなる現象は「座礁鯨」などと呼ばれており、昔から確認されている。こういった現象が発生する理由はまだ分かっていないが、今回発表された研究はこの理由の1つとして太陽嵐を上げている。

コククジラは大陸の沿岸部を数万kmに渡って回遊することが知られているが、最近このコククジラの座礁が頻発しているという。そのため研究者らが1985年以降、北米の西海岸で発生したコククジラの座礁事件を調べたところ、太陽嵐の影響で地場が乱れている日にコククジラの座礁が多く発生する傾向があることを発見したという。

鳥類や昆虫、魚類などで磁場を感じることのできる種がいることはすでに確認されており、クジラがそうであっても不思議ではない。ただ、実際にその能力があるかどうかは未確認だという。

論文では、地球の磁場の変動を示す「ap指数」もついても調査しているが、こちらはクジラの座礁とは関連がないことも明らかになったとしている。

14126073 story
テクノロジー

ニッケルを蓄積する植物を使って土壌からニッケルを抽出する試み 42

ストーリー by hylom
バイオ工場か 部門より

taraiok曰く、

地球上にある植物の一部には、ほかの植物が好まない金属を好む性質を持つものが存在する。その中の1つにニッケルを蓄積する性質を持つ植物がある。この木や葉から絞り出した樹液の4分の1にはニッケルが含まれているそうだ。メルボルン大学の植物学教授であるAlan Baker氏は、こうしたニッケル過剰蓄積植物が「太陽光発電式の鉱物製錬所」になり得ると考えているという(The New York TimesSlashdot)。

博士らの国際チームは、ボルネオ島でこのアイデアが実用に足るものだと証明するための実験を行った。実験では農民はニッケル過剰蓄積植物から、6~12か月ごとに1フィート分の高さの枝葉を刈り取り、それらを燃やしたり絞り出したりすることで、金属を抽出した。これによって農民は約500ポンドのクエン酸ニッケルを入手することに成功したという。これは市場では数千ドルの価値に相当するという。

Baker博士は、この技術が従来の採掘技術を完全に置き換えることはないとしつつも、有毒な土壌を持つ地域の生産性を高める付加価値があるとしている。

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人生unstable -- あるハッカー

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